毎日のように自然と一緒になって過ごしていたはずなのに、花一つ一つに命があることすらどうでもよかったのです。
家に住んでからあっという間に1年半が過ぎました。今でもお風呂に浸かるとき、洗濯機が回っているとき、トイレを流すとき、色んな場面でありがたいと思うことが多いです。
旦那も娘も同じような感じです。なので飛び抜けて便利なものもないし庭もなく小さなアパートだけど、毎日を大事に楽しく生きています。
旦那は天気がいい日は決まってボートが恋しいようなことを言います。いつか小さなボートでも所有できる日がくるといいね、とわたしは答えます。そして、ボート暮らしだけは二度とごめんだけど、と心の中で思います。
娘はボート暮らしをまだよく覚えていて、「洗面器みたいなお風呂にはいったねー」とか「ダディのお友達いっつも酔っ払ってたねえ」とか言う割には、家族でクルーズしたことなどは覚えていないようです。
早いものでこの間まで赤ちゃんだと思っていた娘は今年の9月で(イギリスの新学期は9月です)1年生になります。この国には1年生になる前にレセプションと呼ばれる小学生準備期間のようなものが1年あります。娘は今レセプションです。
レセプションさえ決まってしまえば日本のように後は6年生までエスカレーター式ですが、ここまで来るのにロンドンはなかなか大変なところが多いです。優秀と国の機関に評価された学校に子供を入れるために、親たちが高い家賃や物件に大金を叩いて学区内に引っ越して来て、こぞって入学の申し込みをします。学校によっては入学待ちリストが100人以上というところも少なくありません。
たまたまわたし達が住んでいる地区にも優秀校がいくつかあって、親達はそこに入れるために苦戦し、泣いたり悔やんだりします。そんな優秀学校激戦区で何を思ったか、わたしと旦那は優秀校からの採用を2校も断り、その年に開校される新学校に娘を入学させました。娘達は一期生でクラスにはたった16人の生徒しかいません。まだ1クラスで新校舎もできていないので彼女達の学校はプレハブ学校です。
娘以外の子供達は皆他の学校からオファーが来なかったので、席が空くまでの仮入学だったのに、今では親御さん達もこの生まれたばかりの学校に力を入れるようになりました。
ここまで来るのに毎日「まさか!」と思うぐらいにやることが多くて、小学校は親のすることが多いとは聞いていたけどここまでとは!の勢いです。
始まったばかりの学校。ゼロから全て始めるので、日本で教育を受けてきたわたしはシステムも分からず英語も早いし、なんだか振り回されっぱなし、これをブログにしたらいいんじゃ?と思ってしまうぐらいですが、ふう、どうにも追いつきそうにないみたいです。

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今、妬いた?」
 おどけた様に声を掛ければ、真っ赤になって振り向いた牧野も握っていない方の手で俺の胸を叩いて来た。
「は、花沢類~」
「あははは、……痛いって……」
 俺は逃げるために背もたれにしていた布団の上に上半身を寝ころばせた。
 手を止めた牧野は、座ったまま上から見下ろすように俺の顔を見る。
「……っ」
「これは幼馴染みだから知ってる……って事なんだけどな。総二郎達もそんな静の事をちゃんと知ってるよ」
「……うん」
 返事をして俺の横に同じように寝転がった暗瘡 膏


「いつかさ……。俺達の上書きが終了したら……、もう過去の事に振り回されたりしないで、ゆるぎない強い絆みたいなのが俺達にできたら……司がいるNYと静がいるフランスへ挨拶をしに行こっか……」
 顔だけを牧野の方に向けて話す俺に、同じように顔だけを向けた牧野は「……うん」と優しく笑いながら返事をした。

 俺は顔を近づけ、もう一度キスをする。
 軽く当たるだけなのに、柔らかいと感じる唇。
 牧野ってこんなところまで柔らかいんだな……。
 
 離れては触れて、触れては離れて……を3回繰り返すと、
「は、花沢類っ……」
 と俺の名を呼んだ。
「何?」
「……あたし、心臓がすごくバクバクいって……」
 顔を真っ赤にさせながら言う牧野に、何言ってんの……って思いながら、
「俺も……さっきからすごいよ。……そっちまで聞こえない?」
 彼女は少しだけ体をずらして、俺の胸のあたりに耳を寄せてきた。
「……ホントだ……」
 そっと抱き寄せて2人で横向きになり、牧野の背中を撫でる健營體重管理
 ビクっと腕の中で体を固くする彼女に、
「今はこれ以上しないから……」
「……え?」
 顔を真っ赤にさせ俺の方を見るから、安心させるように笑い、
「隣に進がいるじゃん」
「あ……、忘れてた……」
 今思い出したって顔を隠さず見せるから、俺は苦笑いに変わる。
「……あんたの受験が終わるまで待つ」
「いいの……?」
 ……いいのって……。その上目遣いで言うのがどれだけ煽ってるか自覚してないから立ち悪いな……。
 俺としてはこのまま流れに乗ってやっちゃいたい気持ちが大きいけど……。でも一度やったら歯止めが効かなくなるのは予想できる。
 ダラダラと求め続けて牧野の受験勉強の邪魔をするのは目に見えている。
 その一つが油断に繋がる。

「……父さんに……弱みを見せたくないんだよな」
 だから俺は牧野の受験を精一杯応援する。
「花沢類?」
 抱きしめていた腕の力なんて元々入っていなかったから、牧野はそこから抜け出し俺と目の高さが合う位置まで移動してきた。
「母さんも気にしてただろ。俺の父親のこと」
「……お父さんは反対……だよね。あたしの……」
「司のところみたいに、あからさまにするかどうかは分かんないけどね健營體重管理

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