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移動と間合い 前編はこちら


次に移動について。
バイブルではスムーズな移動と重心の上下動を防ぐという点を最重視しています。

久々に登場したこの画像。

サーブレシーブ その4で人間の目は横方向の変化より縦方向の変化を認識するほうが難しいということについて触れました。
その時はボールの移動を定点で追うケースについて書いたのですが、プレイヤーが移動を行う場合もこれは当然当てはまります。

待ち受け姿勢の所で突っ立っていても構わないと書きましたが、これはあくまでもサーブの打ち出しの瞬間をしっかりと見るためで、この場合は移動からレシーブ姿勢を作る段階で修正が必要になってきます。
自分の場合は縦方向の収束をボールがネットを越える前にスムーズに行えたのですが、このあたりは目的の優先度と個人的な技術特性から優先順位をつけていけば良いかと思います。

移動で足を動かすのですから必然的に体の上下動というものが出てきます。
この上下動をいかに頭部に伝えないような形で移動を行うかが重要になってきます。

この際、腰から下半身の挙動でこの上下動を収束していくのですが、自分がよく例えに出すのがサード長嶋の守備の動き。
自分と同世代から上の世代の男の子は子供の頃、みんなこれを真似してきたはずです。
真似してきたから自然にできる。
視線をブラさないために上体を安定させるというのは全てのボール競技で共通する基本だと思います。
そのために必要になってくるのは強い下半身。

ボール競技以外でもこのような動作には共通点があります。
自分が少しかじったスキー(アルペン)では滑走面の凹凸を膝をサスペンションの役割をさせてギャップの衝撃を吸収し、クラウチングの時の頭の位置をキープさせて先の雪面状況をしっかりと見ていきます。
雪面の状況を読み取れなくなった直後、スキーヤーはすっ飛びます。
重心を谷へ谷へとコントロールしているので、飛ぶ方向は常に谷側。運が悪ければ首を折って死にます。
同様にスキー以上にやってきた水泳では上半身の不自然な動きは即座に水の抵抗として感じられます。無駄な抵抗が増えれば当然タイムロスします。
水泳の場合は死にません。

こう考えると腰を中心として上体を安定させるという事はボール競技だけでなくおそらくほとんどのスポーツで共通する基本。
そのためにしっかりした下半身を作っていくというのも陸上で行う競技ではほぼ共通するはず。
バレーボールでもレシーブだけでなく、スパイクやブロックでも共通する大切な基本です。
移動方向とは別ベクトルに上体が動くというのは明らかなエネルギーロスですし、人間が体を動かす挙動としても美しくない。

自分と同世代から少し下くらいまでの女の子は『スチュワーデス物語』というドラマを見てみんな頭の上に本を乗せて歩行練習をしたはず。
男だけども自分もした。
最近の日本トップレベルの女子バレーでは体を上下動させることで髪をふわふわさせるのが美しいという幼いメンタリティから抜け出せないような選手もいますが、例えばそのような選手によく見られるディグの時に一度上体を上げなければ一歩目が出ないようなプレイを見ると見苦しいとしか思えません。
無駄の無い安定感のある機敏な挙動が力を生み出します。それこそが真の美しさ。
みんな " target="_blank">『スチュワーデス物語』を見ればいいのに。後編は " target="_blank">こちら
「ムラサワ教官!救命ボート!」と気が狂ったように部屋の中で水泳のイメージ練習をするシーンは真似しなくてよいです。
ウケるので当時真似しましたけれども、松本千秋の水泳フォームは上半身がブレまくった酷いスイミングフォームです。

日常の練習で上半身を安定させた挙動を身に付けるには、アップの時にどこのチームでも行う9メートル走を意識的に行うのが一番手っ取り早いかと思います。
自分は送りステップとクロスステップと呼んでいましたが、足を交差させないステップと足を交差させるステップの両方でレシーブの高さを意識した安定した動きでの9メートル走を行っていました。
毎日1往復だったのでトレーニングとしてはたいしたことがないのですが、ただルーティンワークとしてやるのではなく毎日行う事を意識して行う積み重ねで他の選手との差が出てきたと思います。
こうした練習が自分のチームのメニューになければ、自主的なアップの一環として取り入れる事をお勧めします。

女子Vプレミアの試合前の練習時に、後向きでの9メートル走で明らかにワンタッチボールを背走で追うイメージで走っている選手がいて感心しました。
自分は前に突進していくタイプで、背走までは頭が回らなかった。
その選手は北京オリンピックに出場します。おめでとうございます。
この選手のようにルーティン練習をただルーティンとして行わず、意識的な練習にすることで蓄積されるものは大きいと思います。

また、レシーブに入る直前の『間合い』の段階で静止状態を作ることを理想とするので、いかに移動状態からスムーズに制動をかけるのかも重要になってきます。
自分の場合はこうした挙動をスキーのターンの時の谷足内傾荷重に共通点を感じておりました。
そのためスキーをしていた頃にウェーデルンのイメージトレーニングとして行っていた階段を降りながらの左右ステップを、バレー部に入ってからも体育館の階段を降りる時にやっていました。
頭の位置は動かさないようにして腰から下でストロークの短い旗門を通過するイメージ。
横に飛ぶストロークはいろいろ変えてみます。
歌の歌詞に合わせてみたり、勉強の暗記に使ういろいろなゴロ合わせのフレーズに合わせてみたりすると楽しい。
この蓄積は反復横跳びの数値ではっきりと成果が出ました。
学年で自分より高い数値を出したのは数名で、全員運動部の敏捷性が命の小型選手ばかり。

このイメージトレーニングでは谷足の着地と同時に山足を内傾荷重を利用して次の動作にスムーズに移行していくことが目的です。
人間の体というのは本能的に外からの圧力に対して等しい反発力を発揮しようとすると武道をやっている知人が書いているのを読んでふと気付いたのですが、今考えてみるとこの動作もその応用。
武道の場合はこの外圧をコントロールすることで相手のバランスを崩して倒すことを考えます。
例えば右ターンをする場合、足の内側を支点として左方向にかかる横Gを右へ動くエネルギーへとスムーズに転換する。

余談ですが、このイメージトレーニングは今考えると足首周りの腱を保護するための筋力強化にも繋がっていたと思います。
着地でバランスを崩して反射的に体勢を整えるような時に、捻挫防止のためにも役立っていたのではないでしょうか。

レシーブの場合は左右にステップをする場合は当然体には横Gがかかってきます。
人間の体は谷足の内側(スキーのエッヂ部分)を支点に内傾を作りながらその横Gに対して反発力を生み出してバランスを取ろうとします。
この反発力が横Gを上回った力を利用して山足を次の谷足に移行させるのが最もスムーズ。

レシーブのための制動では、横Gと反発力が等しくなった瞬間に止まるのが最も安定します。
どれほど横方向のGが増しても、適正な反発力が発生する瞬間に山足に相当する側の後から出る足を適度な幅で添えた瞬間に制止できます。
この添える足を出した時点でレシーブの基本姿勢を完成させるのが理想的。
そうなればほら、間合いのための時間も稼げた。

前後方向への移動に関しても原理は一緒。
後ろへの移動は苦手だったので、『原理は一緒のはず』という言い方のほうが良いでしょうか。
基本の守備位置を後ろめにするのが一番手っ取り早いので、半歩あるいは一歩下がるという対応をしていましたが。

最後の一歩からレシーブの基本姿勢をスムーズに完成させるには、やはり落下点の正確な予測が必要になってきます。
その位置に迅速に移動して、最後の一歩をレシーブフォームを作るためのきっかけとする。
ここでボールの待ち時間ができるようならばウェルカムです。
それが間合い。
その時間を使ってやりたいことがいくつかあります。


この後続けて間合いについて書いていたら10000字の字数制限に負けそうだったので、とりあえずここまで。
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今回は相手サーバーがボールを打った瞬間からボールの落下予測点に入るまでの移動、そして移動後ボールに触れるまでの間合いについて触れていきます。

移動と間合い

まずは移動に使える時間について。
前回のラストで今回の予告として“相手がサーブを打ってから落下点予測位置に動くまでの時間の話になります。”と書いております。
移動のためにフルに時間を使うことを考えていくとレシーバーはボールに触れる瞬間まで時間を使うことができます。
しかし前々回『練習法百科 バレーボール』から引用したように、サーブレシーブは意識的運動です。
サーブレシーブを意識的運動として成功させるためには、セッターにボールを送り届けるためのリズム・球質なども意識してレシーブを行わなくてはいけません。
そのためには落下点予測位置にできるだけ素早く入って、ボールを受けるまでにその準備を整えるための間合いを生み出さなくてはなりません。

よくサーブレシーブの場面でレシーバーがボールに飛びついたりする事があります。
そのボールがセッターの所にきちんと返ったりすると「ナイスカット!」と盛り上がったりもするのですが、トップレベルの試合中継などで解説者がそれを言い過ぎると「ちょっと待て」と言いたくなります。
サーブレシーブ職人だった解説者ならば一言二言何か言ってくれるかと思いますが、なかなか試合解説をサーブレシーブ職人が担当してくれることはありません。

こうしたプレイはあくまで反射的行動による成功であって、サーブレシーブで理想とする意識的行動の成果ではありません。
たとえAカットと呼ばれる位置にボールがきちんと返ったとしても、後に触れることになるボールの威力相殺などを考えていくと、なかなか理想的なサーブレシーブにはなり得ません。
こうしたレシーブはあくまで緊急措置であって、技術的な向上を志すのであれば、きちんと落下点予測を行ってその場所に迅速に移動して間合いを生み出すことを理想とします。

コートに立つプレイヤーとしてはボールをコートに落とさなかった事で、その反射的行動の成功を喜んで盛り上がって試合の流れを自分たちに引き寄せるようにしていく事も大切。
しかしそれだけで終わらず、以下のような問題意識を持って次のサーブレシーブの場面に生かしていきたいところです。

個人
・スタンバイ時のポジショニングがまずくなかったか
・移動のスタートが遅くなかったか
・移動スピードが遅くなかったか
・落下点予測が間違っていなかったか

チーム
・基本フォーメーションがまずくなかったか
・ジャッジが正確で迷いがなかったか
・レシーバー同士の守備範囲の再確認

などなど。
試合前に情報収集をきちんと行っていたとしても、実戦では修正が必要になる場合もあります。
相手チームのサーブ戦術やサーバー個人の狙いなどもあって当然揺さぶりはかけられるものですが、試合の中でとりあえず修正ができる部分は修正して少しでも理想とするプレイに近づけていかなければ、揺さぶられっぱなしで終わってしまいます。

同じ選手が同じようなコースのサーブに同じように飛びついてセッターに返したとしても、それはファインプレイか?
チームあるいはプレイヤーのサーブレシーブに何か根本的な問題点があると考えるほうが自然です。

バレーを見る側も目の前で起きた事象に一喜一憂するのではなく、戦術的意図やかけひき、プレイヤーの意識に興味を持って試合を見ていくとバレーがもっともっと面白くなるはずです。
さすがに戦術や駆け引きの部分は目に見えない事が多いですが、サーブレシーバーの意識という点に注意してバレーを何試合か見ていくうちに、結果として出た数字にとらわれない今までとは違う選手評価が生まれてきたりする事もあるのではないかと思います。

サーブレシーブが意識的行動であり、ボールに触れる前にその準備行動を行う間合いが必要であると考えるため、サーブレシーバーがボールに飛びつくケースの話から少し回り道をしました。

ボールに飛びつくような極端なケースの話をしてきましたが、当然落下点にタイミングを合わせて入るような移動も良しとはしません。
必要とする最小限の間合いの時間は人それぞれかと思いますが、準備行動に時間が取れるに越したことはありません。

サーブの速度によって時間はまちまちですが、移動に使える時間はほとんど無いと考えて移動は常に最速で。
サーブの打ち出し≒移動〜間合い〜レシーブという一連の流れのリズムを練習段階から意識してしっかり作っていくことが大切だと思います。
擬音で表すならポンタタタ・ん・ポンってな感じ。
ポンがボールに触れる音。最初がサーブで次がレシーブ。
タタタが足音で「ん」が間合い。
この「ん」がバレーボールで大切な「リズム」を生み出していきます。


10000字の字数制限に負けたので、前後編に分けます。
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ハルさん。

おつかれさまでした。

復帰に向けてトレーニングに明け暮れる間、ボール練習をする仲間を見つめていたハルさんの目を忘れません。

あの深谷の復活戦で「声を出さないとバレーをできない」小松留美っぷりを存分に堪能させてもらいました。
大勢入った会場でハルさんの声が響き、事情を知っているバンブーファンからの熱い声援も飛ぶ。
ハルさんと一緒にコートに立つ選手たちもその時間が少しでも長く続くように奮闘する。
負け戦の状況が一変する。これが途中からコートに入る選手の醍醐味。

バレーの神様はファイターが大好き。
熱いハルさんのプレイでポイントをもぎ取らせてくれました。
バンブーは負けても「あの選手が入るとなんでムードが変わるんだ?」とパイオニアファンに言わせたハルさんだけはあの日の勝利者です。

ちょうどあの頃、自分は全く経験の無い職種の仕事に参加するようになったのですが、ハルさんを見習ってファイターっぷりを発揮してきましたよ。
おかげさまでそれから半年で小隊規模の指揮を任されるようになりました。
あ、小隊って3〜40人ぐらいの事。人の名前を覚えられないのであまり向いていないのですが…
それから専門業務の教育係も任されています。これも性格が攻撃的なので実は向いていない…
でも前向きに仕事に取り組んでいるので、いろいろな事をやらせてもらえる事が日々面白い。
去年ハルさんが復帰に向けて努力する姿からたくさんエネルギーをもらいました。
ありがとう。

あの深谷のプロトコール練習でブロードを打っている時にきれいな両足着地をしていたので、膝の状態が予想以上に良くなったのかなと思っていました。
所沢での試合前練習でもブロックに飛んでいる姿を見ることができました。
日本一低いVプレミアセンタープレイヤーなのでその高さは苦しかったのですが、足をかばうような仕草は見せずに跳べていたので前衛での姿を見られる事を期待していました。
過度な期待をしてしまったかな…と少し後悔。

大学時代の恩師の所に行ったり、海外旅行に行ったり、自作のプレゼントをした他の選手のブログの記事や、練習見学の時の事、そして今回のサマーリーグで同じ大学だった柏エンゼルクロスの稲増選手と長く話し込んでいた姿などから、今回の決断は察していました。
あの日モルテンのボールバッグにサインをいただきたかったのですが、叶いませんでした。

退部の決断はやはり怪我が大きな理由だと思いますが、今後競技レベルのバレーはやらないとしても適度なトレーニングは欠かさずにね。
筋力を落としすぎると怪我した場所に良くないよ。

ハルさん、今後きっとバンブーの応援に会場に足を運ぶことがあると思うんだけど、その時はトヨタ車体戦を狙って来てください。
バンブーが負けてもライバルのウメに声で勝ちたい。
これがなかなか勝てないのです。
ハルさんの声の後押しがあればたぶんウメに勝てる。

地元の体育館とバンブー体育館の風景、目にやきつかせましたか?
体育館の匂い、思い切り吸い込みましたか?
次の世界で何か苦しい事があった時、その風景や匂いを思い出せば何でも乗り切れると思います。

いつかバンブーの背番号16の選手がコートに立つ時、 " target="_blank">『NO SIDE』の歌詞を想い出して泣いてしまうかもしれません。
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シエリさん。

おつかれさまでした

緩いブロックリバウンドボールを、たっぷりと間合いを取って全身を使ってセッターに送り届けるプレイが大好きでした。
エースが充分に助走距離を取る時間を作って、ブロックを喰らおうが何回でもレフトで勝負するという意思が伝わってきました。
たぶんレフトでエースを張った事のあるオープンアタッカーはみんなあのプレイが好き。
でも何でもかんでも二段をアンダーで上げるのはちょっと嫌。エースは文句言わずに打つけどね。

試合前のコーチとのマンツーマンでのサーブレシーブ練習で、両足の位置や重心の位置、荷重移動などを気にしながら一本一本丁寧に練習している姿も好きでした。
結果オーライではなく準備段階で理想を掲げ、論理性でプレイを追及する選手は応援したくなります。
総合練習時にチエちゃんが他の選手とレセプションの守備範囲の事で長く話し合っている場面で、横から入ってきて一言で問題解決した場面を見た時「あ、こいつ。バレー馬鹿」と、嬉しくなりました。
一言で問題解決する引き出しを持っているということは、常日頃からバレーの事で頭を稼動させている証拠。

今年は個人成績的には良くなかったですが、リベロとして面白くなってくるのはコートの中のイニシアティヴを取れるようになってくるこれからだと思っています。
昨年シーズンはタイムアウト中にブロックの位置取りをミドルブロッカーに指示している様子も頻繁に見られました。
臆せずディフェンス面を総合的にコントロールするあたりがシエリリベロの本領を発揮するべき部分だと思っています。

どこか故障箇所があるのかもしれませんが、機会があったらぜひプレイを続けてください。
チャンスボールを攻撃に繋げる間合いと、プレイがうまくいかなかった時のふくれっ面を楽しみに会場に足を運ぶと思います。
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キリさん。

おつかれさまでした。

バンブーにとっては期待の長身サイドアタッカー候補生だったのですが、なかなかワンポイントブロッカーや外人選手の代役以上の起用は回ってきませんでした。

印象に残っているのは腕のテーピング。
肌が繊細でブロック練習をするとすぐに痕が付いちゃうタイプなのかな?
たしか小坂コーチのバックアタックを受けた時に、手の痺れがなかなか抜けなかったみたいで、けっこう長いこと手を振っていた練習シーンが記憶に残っています。
チームがブロック練習を詰めてきたかどうかの基準のひとつとして、キリさんの腕のテーピングを見るような時もありました。

長身だしまだまだ若いし、その気になればいくらでもチャンスがあるとは思うのですが、最大の課題はスパイクだと思っています。
妙に腰高なレシーブも気になるところですが、180センチ級のサイドならばスパイクさえまともに打てればレシーブがイマイチでも国内ならけっこう活躍のチャンスがあると思うのだけれども。
今後もどこかでバレーを続けることを期待しつつ、バンブーを経た選手ならではの論理性を持ったバレーへのアプローチも体現していただきたく、お別れの言葉に替えてキリさん向けのスパイク講座などをひとつ…

キリさん、自分のスパイクフォームの腰の旋回・肩の旋回・腕の旋回が同期してしまっていることに気付いているかな?
去年、スパイクフォームを分解する形での練習中に、コーチがこれに気付かせてくれるようなヒントを出している場面を練習見学で見ました。
良いコーチングをしていると見ていて感じたのですが、たぶん気付けていないから改善されていないのだと思います。

スパイクは腰の旋回・肩の旋回・腕の旋回・手首の旋回をゼロポジションに集約させることで威力を生み出していきます。
エネルギーは速度の二乗に比例します。
それぞれの旋回のスタートにタイムラグを作っていくことによって最終的に生み出される手首の末端速度を高めていきます。
腰→肩→腕→手首の順。
これがひとつでも逆になると、いわゆる『手打ち』と言われる状態になります。

昔むかし、昭和育ちの女の子たちは、 " target="_blank">ピンク・レディー『サウスポー』のイントロの振り付けの真似でこうした動作を自然に覚えていきました。
自分も男の子だけど真似した。
チームでは一人だけ左でもグランドスパイクを練習に取り入れていましたが、そこそこ左のフォームがサマになっていたのはそんなことも理由のひとつ。
利き腕の逆で同じ動作をできるように訓練することは神経系の発達を促して、利き腕側にも相乗効果をもたらすそうな。
バレーをやってる人はみんな左手で箸を持ってご飯を食べる練習をするのもその一環。
カラオケのネタも兼ねて " target="_blank">DVD付きの振り付けマスター本を見ながら研究してみる事をお勧めしておきます。

それから " target="_blank">『タッチ』を読んで真似たシャドウスイングもお勧めです。
タオルを挟む指を人差し指と中指の間にしたり、挟む指を中指と薬指の間にしたりして、コースの打ち分けをイメージして微妙にミートポイントを変えてみたりしたのが一工夫。
夜、大きな窓ガラスの前で、筋肉の動きも意識しながらやっていました。だから裸の風呂上りにやる。
きちんと各部の旋回がミートするゼロポジションに集約されると、力を入れなくてもタオルが「バンッ!」と気持ちの良い音を立てるよ。
キリさんは姿見の前でやってみたほうが良いです。窓ガラスでやると外から丸見え。

ゼロポジションについてはこのページが解説してくれています。
ただ、後半に述べられている打点を稼ぐために「体幹を傾ける」動作は個人的にはお勧めしません。
だってスパイクは空中動作で、直後に着地という作業が残っているから。
バランスの悪い着地が体にとって良いはずがないと思うんだ。
自分は衝撃を緩和するために両足着地を心がけていましたが、それでもたった数年で左腰や左ひざはしっかりと痛みを持つようになりました。腰はたぶん一生痛い。
トスの曲線軌道をシンプルに捉えるためにも、水平方向の旋回角を利用してスパイクの射角を広く取るためにも、体幹を傾けることは動きを複雑にして面倒になると思っています。

バンブーでは能力を発揮できませんでしたが、どこかで強烈なスパイクを打つ姿を見かけることを期待しています。
バレー、ぜひ続けてね。
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