まだ戦評をしていないバンブー戦を振り返りたいのですが、結城の画像もPCに取り込んであるので取り急ぎアップ。
せっかく観戦に行ったのだから、徹底的に振り返らないともったいない。

suis annex weBLOG好意的に紹介されたためでしょう。1日の来訪者数が急増してビビッています。
まさか大村加奈子の画像を捜し求めている人が1日に数百人もいるとも思えない。

茨城遠征話はこの辺。
http://spora.jp/volley-777/archive/349/0
http://spora.jp/volley-777/archive/350/0
http://spora.jp/volley-777/archive/351/0
http://spora.jp/volley-777/archive/352/0

第4セット 16-15の場面

コンデジなので連写は遅いし、トスは割れるし、ブロックはクロス方向だし…
観戦記では大袈裟に書きましたが、ギリギリフレームには入っている。

ローガン・トムがロンドン対応でライトに回っています。
センターは平井アン。この日キレキレ。
デンソーのレシーブを崩したら二段トスは絶対にロンドン。
これを仕留めようとしたおそらく第4セットからのシフトです。

この瞬間を期待してサーブの時からカメラをこのアングルにFIX。
見事にキルブロックが出たのですが、自分が撮れた写真はこんなもんです。

試合を決定付けたと感じた瞬間。

ライトのロンドンにはワンジョ

これは第4セット後半の1枚。
通常は仁木がレフトですが、仁木はライトに回っています。

確かこの1周前の同じローテーションでロンドンをブロック。
平井香菜子のブロックと記録されているのでクロスを捕まえたのかな?

ここでもワンジョはクロス側に基準を作っているようですが、ロンドンの上体のひねりを見てもわかるようにストレートにぶち込まれました。

キレキレのアン ヘナヘナのワンジョ

ワンジョが翌週試合に出場しなかったのは病気のようでして、この日はすでに発熱していたそうです。
第3セット以降のロンドン対応でスタミナ切れしたのかと思っていましたが、どうやらこの発熱が原因の模様。
しっかり休んで体調を戻して、ぶっ倒れるまで正面突撃を期待します。
誰よりもコートでローガン・トムが待っています。
ローガン・トムを充分に援護できるのはワンジョだけ。

ロンドンをブロックで封じるミッションを見事にクリアした平井アン。
ブロードもキレキレ。
あとは久光らしい高いクイックでの中央突破力を見せてくれれば大村加奈子の後釜に推します。
大村ポジションの場合はブロード後のポジションスイッチもあるので、ライトオープン系の攻撃力もあるといいね。

スタメンではなくなっても、当ブログの大村加奈子への愛情は変わりありません。

アンのヒロインインタビュー

ヒロインインタビューはTV中継がある時は「何でこの人?」って事も多いのですが、今回の茨城大会はほぼ納得できる人選でした。

スプリングスvs.レッドロケッツ   ローガン・トム
リヴァーレvs.エアリービーズ   岡野知子(地元選手)
スプリングスvs.エアリービーズ  平井香菜子
リヴァーレvs.マーヴェラス    …忘れた!

バンブーが順位的に危険信号なので、最近JTマーヴェラスには冷たいのです。
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石岡に続いて結城の写真です。

茨城遠征話はこの辺。
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石岡の画像はここ

第2セット コートキャプテンをやってみる

タイムアウトでハイタッチしてみる

サインを出してみる

交替選手を一番に出迎えてみる

リベロと替わっていて出迎えができない

次のセットは平井アンをコートキャプテンにしてみました。
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2月1日 久光製薬スプリングスvs.デンソーエアリービーズ(かなくぼ総合体育館/結城)

本来ならば首位決戦となっていたはずの好カード。
両チームとも故障者が出て本来の順位にはいませんが、それでも注目の一戦です。
TV局もこういうカードを中継すれば良いのにと、関西の観戦仲間の顔を思い出しながら思う。

デンソーはチャミ離脱から4戦目のセッター鈴木裕子がどんなものかに注目して練習から見ていました。
だけどオーバーパス練習からエビさん(櫻井由香)に目が釘付け。
ちょうど真横からパス練習を見ていたので、オーバーで上げたボールの軌道がよくわかるポジションでした。

オーバーパスが上手な選手は、ボールがきれいな放物線を描きません。
頂点で前方向にボールが進むエネルギーを失って、垂直落下に近づく形でボールが落ちる。
エビさんは男子高校バレーでも通用するレベルでした。
彼女の二段トスならきっと3枚ブロックぶち抜けるなぁ。

一方パスパートナーの片下恭子はオーバーパス下手糞。
全身を使ったボールの威力吸収も運動エネルギーの与え方も駄目。
そういった力が集約されるハンドリングもイマイチ。
そもそもボールを受ける手の位置が常に低すぎる。
本人が自覚してエビさんがいるうちにいろいろ盗み取らないと、将来の大成は無い。

どうせならエビさんがセッターやればいいのにって思いながら試合中のデンソーは見ていました。

鈴木裕子のトス質はコートサイドからではよくわかりませんでしたが、ボールがきちんと返っている状況では不安は感じませんでした。
ただボールがずれてくると落下点への入りの遅さが目につきます。
いきなりあれこれ要求するのも本職セッターではないのでかわいそうですが、アタッカー目線で言うと速い攻撃の場合はセッターのセットとボールとの位置関係をを見て助走のスタートを切るので、今の状態では崩れた場面での速い攻撃は難しい。

当然レシーブで崩れたらサイドのオープン系の攻撃が中心となってきます。
でもまぁ、キラ(井上香織)はだいぶ合わせてきましたね。
それでも崩したらロンドンあるいはオカトモ。

さてスプリングス。
土曜日もフルセットだし、これもフルセットになりそうなカードだし…と思っていたら、立ち上がりからやはりもたつく。
まぁこれだけフルセットが続けば疲れは残るよね。

第2セット開始前、目の前がスプリングスベンチだったので監督・コーチ陣の動きを見ていたら、真鍋監督がコーチに何か指示。
そのコーチ、ルカ(三上彩)と対人をしているおーむらかなこの近くに駆け寄る。
出るのか?
出た。

先やんに変わってコートに入った加奈子はんも車体戦のような活躍とはいかずに第2セットはひどい有様。
試合終盤にならないと集中力を発揮できないのは相変わらずか?

このセット途中で主審からスプリングスに注意があったのですが、この時主審の元にテケテケと話を聞きに行ったのがおーむらかなこでした。
これを見て笑う。
コートキャプテンじゃん!
加奈子はん本人は真面目にやっているけれども、なぜか緊張感が生まれない。

真鍋監督、途中でこのセットを実戦練習モードに変えました。
ムック→ルカ
ワンジョ→浅津(浅津ゆうこ)
仁木(兵動希)→シュリ(石井美樹)
真鍋監督も去年までの控え選手を全部ピンチサーバーとワンポイントブロッカーにしてしまう采配とは違います。
筒井視穂子だけは試合に出るチャンスがありませんでしたが大丈夫。
この日もきちんと遠目でかわいいなと思ったのでした。

この試合、3セット目からスプリングスはブロックを中心にシフトを変更してきます。
取り急ぎピリッとしないおーむらさんに替わって暮らし安心平井アン(平井香菜子)を起用。
ローテも2つ回します。
誰がコートキャプテンを引き継ぐんだろうと思って見ていたら、主審のキャプテン確認に応じたのはアンでした。
へー、仁木じゃないんだ。
このアンの動きがキレキレ。とても良かった。

ブロックのシフト変更については、まずは第3セット。
ローガンが後衛に下がるローテーションではレフトとライトを入れ替えました。
仁木も小さいながら生意気なブロックを見せるプレイヤーですが、ライトにいるロンドンにプレッシャーをかけ続けるには低い。
デンソーを崩したら、セッターの能力的にほとんどがロンドンとオカトモ(岡野知子)。
これを仕留めたい。

つまりロンドンの正面にワンジョが入るよう変更していました。
ワンジョがレフトからスパイクを打つ機会を得たことは嬉しいのですが、このローテーションはワンジョのブロックに注目して見ていました。

第4セット9-7の場面でロンドンをブロック。

捕まえるまでに丸々1セットかかった。
スタッツをチェックしてみたらワンジョに記録が付いていませんが、ワンジョのブロックに見えた。
でもまぁ策が効果を上げたのでよし。

第4セットではさらにローテをひとつ回します。
さらに5−9−11のローテーションでワンジョをライト・ローガンをレフトにしないでポジションをそのままにする。
レフトに入ったワンジョの打数とブロック機会が増えて肩で息をしはじめたことも理由でしょうが、このローテではレフトからロンドンが打ってきます。
正面にローガン・トムを置いてプレッシャーをかける。
達川監督はスプリングスのサイド潰しの意図がこれだけ見え見えでもスタートローテを動かさないからやりやすい。
この策はこのセット中に効果を出し、16−15の場面でキルブロック。

サーバーはムック。デンソーを崩したらレフトしかない。
ここで出るキルブロックを撮ってやろうとサーブからカメラをレフトにロックオン。
予想通り二段トスが来たので写真を撮りました。
キルブロックも予想通り出ましたが、トスが割れていてロンドンがフレーム外。
ブロックもクロス基準で、しかもロンドンがクロスに打ったのでスプリングスブロッカーもフレーム外。
せっかくキルブロックが出たのにこの試合を象徴するシーンの撮影は失敗しました。

第4セットで狙い通りのロンドンへのブロックが2本出たことで、達川監督はようやく第5セットローテーションをひとつ動かしてきました。
アン投入の効果は絶大でした。

一方第5セットのスプリングスはブロックではなく攻撃中心でローテを決めてきました。

第5セットは短期決戦。
ローガン・トムに一番多く前衛での攻撃をさせるローテ。3つ進めて前のセットと前後が逆。

すでにボロボロですが、ワンジョはバックセンターからローガンの攻撃を援護する機会が多くなる。
このローテーションは前日のNEC戦第5セットでもやっていたのでした。

最終セットは前衛3枚でコンビネーションじゃないのよ。基本は全部エース。
ムックは前日NEC戦で客席から「前2枚!」の声が響いた直後にツーをノーマークでぶち込んだし、セッターが前衛スタートでもあまり関係無い。

鉄のパンツはローテが逆なだけに正に裏をかかれました。

この第5セット、すでにボロボロのワンジョがどのような攻撃を見せるのかが自分の最大のチェックポイント。
前日はバックセンターからの攻撃で第4セット・第5セットと2回連続3枚ブロックに正面突撃をかけてドンピシャでシャットされました。
次に決めればいいと前回エントリーでも書きましたが、それを試される場面がやってきました。

しかし残念ながら軟攻でポイント。

この3枚ブロックに対してボールを落とした位置は巧みで、3枚揃ったライトブロッカーのすぐ脇でした。
ワンジョは3セット以降のロンドン潰しと打数増加でみるみる消耗して、ジャンプ力が落ちていきました。
それでもリヴァーレの嶋田美樹の10倍は跳んでいますが。
おーともと比べると3倍くらい。

スタートタイミングが序盤と同じだとボールの理想打点に届かず、苦し紛れのフェイントがどうしても多くなる。
その中でワンジョは意識的かどうかはわかりませんが、何度か自分が今『ディレイ』と呼んでいる攻撃を見せていました。
『フェイント』ではなく『軟攻』と書いたのはそのため。

試合の中でワンジョはいろいろな手を出せるようになってきたあたりは見ていて面白い。
ワンジョ伸び盛り。

この『ディレイ』、一般的なバレー用語でも何でもないので真似しないように。
丸暗記型のバレーファンはとても多いようで、何か覚えた用語を何でも不適切に使う例を多く見ているので心配。
『kazさんの言うところのディレイ攻撃』という使い方ならわかる。

ディレイについて解説しようとしましたが、10000字を超えてしまったので今回はカット。
技術篇の『サーブレシーブ』の次にやろうとしている『オープンスパイクのすすめ』の中で忘れなければ触れたいと思います。

とりあえずワンジョが意識的にこの攻撃を使っているのだとしたら、今の使い方では駄目。
相手ブロッカーが絶好のチャンスと思っている瞬間から急転直下して精神的ダメージを与える使い方を考えよう。
そうなると一試合に何度も使えないはずだよね。

オカトモ(岡野知子)がワンジョのライト攻撃をドンピシャでブロックして、ワンジョに向かって『非紳士的行為』として審判から注意を受けた猛烈なガッツポーズをしたことで精神的なダメージを受けたこともワンジョのフェイントが増えた理由でしょうか。

第5セットのこの局面ではデンソーブロッカーがここは正面から来るだろうと完全にキルブロックの体勢で跳んでいたからこそ決まりました。
これまでのバレー人生でワンジョが積み重ねてきた被ブロックの山の効果とも言えますが、試合の流れの中でこうした軟攻が決まるための伏線を作っていかないと先が苦しくなってきます。

でもまぁ、前日2連続できれいにブロックされた流れで考えたら、ワンジョも同じ状況でよく対応したと言ってよいかもしれません。

でもまずはフルセットをフルジャンプで戦うスタミナ。
バレーは持久走ではなく超短距離ダッシュの連続なので、短いインターバルでの回復力向上も合わせて考えよう。
次にジャンプが落ちてきた時にスタートタイミングを変える修正能力。

跳ばなくても決まる方法から考え始めたら駄目。何事も優先順位というものがあります。

オカトモの闘志の発露はいいね。
相手に精神的ダメージを与える事は技術向上と同時にプレイヤーが常に考えるべきこと。
学校体育の延長線では絶対に教えてくれない事ですが、スポーツとしては絶対に意識しなくてはいけない事です。
だけどオカトモ、これでもう地元では嫁に行けない。

勝敗を決したのは平井アンの活躍が大きかったのでした。
納得のヒロインインタビュー。

第3セット以降はスプリングスのブロック戦術の中心となって、記録を見るとブロック4本。
これはキレキレの時の大村加奈子級のハイペース。
ブロードも決まっていて本当にいい働きをしていました。

セッター横、本来の大村加奈子のポジションは平井アンに奪って欲しいな。
合格点を与えるために必要なのは安定した中央突破の攻撃力。
それからセッター裏に回りこんだ場面でのライト方向からの攻撃力も必要かな。
全力でポジションを奪いにいくことは相手選手に対する最大のリスペクトです。

あと、この試合について一点。
少し前のエントリーを読んでくれた観戦仲間が、ラリー中の仁木のレシーブポジションの話を実際に見て実感してくれたのがかなり嬉しかったのでした。

まずチームとしてのシステム。それを前提とした予測。
スポーツは、特に連携動作の連続のバレーボールは知的作業の積み重ねなのです。

仁木に関してバレーファン同士で話をしていて問題点がひとつあります。
誰も兵動と呼ばない。
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1月17日のとどろきから5戦、久光製薬スプリングスは関東での試合となりました。
そのうちの3戦を生観戦。残りの2戦をテレビ観戦。

この5試合がなんと全てフルセットとなりました。

1月17日 久光製薬 2(25-21 17-25 25-19 19-25 8-15)3 東レ
1月18日 久光製薬 3(26-24 21-25 25-18 22-25 15-10)2 岡山
1月24日 トヨタ車体 2(21-25 20-25 25-21 25-17 9-15)3 久光製薬
1月31日 NEC 2(23-25 19-25 25-13 33-31 9-15)3 久光製薬
2月1日 デンソー 2(25-22 25-12 20-25 22-25 13-15)3 久光製薬

関東ロードを4勝1敗で終えて現在は5位に浮上。
2レグに入ってからは6勝1敗で、ワンジョ(小山修加)が入ってからというものローガン・トムがようやく打ち屋から開放されて本来の闘志あるオールラウンダーの役割を果たせるようになってきたという印象です。

フルセット後半、追い詰められながら闘志むき出しで戦うエースの姿を見るのは自分のバレー観戦の最大のツボ。
ワンジョはまだ100点満点のエースではありませんが、どうやら真鍋監督も全日本でチーム編成をする時にどういう選手が必要になるのか考えはじめているようです。
なんだか真鍋体制の全日本には最初から逆風が吹きそうな気配があるだけに、その後のことを視野に入れたら自前でエースを育てておくのが一番です。
この方針は熱烈支持するぞ。

ムック(橋本直子)も昨年以降、調子の良い選手を探しながら迷走していた状態から、つるじ(鶴田桂子 現:原桂子)が記録席で白い携帯をいじりながら睨みを効かせていた頃のようにだいぶ『組み立て』を感じられるようになってきました。
車体戦の途中、真鍋監督がムックにいろいろ話しているあたりから目に見えて変わってきた。
今ひとつ思い通りにセンター線がキレキレにはなりませんが、おーとも(山本愛)がある程度できるようになってきたり、トヨタ車体戦のおーむらかなこ(大村加奈子)・デンソー戦の暮らし安心平井アン(平井香菜子)の活躍など、ようやくセンターが目立ちはじめてきました。

以上2点が2レグ好調の要因でしょう。
成田郁久美がいた2シーズン前のチームと比べるとそこまでの堅さや自由さはまだまだ感じられませんが、チームを固めている今の段階で現在好調のNECや地力はあるトヨタ車体や鬼門の岡山シーガルズに勝てたあたり、ワンジョの成長とともにチームがチームとして完成していったらかなり面白いことになりそうです。
2セットダウンの状態でもヨタ話やネタ話をしているうちに逆転してしまうのが強いスプリングス。
まだ選手たちが勝手にバレーをやって逆転してしまうレベルには遠い。
これをやるには成田が必要なんだけれどもね。


1月31日 久光製薬スプリングスvs.NECレッドロケッツ(石岡運動公園体育館)

会場に着くまでが七転八倒で、正直なところ試合よりも一眠りしたい感じでした。
車体戦終盤の大村加奈子を見て加奈子はんがスタメンに来て大爆発すると思っていただけに、ファンサービスで投げ込むために手に持ったボールがモルテンカラーじゃなかった時点でテンションが下がる。
買ったばかりの携帯をいじって眠気をごまかす。

座席は二階自由席。
エンド側が応援団席になっていたので、レフト側サイド最後列、エンドラインの延長線上にしました。
ここの二階席、最前列の席の前のスペースに余裕がありすぎて、フェンスが視界を大きく妨げます。
バレー観戦はコートに近ければいいとは限らない。

第1セット。試合は先野久美子の二段トスではじまりました。
これで目が覚めました。
1点目のラリーではローガン・トムへ。2点目のラリーではワンジョへ。
第2セットも最初のラリー中に先やんは二段トスを繰り出す。

今のスプリングスはオポジットスーパーエース型なので当然二段トスはセンターが担当することになるのですが、ワンジョにバックトスを上げるとは…
以前チームの顔だったか、先やんは得意なプレイに『二段トス』と書いていました。
成田の『サーブ』とか、示し合わせて苦手なプレイをギャグとして書いていたのかもしれないと思っていました。
今までも何度か先やんの二段トスは見ていたけれども、これだけ1試合に何度も上げているのを見たのは初めて。
なかなかどうして。不安なく普通に上げている。

3セット目は先やんが二段トスを上げないからだんだん眠くなってきました。
セットも取れない。
頬杖をついて見ていると、うとうとしたり…
印象としてはNECがスプリングスのブロックにうまく対応。
スプリングスのキルブロックが出なくなり、逆にNECのブロックが出始める。

4セット目あたりでムックがおーとも(山本愛)を集中して使い始めたあたりから試合が拮抗して面白くなってきます。
強風の影響で交通が大混乱の中、体育館までなんとかたどり着いた会場のバレーファンは、このセットを見て元が取れました。
自然に会場が盛り上がって熱気に包まれた。

ワンジョに上がる本数も増加。
4セット目と5セット目で1本ずつ、ワンジョがバックセンターから打つ場面でNECのブロックがきれいに3枚揃いました。
ワンジョはぶち抜けると信じているから正面突撃。
きれいにシャットアウト喰らいましたとも。
ブロックを喰らっても自分を信じられるアホアホさはエースになるための大事な条件。
ワンジョにはこれがある。
次ぶち抜けばいいのよ。

他の選手が全力でフォローして、何度でも続けてワンジョにトスを上げるようになってこそエース。
他の選手にトスが上がろうものなら、セッターを捕まえて「この場面は俺だろう」と胸倉掴みかかってこそエース。
ゲロを吐こうがトスを呼び続け、会場の観客が心配になるくらい打ち続けてこそエース。
ワンジョもこっちの領域までおいで。
ハートは資格十分。

第4セットを取ったことで第5セットはNECの集中力が少し落ちたかな。

会場の熱気の余韻は残っていましたが、酸欠を感じてまた眠くなってきました。
この会場、飲料の自動販売機すら無く、こういう時の目覚ましに何かを飲むことができないのがつらかった。
ベンチに入らないリヴァーレの二川選手あたりがドリンクの手売りをしてくれたら1000円分くらい買うのに。

第5セットの一番の目覚ましはバックセンターからのワンジョの3枚ブロックに対する正面突撃。
ブロックを喰らって再びスイッチが入り、寝ないですみました。
セットの立ち上がりを見て、スプリングス勝ったなと思っていました。


2試合分続けて1エントリーにしようと思ったら、10000字の字数制限に負けたので続きはまた。
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ワンジョの事だけで2回に分けていろいろ書いてきましたが、他のプレイヤーについても触れておきたいのです。
やはり生で見たプレイの印象は重要。書き残しておきたい。

この日のスプリングスは試合には負けましたが良いところも見られました。
2レグ以降順位を上げていく期待が持てるところがいくつか。
「ちょっと変だぞ」というところもありましたが、そんなことも交えて駆け足で書いていきます。

まずはセンター線。

先野久美子
今シーズン開幕戦は出場せず、その後コートに戻ってきても数字はずっと先やんらしくないものでした。
調子が気になっていたのですが、ブロックを見てターン打ちをしている様子を見てとりあえず一安心。

今回何度か触れているメッセージのやりとりをしていた方の視点では良い時の高さが無いという指摘をされていましたが、確かに言われてみればそのとおりです。
きっちり3枚ブロックに付かれても、空中で間合いを作るような余裕まではありません。
あれが出てくると100%ですね。今は60%でこなしている感じ。

山本愛
おーともの開幕戦での動きは悲惨なものでしたが、この日はブロックでかなり良い動きをしていました。
身長以上の高さは全く感じさせなかったのですがリードブロックの動きは良く、ワンタッチをしっかり取れていたのに加えてキルブロックも5本。
特にレフトへの寄せはかなりしっかりしていたので、これが仁木…兵動の好レシーブを連発させることに繋がっていました。

TV中継のあったこの翌日のシーガルズ戦と今週のクインシーズ戦ではセンター出身の解説者に「かなり全盛期に近づいてきた」ように言われていましたが、スパイクジャンプは明らかに低すぎです。
今シーズンはスプリングスのセンター線があまり機能していなかったのでフリーで打たせて貰えていますが、今のレベルではマークが来たらすぐに潰されます。
スプリングスセンターなら、あとボール1個半は高い打点で打たないといかんね。

大村加奈子

ワンポイントブロッカーで登場

この日は加奈子はんが元気にプレイする姿が見られたらいいと思っていたので、ムックと替わった2回のワンポイントブロッカー姿を見られて満足でした。
ライトに入って東レのレフト潰し。
キルブロックは出ませんでしたが、この日はレシーブとの連携も良かったので見ていて満足。

今週の東京体育館・クインシーズ戦では第3セットあたりからムックにセンター線を使うように指示が出ていたようですね。
これは翌週のNECレッドロケッツ戦とデンソーエアリービーズ戦を見越してセンター線の調子を上げさせるためでしょうか。
車体のミドルブロッカーが低いからってだけかもしれませんが。
ここでおーともはけっこう決まっていたのですが、先やんがもうひとつ。
そこで第4セットから加奈子はんが先やんと交替しました。

いやいや、やってくれました。久光センターらしい時間は遅いが高さのクイック。
立て続けに決まる大村加奈子のスパイクを見て、やっぱりいい時のスプリングスはこうだよなぁ…と思う。

「大村ブロック!」という声にどきどきしながらリプレイを見ると、ちゃんと加奈子はんが止めていた。
加奈子はんは調子が出てくると他人のブロックも横取りする。
まだそこまでは上がってきていないようですが、来週の観戦が楽しみになってきました。

終盤2セットでブロック4本をたたき出してもインタビュー無しなのは超脇役の宿命。


その他のプレイヤー。

兵動希
東レ戦で最も良かったのは彼女ではないでしょうか。
いや、スパイク決定率は良くないのですけれどもね。でもそれを補って余りあるディグ。
派手なレシーブをしない事が良いレシーバーの条件ってなことはこれまでも何度か書いてきていますが、こうした働きをこの試合ではやっていました。

観戦していたポジションが絶好だったのでレシーブフォーメーションを良く見ていたのですが、相手レフト攻撃に対する位置取りが良い。
東レはレフト攻撃が主体ということもあって、この日は兵動の好レシーブが多く出ました。
地味なんだけれどもね。
でも兵藤のレシーブがこの試合のラリーを多くした一番の要因だと感じたのでした。

佐野優子
この日のプレイを見ていてちょっとどうもなぁ…というのが2点ありました。

佐野ちゃんはどうも神格化されてしまっているのですが、ただ祭り上げるばかりだと向上しないばかりか落ちるのも早いよ。
なんとなく佐野ちゃんに関しては批判が許されない空気は感じるけれども、ほら自分はやってきたポジションがポジションだから。
空気を読まないのがエース。

バックレフトでの兵動のポジショニングが絶妙だっただけに、バックレフトに入るこの日の佐野ちゃんのポジショニングのまずさというのが目立ったというのがまず1点。


上の図は相手レフト攻撃に対するエリアブロックの時のレシーブフォーメーションのだいたいのイメージ図。
ポイントを強調しているので、これがエリアブロックと丸暗記しないように。
ライトブロッカーがどこを基準にするのかによってもレシーブシフトは変わってくるし、選手の特性も異なるので実際はチームごとに修正されて運用されるものということも覚えておいてください。

ポイントはブロッカーの間を抜けてくる強打をバックセンターが担当するという事。
このブロックシフトを戦術として採用する場合もあるのですが、ミドルブロッカーがサイドへ寄せきれなかった場合にも適用されます。

きちんとミドルブロッカーがライトブロッカーと揃った場合、基準となるライトブロッカーがストレートを締めている場合はバックセンターのプレイヤーはワンタッチ対応。
男子バレーではスパイクのパワーもあるのでコートの外まで出たりすることもあります。
基準となるライトブロッカーがクロスを締めている場合にはバックセンターは右に寄り、ストレートの長いコースのレシーブに入る。
まぁこれも一般的な概念なので丸暗記しないように。
ブロックの高さが揃わない場合とかサイドに流れちゃった場合とかいろいろありますので。

で、気になったのは結果的にブロックが揃わなかった場合のバックレフトにいる佐野ちゃんの位置取り。
これが兵藤と比較すると後ろに下がりすぎ・中央に寄りすぎという印象を持ちました。
佐野ちゃんの立ち位置がバックセンターの左前方の守備範囲と重なっている。

これでバシバシレシーブを上げると「なぜそこにいる」と賛美されることになるのですが、実際はミドルブロッカーの左を抜かれるケースが多く、そのコースを佐野ちゃんが上げきれていなかったのでした。
これも飛びついて上げると「凄い」と言われるのですけれどもね。

ちなみに兵藤はこのクロスコースにきちんと対応していたので、正面で楽に上げていた。
自分が凄いと思うのはブロッカーの位置を見て適切なポジションで待ち受ける兵藤のほう。

そればかりかバックセンターで守っているときのローガン・トムなんぞは守備範囲も広いので、佐野ちゃんが左側にいるのが窮屈そうな印象も持ちました。

もう1点はコート外に出るボールを追ってシングルハンドでレシーブする時に出す手の問題。

佐野ちゃん、外に出ないボールも含めて基本的に出す手が右手なんですよね。
「ボールが上がればいいじゃん」とか「ボールが繋がればいいじゃん」とか言われそうですが、ルーズボールへのシングルハンドレシーブはコートに対して外側の手で巻き込むように上げてあげなければボールのエネルギーが足りなくなって次の人がプレイしにくくなります。
ボールコントロールもできない。
「追いかけてボールに触れて、佐野ちゃん凄い」でいいのであれば利き腕だけでも良いのですが、次のプレイヤーに考えられるベストのボールを渡すために一歩踏み込んで死ぬ気になるのがバレーボーラーの基本です。
だから日頃から左手で箸を持ってごはんを食べたりもするのです。

バックレフトを主に守る佐野ちゃんですから、左手を出せることは自分の身を守ることにも繋がります。
レフトサイドのグリーンフェンス際に上がったボールに対して右手を出したらどうなるか?

ボールをしっかり上げようとするとフェンスに激突する際にフェンスと正面からぶつかることになります。
ボールを返そうとするコートに完全に背を向けることにもなり、ボールコントロールの面でもお徳ではない。

落下点を見極めたら、左に行ったボールは左手で取るのが基本。
単純にボールとの距離も近くなるし、コートも視野に納めやすくなるし、次のプレイヤーに繋げやすい。
ボールにエネルギーを与えるために巻き込む動作をする段階で半身を捻ればフェンスには肩から背中の大きな筋肉で守られた面から激突することになります。

ぶつかる時の運動エネルギーは自分の体重と走っている速度が持っています。
衝撃を一点で受けるとダメージは大きいです。
関節の突起部などからぶつかると、運動エネルギーが一点に集中して壊れます。
大きな筋肉の面で当たると単位面積あたりの衝撃は分散されてあまり痛くない。
体の正面には大きな筋肉で守られた部分が少ないので危ないのです。

ほら、いろいろお得。

その昔、体育館の壁ともお友達になる訓練をしてきたもので、こんなところも気になったのでした。

ローガン・トム
今週のトヨタ車体クインシーズ戦で、解説の吉原知子に「全てが平均点以上」と言われていた。
もうちょっと良い表現を用意しておいてくれ。

レナターニャを前にしたら今年の外国人選手はみんな迫力不足ですが、Vプレミアのサーブレシーブランキングにも名前が出るくらいの守備型プレイヤーがあれだけ得点源になっているといったらなかなかのものです。

日本人選手でサーブレシーブとスパイクの両方でローガン・トムと競りあっているのは…
岡野知子・都築有美子。
なんだ、いるね。

チームの攻撃力を一身で背負うような形は彼女には向かないと思うのですが、そこはワンジョがコートに入ったことで彼女がやりやすい形にまとまっていくのではないでしょうか。
スプリングスの外人枠はワンジョ。ローガン・トムは狩野美雪枠。
ムックがこう考えてトス回しができればチームが回り始めると思います。

オリンピック日本戦で見せていた、サーブの高い集中力が見られるかと思っていましたが、サーブに関しては今のところ期待外れ。
なんだか疲れちゃって集中力に欠けてサーブミスするシーンもしばしば見かけます。

レシーブはうまいなぁと見ていて思いました。
球際でしつこいところとか、フライイングレシーブの上手さとか、日本の今の180センチ級では永久に到達できないレベルの身のこなしをしていました。
逆をつかれて半身を返してフライイングする動きなんかは日本の170センチ級と同じ動き。

日本の女子選手って子供の頃から体育館に篭ってバレーばかりやっているからダメなんだよなぁ。
『脳神経系の発達には何歳くらいで何が必要か』なんてレポートを一市民の自分でも時々目にするくらい情報が出回っているのに、さらに今さらバレー英才教育とかって逆のことをやろうとしているんだもの。

昨年ロンドンが来たばかりの時に驚いたのですが、同世代の選手と比べてもロンドンのレシーブフォームははるかに合理的だったのです。
「外国人選手は日本でレシーブを覚えて帰っていく」とかって得意気に話す解説者がいるけれど、あれウソです。
日本のプレイスタイルを経験して『繋ぎの重要性』を認識するだけで、レシーブの基礎は日本人の同世代の選手よりもきちんとできています。

ローガン・トムを見ていてこんなことを思い出していました。
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