ワールドグランプリ。全日本女子は最終的に第5位ですか。

一方の全日本男子は、ワールドリーグ予選で韓国に2連敗して来年の出場権を得られず。

男子のほうは、期待して長野まで2週続けて応援に行っただけに、けっこうダメージが大きかったのでした。



女子は5位といっても、これは久々に自力でもぎとった堂々の5位と言ってもいいでしょうね。

ファイナルで、ブラジルとイタリアに勝利。

アテネオリンピックや北京オリンピックの、12チーム中5位(実質8位)などよりもしっかりと戦って収めた成績。

現時点での戦力を考えると、ワールドグランプリという戦いにおいてはかなりの成果を収めたと言ってよいでしょう。



ただし、男子も女子も同じ問題が浮き彫りになってくる。



戦 略 的 敗 北



オリンピックからオリンピックまでの4年間のサイクルの中で全日本のバレーを考えていくにあたって、男女共に同じ過ちを犯してしまっているのです。







その過ちとは『大会の位置付け』『大会の使い方』

『大会の位置付け』というのは100%戦略面の問題。そして『大会の使い方』というのは戦略的な要素の大きい戦術面の問題。



『戦略サーブ』なんていうアホな用語は私もけっこう馬鹿にしてきたおかげか、さすがにそろそろ耳にしなくなってきました。

しかし、『戦略』と『戦術』という用語を意識的な使い分けをできずに、いつまで経っても戦略というものが立てられないのが昔からの日本人の特性のひとつとして知られています。

日本人は『戦術』好き。でもね、最近は『戦略』って言葉を使うのがカッコイイと思ってよく使われる。

そういえば『国家戦略局』っていうのを民主党が作ったよね。

でも過日、参議院予算委員会を見ていたら、答弁によると「内閣のアドバイス機関」として民主党は考えているらしいよ。

そりゃ軍隊で言うなら大隊や連隊本部みたいな仕事じゃねーの?

『戦略』っていうのは状況に応じて対応することではなく、進んでいくための基本的な方向性・枠組み・方針なのにね。



バレーボール全日本チームの強化を考える時に、私は戦略面を担当するのが協会サイド、戦術面を担当するのが監督を中心としたチームスタッフと大まかに考えています。



こういうことは軍隊で考えるとシンプルでわかりやすい。

日本の自衛隊を例に大雑把に言えば、戦略面を担当するのが防衛省(文官)と統合幕僚監部(武官)。それを統括するのが内閣府。

戦術面を担当するのが陸・海・空の各部隊。

実際は単純に割り切れない部分も多いので、軍隊のように大規模な組織だと上級司令部のようなものが設けられて、ある特定の戦域の戦略面を担当したり、組織の枠を超えた部隊の戦術的運用を担当したりするけれども、そこまで話を広げるとかえってややこしくなる。



要するに協会サイドの役職の人々が戦略面担当で、監督以下スタッフおよび選手が戦術面担当である。と、考えるとわかりやすい。



『戦略』と『戦術』を区分して考えることができないために、滅茶苦茶なことをやっているのが多くの日本人の特徴なのですよね。

全日本には「君の人気や話題性が必要だから」と、戦術指揮官が戦力として起用できない故障選手を実戦部隊に押し込んだりするのはよくある例でしょう。

中には自分が現役時代の戦訓で頭が停止したまま、現代戦術や戦力構成などを学びも考えもせずに現役選手に直接指導しようとしたりする人もいることでしょう。



ああ、いた。しかもバレーボール協会ではなく似たような競技の別の団体(=戦略担当組織)の長なのに、銃剣突撃を教えたがるような人が。

すでに40年前には歩兵の突撃が機関銃に制圧された経験を持ちながらその戦訓を生かせず、第一次大戦で発展した諸兵科連合も浸透戦術も機動突破も学ばず、第二次大戦において日露戦争の時の頭で銃剣突撃をさせようとするようなもの。

しかも日露戦争当時だって坑道作戦(工兵)や砲兵、しまいには28サンチ砲(海軍砲)なんかの協力も得ていたのに、そういうことだってすっかり忘れている。



そういえば立場が逆で、「バレーボールへの注目度を高める」という戦略的目的のために、TV出演などの媒体露出に必要以上に妙に積極的で、CGで顔を金色にしたりして率先して番宣CMに出演したりするような戦術指揮官もいた。



シンプルに合目的性で考えたらおかしな話です。







まぁ、男子のほうの失敗は『大会の位置付け』という戦略部分の失敗が大部分です。

大きくカテゴライズするとスケジューリングの問題ですね。昨年も男子はこの失敗をやらかしていました。

今年のワールドリーグ出場に関して、予選回りとなってしまって、そこで敗北しています。



一応この時の敗因のひとつである『選手のピーキング』という戦術面の要素が大きい問題は、今年の大量召集という形でフィードバックされていました。

ただ、『大会の位置付け』という問題は改善されていなかったのですよね。

世界選手権という、オリンピックに向けたマラソンで言うところの「折り返し地点」…「35キロ地点」に例えたほうがいいかな?

とにかく、そこに向けたスケジューリングに力が注がれていた様子が感じられないのです。



ちなみに昨年の敗戦後、私はこんなことを書いています。

参照:グラチャン

とりあえず男子はワールドリーグをTBSに任せておいて、来年は6月に南米武者修行・7〜8月にヨーロッパ武者修行をやって世界選手権に備えよう。

夏場のヨーロッパではイタリアを拠点にヨーロッパ中をバス移動で転戦しよう。

ボロボロになりながらイタリアに戻った時に「ああ、やっと帰ってきた」と選手たちが思えるようになれば、世界選手権もよい状態で戦える。

名付けて「イタリアを精神的ホームにしてしまおう」作戦。

すでに越川が実行に移している。


タイトルと全く関係の無いところで文章を書いていたりするので、探し出すのに苦労した。



こうした取り組みができず、しかもワールドカップイヤーのワールドリーグ出場権を逃したのは、かなり手痛い。

ワールドリーグに出場できないのは、オリンピックイヤーだけでいいのにね。

オリンピックイヤーだけはあの大会が邪魔になる。





長野での韓国との戦いで気になった部分は、ワールドリーグで充分に揉まれてきたチームと主戦セッターを欠いた新設チームとの錬度の差でした。

ラリー中でも積極的にセンターのクイックを使ってきた韓国。

1日目にセンターを全く使えていなかった近藤や、使っても「テンポ」の理解がまだできていなさそうな今村と、韓国のセッターとの力量差は歴然としていました。

そのクイックになかなか対応できず、センターコミットで対応しても好きに決められる日本。

それからサイドからの攻撃がクロス中心になっているにも関わらず、いつまでもストレートを閉め続けるブロック。

これなどは後ろから「クロス締めろ」ってけっこう叫んでいたのですけれどもねぇ。



セッターの経験不足や他の選手の試合感不足もありますが、こうしたベンチワーク・スタッフワークで対応できそうな部分での試合感不足というのも実際に見ていて強く感じたのですよね。

分析によって出ていた指示もあったかもしれませんが、すぐにアジャストするにもやはり実戦での練磨が必要になってきます。

ようするに、兵棋演習と部隊訓練だけで満足な対抗演習もやっていない部隊を、いきなり重要な拠点攻撃に投入してしまったようなもの。



次に韓国と当たった時にどうかということを考えると、センターのクイックを連続で止めたセットは確実に取っているので(所詮時間差「ナイスコンビ」のチームなので、クイックの使用が減ればあとは比較的簡単)、たとえ次も全日本新人セッターで戦うにせよ今回のような敗戦はイメージできないのですよね。

選手個々のパワーも韓国に負ける要素はほぼ無いし、やろうとしている基本戦術も『時間差』主体の韓国バレーは『位置差』を主体とする全日本と比べると古臭い。

セッターにきちんと動ける宇佐美・阿部級が一人いれば、おそらく楽勝でしょう。





では植田監督やスタッフワークがまずかったのが敗因かというと、それをヒステリックに追求するのも違うでしょ。

ワールドリーグ予選の敗戦ぐらいで「監督をやめさせろ」なんて言っていたら、それこそ継続的な強化は誰にもできない。

ワールドカップイヤーからオリンピックまでは一気に事が進んでいくことを考えたら、強化方針が見えない監督を除けば世界選手権の成績で監督を交代させることにも私は否定的です。



それに、来年のワールドリーグに参加できないのはチーム強化の点では不利にはなるけれども、女子と比べたら致命的なことにはなっていない。

だってさ、今年の全日本男子は大量招集をした上に、フィジカルトレーニングによって体力と意識の底上げはかなりできている。

このおかげで、来シーズン以降確立変動を起こす選手が発生する可能性は飛躍的に高まった。

さらに新人セッターに、来年の大会出場権をかけた大事な試合を任せるという貴重な経験を積ませたんだぜ。

しかも2人も。



後は来年度召集後の、ワールドカップまで、あるいはオリンピックまでのスケジューリングを上手に組み立てることが大事なのではないかな。



そこをうまくできれば、私が勝手に考えている全日本男子の目標

・オリンピック出場権獲得

・オリンピック予選リーグ突破


このラインは充分に狙っていけるのではないでしょうか。



もちろん、長中期スケジュールというものは、戦術指揮官の希望を聞きながらも戦略担当者が主導権を持つべき仕事です。

予算も大きく関わってくる問題だしね。





長野の試合の感想は時間があって気が向いたら書くことにします。


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長野にいます。
全日本男子はなんと韓国に2連敗。
いやぁ参りました。来年のワールドリーグ出場権を得られなかった。
全日本男子は、ホーム&アウェイのワールドリーグでこれまで多くの選手を試して強くなってきたのに。

主戦セッターの宇佐美が手術明け。サブセッターの阿部が故障。
これはやはり大きかったなぁ。
今村、そして近藤が全日本セッターデビューとなったのだけれども、やはりまだいろいろと粗は目立つ。
今村はもう全体的にトスが低く流れる傾向。
バレーペディアを読み込んで、「高く速いトス」を理解しないとまずいな。
近藤のほうがトス質はよかったけれども、1日目はセンターを使えていなかった。途中投入の2日目は使えていた。

それにしても韓国を侮っていました。
6番のキャプテンセッターが良い。積極的にクイックを使ってくる。
『同時多発攻撃』ではなく『時間差』のレベルなのだけれども、ラリー中もクイックが軽々と飛び出してくるとなると、ミドルブロッカーの対処も難しい。

結局一時的に日本のブロッカーが止めてみても、センターの選手交代をしながら試合全体で使ってくるので、最終的に負けてしまう。
日本が2日間で取った2セットは、いずれもこのセンターのクイックを連続してブロックできたセットだけでした。

それからサーブがエグイ。
全てのサーブが白帯スレスレをえぐってくる。
練習のサーブと違って点を奪いに来るサーブなのだから、レセプションも練習どおりにいかなくなってくる。

やはりワールドリーグで修羅場をくぐってきたチームと、「生きた」相手との実戦をやってこなかったチームの差というのが出ていたな。
フィジカルも重要だけれども、今回は実戦で得るものの効果を軽視しすぎでした。


一方の女子はワールドグランプリファイナルの第1戦、対ブラジル戦で9年ぶりの勝利だそうです。
地上波中継を深夜見はじめましたが、寝てしまった。
20回戦って1回勝てるかどうかの相手に、今勝ってしまった。

世界選手権で勝てばよかったのだけれどもなぁ。
まだブラジルには10回戦って1回勝てるところまで、日本のシステムがシフトできているとは私には思えません。

どこかの大会前の真鍋監督のコメントに「アタッカーの準備が整わなくても、トスの精度が悪くても『速い』二段トス」なんていう話が出ていたけれども、実際はそんなことは見た範囲ではなかったような。
『世界一速い』と真鍋監督が豪語していた竹下-山本のホットラインのブロードが軽々と止められていた場面は見ました。
きちんと見ていないけれども、やっぱり取ったセットというのは①クイックが使えて②サイドアタッカーに十分な間合いを持たせるトスが上げられたセットなんじゃないの?


序文が長くなりました。
ここからはワールドグランプリの東京ラウンドの続きです。


それにしてもオランダ戦の竹下のディグの本数は驚異的でした。

後半はオランダが意識的に竹下にファーストタッチをさせていたと見ていますが、まぁその「パンケーキ職人」っぷりには感心はしたので、その時のフロアディフェンスのフォーメーションを確認しようとバレー教本を開いたわけですよ。

一般のシニアレベルでは、ペリミターと呼ばれるディフェンスフォーメーションを組みます。
サイド攻撃の場合、ブロックが2枚として、フロアディフェンス4枚が、コートの周辺部(ペリミター)に位置します。
通常、ペリミターフォーメーションでは、フェイント担当のレシーバーは置きません。
インナーに1枚・クロスに1枚・ブロックの延長線に1枚・ストレートに1枚。
この場合は4人のフロアディフェンスが強打やワンタッチに備えながら、フェイントにも対応する。

それが竹下がフェイント担当としてブロックに跳ばないことにより、ローテートインフォーメーション(マンダウン)になる。
これは実は、たいして強打の無い、せいぜい高校女子バレーレベルまでしか使われないシステムです。
男子の場合は中学の頃にたまに見かけたな。高校でこんなことをやっていたら、アタッカーは楽ちん。
なぜなら強打やワンタッチボールに対応するのはたった3人になる。
空中でコースを選択できるアタッカーならば、やりたい放題できる。

国際大会レベルでもなかなか女子にこうしたアタッカーがいないということが、なんとか成立させている原因だろうけれども、高校男子並みのスパイクに晒される他のレシーバーは大変だよなぁ。

しかし竹下が後衛の時はペリミターフォーメーション。
つまりフロアディフェンスが4枚。
相手オポジットがクロスにバシバシ打ち込んできても、クロス方向のフロアディフェンスの守備範囲が狭くて構わない。

つまり竹下はフロアディフェンスにおいても、他の選手よりもずいぶんと楽ちんなんじゃないの?

そして竹下が前衛の時に相手レフト攻撃に対応するこちらの前衛レフトは、ググッとライトのほうまでブロックに詰めている。
「なんで木村がこんなところにいるんだよ!」って、テレビを見ていてびっくりしたもの。
しかも真鍋監督は『速い二段トス』なんてことをまだ言っているんでしょ?
これではディグが上がってトスが上がってきたって、助走スタート位置まできちんと戻ってスパイクを打つのはものすごく難しい。
空中でブロックやフロアディフェンスを見切って打つ余裕もなくなるのだから、相手を崩すことも難しくなる。

どう考えても論理的じゃない。

こんなことまでさせられて、「日本は二段トスからの決定率が低い」なんてことを言われたりする。
「日本人は高さが無いから速さだ」なんていって、アタッカーの準備状況も構わないトスを上げようとする。
二段トスの攻撃力を高めるために何をするか…ではなく、「速いトス」が目的となってしまう。

二段トスが速くて相手のブロックが割れまくったから、日本はブラジルに勝てたのかなぁ?
帰ったら録画を見てみることにします。
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さて、東京ラウンドの話。

ドミニカは元々は格下のチームで、何かきっかけがあると集中力を失って、ずるずると自滅してくれるチームでした。
しかし、平均年齢から考えると、かなり集中力の高いプレイを持続できるチームになっている。
上尾メディックスで日立(佐和)リヴァーレで、スパイクミスの山を築き上げたヌニェス…シダルカが、年長のベテランとしてスパイクミスの少ないプレイヤーになっている。
そしてデンソーにいたロンドン…シンディは、いいセンターだわ。
他の選手は例によって名前を覚えられない。

1セット落としたり1セットはデュースにもつれ込んだりもしましたが、日本はすでにベースがガチメンバーです。
とりあえず今のところは格下のドミニカに負けずにすみました。
でもね、まだまだ成長曲線が上向きのドミニカ。
これだけやってくるとなると、そろそろ格下と気を抜けない相手です。
正しく成長していくと、来年あたりから時々日本も喰われるようになるかもしれません。


そしてイタリア戦。
イタリアはいよいよ正セッターのロビアンコを投入してきました。
しかしここまで使える限り長身セッターのロンドンで戦ってきたのですよね。
翌日の東京ラウンド最終戦のドミニカ戦でもロンドンに経験を積ませる。
金メダル級のチームともなると、ベストメンバーでの照準はWGPだとファイナルなんだよなぁ。
しかもファイナルでリザーブメンバーを交替で起用できるように、予選で積極的に経験値の低いメンバーを使っていく。
当然、世界選手権での戦力化を狙っている。

私は確かこの試合で今シーズン初めて竹下がブロックチェンジでセンターでブロックに跳ぶ姿を見ました。
ちなみに前回書いたように、某チームドクターによると、岡山大会から始まっていたとのこと。
私はこの瞬間に幻滅。

つまりね、誰が変って入っても機能する「システム」ではなく、竹下がコートの上に立ち続けることを前提とした「約束事」でチームが動き始めたことの証明が、このブロックチェンジだから。
つまりこの「約束事」は竹下佳江という超小型セッターだけのもので、これに合わせてコートに立つ他の5人が動いていく形が用意されていました。
用意されているということは、そのための練習がすでに行われているということ。

はい。これでせっかくヨーロッパ〜ブラジル遠征で一定の評価を得ることができた松浦寛子が今シーズンの全日本でセッターとして起用される可能性はほぼ0になりました。
スイッチバックなどの起用法はあるかもしれませんが、途中投入で起用されて機能するセッターっていうのはね、正セッターよりも一癖なければ面白いことは起きません。
少しの経験値も積ませることをしなかった松浦に、いきなりそこまでのキャラ立ちを求めるというのも無理でしょう。

せめてワールドグランプリ決勝ラウンドで、真鍋監督が全敗の覚悟を決めて全戦松浦で戦うのならば、世界選手権も、来年のワールドカップも、再来年のロンドンオリンピックもかなり面白いことになってくるのですが…
セッター出身指導者はセッターで負けるリスクを負う勇気は持てないでしょうね。
ちなみにセッター出身ではない男子全日本の植田監督の下では、レベルはどうあれ、次々に国際大会を戦うセッターが出てきます。

このブロックシフトは、どうやらローテーションごとの分析をもとに、ベンチの指示で行っているそうです。
バレーボールワールド ワールドグランプリ2010東京大会 オランダ戦記者会見
真鍋監督からタイムアウト時に具体的なブロックの指示が出ているのは、こういうバックボーンがある。
そしてもうすでに、竹下起用を前提に、ブロック戦術をシフトする体制までできている。


そしてあきれ果てたのがオランダ戦です。

「世界最強最小セッター」なんてキャッチフレーズは、バレーボールを数多く見ている人ならば誰も認めていませんが、「体育館の照明が切れていないか指差し確認する人」としては有名な竹下佳江選手。
この試合で、ばぼったー界隈では新たに「日本一のパンケーキ職人」という称号を手にしました。
「世界一」を名乗ってもいいよ。

元々はオランダのセッターのトスがお乱れで(オランダも経験値を積ませるために、日本を相手に若手を起用)、ウィングスパイカーが満足に高さを生かして打ち切れなかったことが発端だと思うのよ。
軟打やフェイントが増える。
当然、竹下が必死で飛んでも放物線を描くスパイクは強打以上に竹下の手に触れる可能性はありません。
そこで日本は竹下をブロックから外してフェイント担当にしてしまいました。

さて、これが何を生み出すのか。
「ブロックに跳ばない人は全員リベロ!」
そして真鍋監督のこの言葉を真に受けた竹下佳江は猛烈にフェイントボールに突っ込んで行きます。

もうね、とにかくボールを上げまくります。
この日のオランダのスパイクが191本。
日本のディグの本数が166本。
そしてそのうち、竹下のディグの本数がなんと52本。
オランダの全攻撃の1/4以上。日本のディグのだいたい1/3。

こういうのが国内リーグでの話ならば、面白バレーとして笑って済ませられます。
しかしここは全日本。
日本の女子バレーの最高峰として、世界の強豪としっかり戦う姿を見せなくてはいけません。

今年の全日本女子のテーマのひとつで『Aパス』が連呼されています。
『Aパス』からの攻撃は世界トップレベルのチームにひけを取らない。
『Aパス』とはセッターをほぼ動かさずにファーストタッチのボールを返球することです。

さて、竹下がファーストタッチをするということはどういうことになるでしょう。
はい。攻撃の起点となるセッターはセットできないということになります。
分類で言うと『Cパス』。
セッターを起点とするアタッカーのコンビネーション攻撃が使えない状況です。
つまり『二段トス』からの攻撃。

『Aパス』『Aパス』と口うるさく言いながら、ことごとく竹下が『Cパス』の状況を生み出していく事は…どう考えても論理的ではない。
『二段トス』からの攻撃は強豪にかなり差をつけられていることも、バレー関連番組で何度も取り上げられている。


今の日本の女子バレー選手は、国内を見ていても二段トスへの意識が低すぎることはこれまでも散々書いてきています。
NECレッドロケッツ篇 <愛のある二段トス> サマーリーグ決勝リーグに行ってきました。その7
こういうのとか。

さんざん書いてきている成果があったのか無かったのか、最近では全日本ではようやく二段トスをオーバーで上げる意識がリベロやレシーバーにも生まれてきました。
一昔前のトランジションシステムだと、ミドルブロッカーが二段トスを上げていました。
だけどね、比較的上手いのは、自分も二段トスを打つことになるレフトアタッカー。
このへんを見ていくと面白いよ。
そして日本の女子バレー全体の二段トス力の低さにも気付ける。

YouTubeやにこにこ動画で昭和の日本のバレーボールを見ると、この二段トスへの意識の高さにきっと驚くよ。
比較的うまい今のレフトアタッカーよりもかなりレベルの高い二段トスが、どこからでも上がってくる。
今上がっているこの一球を最大限の攻撃に繋げるために、ダブルコンタクトのリスクを負う。
それを想定して日頃から練習を積み重ねる。

あるいは男子バレーを見てもいい。
スパイクの破壊力が桁違いなので、基本的にはディグが上がらないことが前提。
だからこそ上がった一本は全員が死に物狂いで最大限の攻撃にしようとする。
そうやって繋がってきたボールだけに、二段を打つアタッカーも覚悟を持ってスパイクを打つ。
「俺が上げた完璧な二段を、何でフェイントしやがるんだ」と試合中に対角のキャプテンを怒鳴りつけるような、そんな勢いで二段トスは上げるものなんだ。
あ、私は練習試合で1回しか言ったことないよ。だってその後、ビビッてさらにへなちょこになっちゃったから。


オランダのフェイントは、途中から意識的に竹下にボールを拾わせていたよなぁ。
レフトのフェイントだけでなく、センター攻撃もタイミングが合わなくて、明らかに竹下方向にボールを切る場面もあった。

竹下がファーストタッチをするということは、この意識改革が始まったばかりのプレイヤーたちが二段トスを上げることになる。
そこで真鍋監督は「レシーブをしなかった者は全員がセッター!」と言うのだろうけれども、サブセッターを一人満足に育成できないところでこんな事を言われてもちっとも現実味が無い。
しかも「全員がセッター」という意識だと、何人が攻撃準備できるのだろう。
つまり、現時点では日本のカウンターアタックがことごとくへなちょこになる可能性が高い。

『Aパス』にこだわるのなら、『Aパス』を生み出しやすい状況を作りやすいように『システム』を構築するのが論理的だよなぁ。
今の『約束事』を続けるのならば、二段トスが複数のアタッカーを使い分けられるレベルまで向上しない限り、作戦としてしっかりとスパイクを打ち込めない場合は竹下に全部ファーストタッチをさせるというのが対日本の常套手段になりかねない。

『約束事』は、いろいろと非論理的なんだよなぁ。


でもまぁ、竹下のボールの上げっぷりには感心したので、フロアディフェンスのシステムを確認しようとバレー教本を開いていたら、もうひとつ気付いたことがあったのでした。
続きは次回。
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なぜかFIVB公式ページの東京ラウンドのマッチインフォメーションからリンクが貼られていないのだけれども、とてもわかりやすいあれ。

PDFなので開くのは面倒ですが、開く価値はあるよ。

ドミニカ戦

http://www.fivb.org/vis_web/volley/WGP2010/pdf/P3-050.pdf

イタリア戦

http://www.fivb.org/vis_web/volley/WGP2010/pdf/P3-052.pdf

オランダ戦

http://www.fivb.org/vis_web/volley/WGP2010/pdf/P3-054.pdf



この東京ラウンドは偶然にも7月後半に行われていたトリノ国際大会と同じ顔合わせでした。

やはりこのトリノ国際大会の時に予想できていたとおり、イタリア・オランダには負けてしまいました。

やはり大会の位置付けと使い方だよなぁ。



トリノ国際大会のエントリーはこちら。

7月27日 トリノ国際大会2010 日本vs.オランダ

7月28日 トリノ国際大会2010 日本vs.ドミニカ共和国

7月29日 トリノ国際大会2010 日本vs.イタリア

この後のブラジルラウンドでのエントリーも含めて、すでに今の状況を予見するような言葉がたくさん出ているよなぁ。





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ここまでの間、イタリアはできる限り正セッターのロビアンコを温存して長身セッターのロンドンに試合を任せ続けた。

アタッカー育成も平行して行う。

決勝ラウンド進出が決まっていた最後のドミニカ戦では、苦しい場面でもロビアンコを投入する気配を見せず、ロンドンに試合を任せ続けた。

フルセットの接戦の末、イタリアは格下であるドミニカに負けたが、ドミニカも成長ぶりが感じられる良いチーム。

経験の少ないセッターに、貴重な貴重な試合経験を、それも1日で5セット分も持たせることに成功した。



最終戦で日本と戦ったオランダも、決勝ラウンド進出が無くなったことで若いセッターを起用した。

まぁトスのお乱れっぷりは感じたけれども、結果としてフルセットの末に決勝ラウンドに進出を決めていた日本に勝利した。

これもまた貴重な貴重な試合経験を、1日に5セット分も持たせることに成功した。



トリノ国際やブラジルラウンドで「松浦を」と言っていたのはこういう事なのですよ。

昨年までのレギュラーメンバーを休養させて、合流後にマッチングさせるという目的はあったにせよ、何も全試合竹下で行く必要も無いし、今の日本の実力では全ての試合に「勝ち」に行く必要も無い。

別に松浦にこだわっているわけではないのだけれども、せっかくヨーロッパ〜ブラジル遠征で合格点を与えたのだったら、そのセッターにさらに隙あらば起用して、貴重な貴重な試合経験を積ませたかった。

いくらリリーフサーバーやリリーフブロッカーで投入しても、セッターとして戦力化できないことは、久光製薬時代に真鍋監督も経験しているはず。



このあたりは長中期の戦力充実を考えた戦略上の大敗北です。

ベテラン選手ならば、東京ラウンドイタリア戦の荒木絵里香のように、スタメン起用が本当に久々でもチームにフィットしてすぐにかなりのレベルで戦える。

佐野に替えて濱口をリベロとして起用する試合が数試合あったように、セッターも松浦をきちんと起用する機会を作りたかった。

ヨーロッパ〜ブラジル遠征以降、実戦での底上げの無いセッターが、これから始まるワールドグランプリの決勝ラウンドで通用する部分はほとんど無いと思う。

もちろん今年の本番である世界選手権でも期待できる要素は少ない。



だって、日本よりも強い戦力を持っているチームのほうが戦力の厚みを増すことに熱心で、しかもやるべき時にやるべき事をやって成果を感じているのだもの。

追い越そうという日本が問題の着手に後手後手で、追いつけるはずがないじゃないか。



ちなみにイタリアはやることがきちんとできた場合はオリンピックで金メダルを狙うところまで行くクラスのチーム。

オランダはやることがきちんとできた場合はオリンピックでメダル争いをできるところまで行くクラスのチーム。

日本も今やるべきことを間違わなければ、金メダル級は無理だがメダル級まではたどり着けると思うのだが。



私が勝手に持っていた今年の全日本女子の目標は、竹下の次期セッターを主戦で起用して二次予選突破でした。

女子の場合は世界選手権ではホームアドバンテージもさまざまあるし、竹下で戦えば二次予選突破は可能でしょう。

だけどね、本番の本番であるオリンピックで世界の強豪相手にまともに戦うチームを作るには手遅れになる。

もうすでに、来年のワールドカップイヤーに余程の荒療治をしない限り、全日本女子はアテネや北京以上のオリンピックでの活躍は期待できません。

オリンピックで満足な戦いもできずに世界5位(実質は12チーム中ベスト8)と言って喜んでいられるなら、今回もギリギリ可能かもしれないですけれどもね。



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東京ラウンドの話につながっていくのだけれども、10000字を超えてしまった。

その3に続きます。
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春の海外遠征前に、バックレフトがセットアップをする練習風景をTVで流すことを許してしまった全日本女子。

それが元々、今年の「日本オリジナル」の目玉だったわけですが、そんな映像を流しても素人は気付かないだろうと考えていたのでしょう。



競技経験があれば自分のポジションをベースに、状況に合わせてどのタイミングでどう動くというのは体の中に刻みこまれているものなのですよ。

少し注意して見ていると、変わったシステムをやろうとしていれば、自分がやってきたポジションが絡んでいれば当然気付きます。



番組を見ながらついっとしていて、秘密とされていた「日本オリジナル」。結局ばぼったー界隈をチェックしている人にはこの時に公になる。

ばぼったー界隈の会話に参加せずに盗み見している人が、あちこちでこれを得意気に語ってたなぁ。

断片しかわからないので、これがどう試合の流れで盛り込まれるかわからないから、私はあまり掘り下げなかったけれども。



秘密だったはずなのに月刊バレーボールには情報がリークされて「これが日本のオリジナルだ!」と解説が出てしまう。

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で、私は結局セッターファーストタッチ時に、アタッカーの選択肢を1枚減らしてセットアップをさせるのが良いのか、という問題提起をしていったわけですよ。



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6月に全日本女子のヨーロッパ・ブラジル遠征があり、本格的なシステムのチェックは夏とされながら、やはりすでに主張していたとおり、攻撃力が強豪外国勢に劣る日本が攻撃選択肢を自ら1枚減らすシステムが非合理的であることがチームでも認識されることになる。

合理主義的な諸外国や男子バレーでは当然のように行われているように、やはりセッターファーストタッチ時はリベロがセットアップすることが最も合理的なのです。

これ以降、リベロのトス練習がはじまったのではないでしょうか。

オリジナルの修正が始まる。



その過程で出てきた真鍋監督と佐野優子のコメントから、二段トスを低く速いトスにしようとする意図が見えてきた。

崩された状態からの二段トス。

ディフェンスフォーメーションも乱れた状態で、満足な攻撃準備が行えるのか。

二段トスを上げなくてはいけない場面では、相手は理想的な攻撃を終えた直後のケースが多く、相手のディフェンスフォーメーションは整っている状況のほうが多いのではないか。

そこに少しばかり速い攻撃をしたところで、ブロックは当然2枚ついてくる。



そもそもブロックアウトやブロックリバウンドを重視していたのは、こうしたブロックで囲まれる場面でなんとか得点を取ったり、二次攻撃・三次攻撃に繋げていくためのものではないのか。

ブロックフォローにも入れない状況も想像できるのに、どうして無理して速い攻撃を求める?

ここでもまた二段トスを上げる状況で目先の速さを追求したところで非合理的だという主張をしてきました。





7月のトリノ国際大会の後半から8月のワールドグランプリブラジルラウンドで、佐野優子が積極的なオーバートスを見せはじめる。

リベロが積極的にオーバーでセットアップするようになったことはいい事。

はじめたばかりなのでフロントゾーンでのジャンプトスまではまだほとんど期待できないけれども、やってできることをやってみるようになったことは大きな変化です。



しかし象徴的なのはライト山口へのトス。

アタッカーが空中でスパイク準備体勢も取れないような、低く速いトス。

トスが割れる場面もあったが、その速さを追求することで、アタッカーも満足なスパイクを打てない。



一方で、江畑・迫田という全日本経験値が少ないアタッカーに竹下佳江がトスを上げる際、最も打ちやすいトスを…ということで高いトスを上げるようになっていったという、この期間の変化もあった。

トリノの序盤から徐々に竹下は高いトスを意識的に出すようになる。

それでトリノの終盤でタイミングがアジャストされてスパイクが決まるようになっていった。



合わせて木村のスパイクに威力が増したように見えるのも、空中でのタメを作る間が生まれたため。

アタッカーにフルにテイクバックさせないで、何が「日本人のパワーは外国人に劣る」だ。

アタッカーにフルジャンプさせないで、何が「日本人は外国人に高さで劣る」だ。



ほら、間違った低い速さを追求しても効果はなく、崩れた場面は丁寧にアタッカーが打ちやすい状況を作ってあげるほうが効果的。

いかにアタッカーに打ちやすいトスを供給して自分たちが速い攻撃を使える状況を生み出し、そこで相手の心を折る速いテンポの攻撃を繰り出すか。

こうしたリズムの転調を意識するようなことは、高校バレーの指導者でも言っているのですけれどもね。



先日中継があったインターハイ女子決勝。

鹿児島女子の監督は「リズムが単調になっているぞ。ポーンポーンときたらタタタ。タタタときたらポーン。リズムに変化を作っていかないと」というようなことを言っていた。

鹿児島女子はセッターが175センチでチーム最長身の小型チーム。

対戦相手の古川学園は昔からの長身指向チーム。

最後はパワースパイクで押し切られたけれども、がっぷり四つの試合内容で面白かった。



しかし山口舞への二段トスだけは対照的だった。

「日本人は高さが無いから『速さ』だ」

これが信条になり宗教になり思考停止に陥る。

『速さ』は武器になるが、それを繰り出す状況がある。

アタッカーのスパイクフォームを見れば、トスがどんな状況にあればわかるだろ?てなことを主張する。



それから重要なのは、上がるところがわかりきっている速いトスではない。

同じような攻撃テンポで複数のアタッカーのどこにトスが上がるかわからない状況を作ることが、相手ブロッカーの最初の一歩を遅らせるのだ。

「コンビネーションバレー」と言いながら、他の攻撃と全く連動していない。

この時点で「速い二段トスによる攻撃」は、山口舞にしか上がらないことがバレバレ。

もし相手がパターンを理解したら、リベロがセットの体勢に入ったところで2枚ブロックで悪い体勢のスパイクをお出迎えすることになる。



火力も他兵科の連携も無視した歩兵の突撃が、敵の防御陣地を突破できるはずがない。

そんなことは1942年のガダルカナル戦で初動の飛行場奪還作戦の失敗の原因を一度でも考えたことがあればすぐにわかるはず。

その後の戦力の逐次投入っぷりも、ウィングスパイカーを次々に潰し続けてきた全日本女子を見ているようじゃないか。





このように、指摘してきた問題点は改善されながら、少しずつチームのシステムが固まってきました。

システムが改善されていく今年の全日本女子というのは、柳本カントク時代を考えると大きな変化でこれは高く評価したい。

しかも主張している事を改善するだけではなく、プラスアルファを狙って策を盛り込み、短い期間で階段を昇ろうとしている。



しかし、このプラスアルファで盛り込もうとしていることが、いちいちこれまでの日本バレーの凝り固まった思想に影響されているあたりがまだまだ痛々しいのですよね。

プラスアルファで言い出した事が毎度毎度ツッコミどころとなっているあたりは、限られた時間の中で選手たちも成果の出ない努力をしなくてはいけなくなるので、選手も負担だし時間も無駄になるのですが。



でもおそらく、この無駄なステップをひとつひとつ踏まないと先に進めないのは、学生の頃から論理的な思考法を停止させられて指導者の奴隷のようにプレイをして育ってきたようなバレーボールエリート選手にとっては、必要なステップなのでしょう。

まさか指導陣に論理的思考力が無いってわけじゃないよね?



どんなスポーツでもスポーツっていうのは論理性の積み重ね。

まぁ、最後の勝負は精神論にスイッチするのだけれどもね。どこでそのスイッチを切り替えるのかってところはスポーツを見ていて面白いところのひとつ。



ただね、他の多くの競技では改善されているこのあたりのところが、バレーボールではなかなか改善されていっていないのですよね。

監督への絶対服従。ひたすら長い練習時間。定期試験期間の実業団チームでの合宿。……



でも今からでもこうしたステップを経て、体験的に論理性を身に付けていくのも悪いことでは無い。

論理性を身に付けて、合理的な練習方針やチームシステムを考えられるようになれば、全日本女子のチーム強化は加速していく。

そういう希望は真鍋体制の全日本女子になって感じられるようにはなってきたのです。





ただ、私は気付かなかったのですが、岡山大会で「システム」ではなく「約束事」が始まってしまっていたそうです。

東京大会で気付いてついったーで発言したところ、某チームドクターから指摘されたのでした。



そしてその「約束事」が非論理的なものでして…

続きは明日。


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