フローターサーブでの変化が大きく、Vリーグからジャンプサーバーを一掃してしまいそうなニューボール。
もし元々フローターサーブでリーグ屈指の効果率をあげていた足立留美がこのニューボールでサーブを打ったら・・・
そんな事を考えると夜も眠れなくなるので、試合が退屈だとあくびが出てしまうのが日本のバレーファン。
↑前回書き忘れたのでちょっと書いておきました。
考えてみたら、今回深谷に集まったのはサマーリーグ決勝に進んだ4チームのうちの3チームとパイオニアだったのですよね。
ちなみにサマー決勝に出たもう1チームはKUROBEアクアフェアリーズ。
アクアのことはまとめて必ず書きます。
で、今回の深谷で試合を退屈なものにしてしまったのがNECレッドロケッツとパイオニアレッドウィングスでした。
現時点でのチーム力の差がはっきり出てしまった。
今回はその2チームの深谷での戦いから、両チームが何をしようとしているのかうだうだ考えます。
NECレッドロケッツ
山田監督が何をしたいのかさっぱりわからなかった初日。
レフトのスタートはサマーリーグでチームをまとめる役回りを期待するような起用法だったと見ていた内田ではなく澁澤。
あのサマーリーグでの内田の起用法は、成田がいなくなったし、コート内でのリーダー的役割を今後松崎と内田に任せるための布石だと思っていたのですよ。
ミドルは杉山・内藤で行くんじゃないのか…でも松崎、もうすっかりミドルの動きだよなぁ・・・なんてことを思って見ていたのでした。
赤ロケのミドルブロッカーはこの3人でプレミアリーグの中でもかなり充実しています。
杉山・内藤がベストだとは思うのですが、松崎も切れのある目で切れのあるプレイをしていて、コンバートして昨シーズンすっかりミドルブロッカーらしくなったので、誰を起用するのか迷いどころ。
ちなみに土曜日の第3セット、スプリングス相手に松浦・八幡を起用して22点まで攻め上げることができたのは、久光がセッターを古藤に変えたから。この件は久光の回に書きます。
ちなみに自分、サマーで八幡をほめていたらしいのですが、覚えていないのですよね。
よほどインパクトが無いと、少しくらいのいいプレイは記憶からすぐに飛んでしまう。
サマー決勝は
つくばユナイテッドの加藤陽一の二段トス1本で、ほとんどのプレイが吹っ飛びました。
セット毎のスターティングメンバーを少しずつ入れ替えながら戦っているのを見て、山田監督は本番を2レグ以降と考えているのかななんてことを試合後仲間と話しました。
連勝で追い上げなんてことも赤ロケはいつもして見せるので、スタートダッシュよりもじっくりとチーム作りをしようとしているのかな。
ミドルを松崎/杉山にして、内藤がミドルとオポジットのバックアップという形でいいんじゃないか。
それで、この日あまり活躍していなかった有田が調子が上がらないと判断したらすぐに内藤投入。
これが土曜日の形だったのではないか・・・と仮定する。
まぁそんな風に考えていたら、次の日、山田監督はやはり精彩を欠く有田を第2セットで外してきました。
有田も故障がちな選手だから、現状のコンディションを確認しておきたかったのだろうな。
しかしここで投入されたポジションはミドル杉山&内藤。オポジット松崎。
松崎は決して器用な選手ではないと思っているだけに、ミドルとオポジットの兼用というのは大変だと思っていたのですが、松崎のポジションを動かしてきたことにびっくり。
しかしこれで赤ロケがまともに回りだします。
えらいわ。松崎。ついでにジャンプサーブ復活しない?
それでもまだ秋山−内田のホットラインをなかなか使わない山田監督。
でもセッター秋山、レフト内田にするのがこのチームの完成形だろうなと想像する。
少し前に
控えとなる若手選手の意識の問題について、赤ロケをきっかけにして書いたのですが、完成形をイメージしながらも部分的に選手を変えてみるような起用法なら若手選手たちも「試合に出る」という意識付けをできる。
リーグを長いサイクルで考えて、試合を通じてリーグ後半で実戦に耐えられる選手の厚みを増そうとしているなら、山田監督はかなりのやり手です。
主戦クラスのチーム構想は山田監督の中にあるけれども、とりあえず今は種を蒔いているのではないかと見ました。
ちょっと心配なのはフェヘイラ。
入れ替わり立ち代わり選手器用をしている中で、彼女だけはずっとコートの中にいます。
一人だけ外国人選手ということもあって、どうしても勝利を背負う形になってくる。
どうも彼女らしくなく攻め急いでいるようで、これまでほとんど印象になかった攻め急いだスパイクミスが多く見られました。
一人で戦っているような切羽詰ったような感じにさせないことが大事。
井野ちゃんがこまめに声をかけるようにしたら良いのではないかな。
それからタイムアウトの時、松崎がもっともっとしゃべってもいいんじゃないかな。
今回はほとんどコートに入らなかったけれども、入った時は内田もね。
成田がいた頃は松崎ももっと楽にいろいろしゃべっていました。成田が言った事の間違いを指摘したり。
両ポジションスタンバイであまり余裕が無いのかもしれないけれども、そこまでやれ。
パイオニアレッドウィングス
「多治見、記録席じゃん」・・・これで始まったパイオニア。
選手の大量離脱の中、残った選手でよくやっていると思うけれども、どうしても全体的に1軍半という印象はぬぐえない。
ええと、佐々木みきも含めて1軍半という印象。
佐々木は深谷では全く飛べていませんでした。
どう見てもキャプテンの役回りも成田がやっているし、もちろんムード作りなんて佐々木にははなから頭にない。Going my wayなところが1軍半。
クールなポイントゲッター。職人としては良い状態の佐々木みきは面白いとおもうのだけれども、悪い状態なら悪い状態なりにチーム全体を動かす役回りも求められているだけにとても物足りない。
対角の杉本早希もあまり飛べない選手だなぁ。
板橋恵がチームに入ったものの板橋はバックアップ要員。
でも、これはいいと思うんだ。
チームの目的があって控えにされたとしても、腐ったりせずにいつだってスイッチを入れた臨戦態勢でスタンバイできるのが板橋恵のすごいところ。
今回もアップゾーンで「いつでも行くよ」オーラをぷんぷんさせていました。
しかし残念ながらピンチサーバーから投入された時、「おりゃー」の掛け声をやったのは、会場で自分ひとりでした。
パイオニアファン、やれよ。メグがサーブの時のお約束だろ。
佐藤監督は冨永こよみを本気でセッターとして育成しようとしております。
これはいい。冨永が本物になったなら175センチのセッターが誕生です。
175センチ級セッターなら全日本でもブロックシステムの構築にようやく着手できる。
冨永はまだまだルーズボールへの動き出しの一歩がアタッカーのリズムだったりして、崩れた場面でチグハグな感じがすることも多いのですが、コート内にも成田郁久美といううるさい先生もいます。
「うるさい」が失礼だったら、しゃべり続ける先生。
崩れた場面でトスを上げるポイントになぜか成田がいるというのも相変わらず。
トスミスが一個あったけれども、愛のある二段トスを上げていました。
冨永−成田のラインを見ると、冨永のバックトスはニアネットで安定している感じです。
成田もちょっと飛べなくなってきているようで、おっつけてプッシュフェイントというスパイクが多くなっている。
成田へのトスは別に速い必要は無いから、アンテナまでしっかり伸ばして斜角を生かせるスペースがあるトスを供給できるようになれば、パイオニアは試合がずいぶん楽になってくるはずです。
冨永教育体制を考える上で一番残念なのは多治見がコートに立てていないこと。
多治見がコートに立っていれば、久光で成田が橋本を育てた年のように、先野の役回りでセンターに上げればなんとかしてくれる・・・という役回りが期待できる。
今年のパイオニアには多治見復帰後に冨永を徹底的にセッターとして鍛え上げることに期待します。
パイオニアを全体的にひとつのキーワードでくくると『1軍半』という印象は拭えないのですが、見ていて楽しみも少しありました。
佐々木に憧れ佐々木を追いかけ、スパイクフォームが佐々木そっくりな今野加奈子のプレイを一昨年のサマーリーグ以来見ることができました。
途中出場だったのですが、テンション上がりましたよ。
佐藤監督、彼女ムードもあるし、今野をもっと使おうよ。佐々木が飛べない時は今野で。飛べている時は対角で。
それからミドル勢も高橋美帆と香野晶子がかなり頑張っていたのですが、池浦文香っぽいほんわかフェイスの香野がけっこうお気に入り。
ねぇ、今回ホテルの朝食一緒だったの、香野だよね。
とりあえず今シーズンのパイオニアには冨永セッター育成を期待します。
成徳1年生の時の都大会の放送で、「将来はセッターに」と全日本ジュニアではセッターとして招集されていた紹介をされていた事をを深谷で思い出しました。
でも実はその時、自分は文京の色摩知美(シカマックス/現:KUROBEアクアフェアリーズ)や実践の鈴木裕子(現:デンソーエアリービーズ)を面白がって見ていたのでした。
八子大輔と狩野舞子の春高の年。