ちっともリードブロックじゃないじゃないか! 東京体育館に行ってきました プロローグ [2009年08月27日(木)
]
ワールドグランプリ決勝ラウンド最終日。東京体育館に行ってきました。
本当はいつものようにだらだらといろいろ思ったことを書いていきたいのですが、
今週末は今年の全日本男子の本番の試合!
男子は世界選手権の出場をかけてガチンコで戦わなくてはいけないので、すでに意識はそちらのほうに向かっています。
それにしても本番なのに地上波放送は深夜か…
金曜・日曜はTBSチャンネルのライブ、土曜の試合は地上波で見ることになるかな。
とても大事な試合なので、放送予定を…
8月28日(金)
18:29〜20:10【LIVE】 TBSch 日本×カザフスタン
27:55〜28:50 TBS 日本×カザフスタン
8月29日(土)
14:29〜16:10【LIVE】 TBSch 日本×イラン
27:13〜28:40 TBS 日本×イラン
8月30日(日)
14:29〜16:10【LIVE】 TBSch 日本×韓国
27:12〜27:42 TBS 日本×韓国
*9月3〜5日にBS−TBSにて再放送
イランがクセモノってダルさんが言ってました。
ええとまぁ、本番に向けて男子モードに切り替え中なのですが、フジテレビ実況が連呼した「バンチリード」という言葉が完全に誤解をあたえている状況を数多くのブログで見ております。
長くバレーブログをやっているような所でも「きれいなバンチリードブロックが決まった」というような表記があったり。
おそらく3枚ブロックでキルできた場面を見て書いているのでしょうが、このように「バンチリード」という言葉が単独で間違った用法で広まり始めています。
ブロックが決まる場面の事を言っているのであれば、待ち受け陣形用語である「バンチ」は関係ないだろう?とか思うわけでして。
このように「バンチリード」という言葉が独り歩きしはじめることでますます混乱が拡大して、今後修正に時間がかかることになりそうです。
とりあえずはてな別館のほうでブロック用語の解説をしておきました。
これを順番に読めば今回のフジテレビの中継が何かおかしかったことがわかるはずです。
ブロック用語 分類
ブロック用語 目的による分類
ブロック用語 跳び方による分類
ブロック用語 守備範囲による分類
ブロック用語 防御陣形による分類
チームの基本ベースとして「バンチリード」を選択するというのは(ようやく)バックアタックが前衛攻撃とコンビネーション化されつつある女子バレーにおいて有効な策だと思いますが、さまざまな選択肢を組み合わせて、相手チームの攻撃戦術や試合中の状況に対処していく…というのが高いレベルのバレーボールの考え方であり、「バンチリードシステムの完成」=「全日本女子の強化」=「オリンピックでのメダル」では決してありません。
当ブログよりもバレーファンへの影響力がはるかに大きい戦術的にバレーを扱っているブログで、ライター本人が誤解をしているかもしれないと感じた表記を見つけてコメントで指摘したのですが、ご本人はきちんと用語を理解されているようです。
ただ、ライトなバレーファンへ誤解を生みかねない表記というものへの問題意識はあまり感じていらっしゃらないようなので、自分のコメントへのレスが自分のコメントが誤読だという指摘と以前から(自分も読んでいる)いくつかのブログできちんと理解しているというものでした。
本当はアクセス数の多いそのブログのようなところで、戦術的な視点の薄いバレーブロガーやライトなバレーファンへの、正しいバレー用語の浸透と戦術的にバレーを見る視点の波及を担っていただきたいところですが、ブログを書く目的も人それぞれなのでこの件に関しては引いてきました。
ちなみに自分のリードブロックの解説では、意識的に「読む」という日本語表記を排除して、「予測」「反応」という単語を使い分けています。
これなら割とバレー初心者にも用語が誤解無く簡単に伝わりやすい。
優れた本を読んでしまうのが一番手っ取り早いと思うのですけれどもね。
はてな別館にはこの後に攻撃と防御の進化の変遷を追記するつもりですが、その前に生で見てきた全日本女子vs.ブラジル戦で、ちっともリードブロックをしていないのを見てあわててメモを取ってきた極端な事例がいくつかあったのでこちらに書き記します。
8月23日ブラジル戦
この日のセンターには「日本一ブロックがいい」とアナウンサーに言われるキラが起用されていました。
キラというのは井上香織。デンソーの8番で全日本の4番の人妻です。
まぁ、何をもって『日本一』とか『世界一』という言葉を使っているのかは、アナウンサー本人を問い詰めてみないとよくわかりません。
でもまぁ、キラといえばデンソー鬼ブロックの要。
そしてそのブロックに多く見られる傾向は「バンチリード」ではなく「ゲス(guess)ブロック」であることは国内女子バレーを解説の川合俊一や中田久美より数多く見ている戦術系バレーファンには周知の事実です。
まぁ確かにキラのサイドへのチャージは速いのですが、速いがゆえにゲス(guess)であることが見ていてわかりやすい。
あらかじめ「予測を元にしたブロック」をいけないとは自分は思っていないことをあらためてここに書いておきます。
その予測がデータに基づいたものだったり、何らかの狙いがあった上ならば、状況によってそれを上手く使おうとすることが『戦術』です。
いけないのはそうしたプレイを実況ばかりか解説者までも全て「バンチリード」と括ってしまっている事。
これが間違った形で浸透してしまったら、10年後シニアに出てくる選手の多くが間違ったリードの解釈を持つようになってしまい、修正に余計時間がかかることになります。
ブラジル戦ではやはりキラにリードブロックをしていない場面がわかりやすい形で見られたので、メモを取ったわかりやすい場面を列記しておきます。
放送を録画してある方はこの辺を意識してもう一度中継を見直してみると面白いと思います。
この日の放送は見ていませんが、その場面で実況や解説が「バンチリード!」と叫んでいたら、目一杯馬鹿にしてやってください。
第1セット、中盤2度目のTTO前。
ブラジルにトスミスが出たのですが、センターのクイックのタイミングでブロックに跳ぶ。
これはリードブロックならばあり得ない反応であり、コミットも用いているあるいはコミットになってしまっている、ということがとてもわかりやすい。
少し後の2度目のTTO明け。
センターのクイックに反応(あるいは予測)してブロックに跳んでしまい、相手ライトからの攻撃に大きく遅れて1枚ブロックにしてしまう。
これも「リードブロック」ではない証明です。
TOでベンチから「キャッチが返ったら相手センターにコミット」などの指示が出ていたりする事もありますが、そのあたりを中継では何か伝えてくれていたでしょうか。
第4セットでのキラが相手レフト攻撃に対し、ライト側ストレートでブロック。(センターブロッカー:テン/竹下佳江)
その直後、今度は同じく相手レフト攻撃に、センター側クロスで立て続けにブロック。(ライトブロッカー:テン/竹下佳江)
この場面などは柳本カントク時代のブロックスイッチ策が相変わらず使われています。
場当たり的な策も戦術のひとつですが、システム化できない戦術は安定した戦闘力にはならない。
全日本初選出のアタッカーを多く起用しようとして、セッターは全日本暦が長い竹下で行くというのはもっともな選手起用だと思います。
まぁ竹下のセッターとしてのポテンシャルが急降下している部分もやたら目立ったのですが、その辺は機会があれば書きます。
ただ、あえて低い選手を選んでいる以上、バンチリードブロックシステムの完成どころかスタートにも立てていない。
初選出のアタッカーも国際試合で戦闘力が発揮できた場面が多かったので、秋の大会にはブロックの高さをある程度揃えられるセッターを起用してブロックシステムに着手してもらえればいいなと思っています。
個人的には岡野弘子推しで。横山だとますますセンターが使えない気がする。使ってもブロード。
この日つるじが東京体育館に来ていた…って唐突に小声で言っておく。フールマンの追っかけをしていた。
リードブロックが出来上がってくると、サイドへのブロックの後、ブロッカーが着地してコート内に振り返るタイミングまでがきれいに揃うブラジルのようになってくるのかなぁ…なんてことを感じました。
動きに無駄が感じられず、キレイなんだ。これが。
相手攻撃枚数が多いところをなんとか全てワンタッチしてカウンター…これがバンチリードブロックの主目的だと思うのです。
一方日本は相手レフトから3枚ブロックで跳んだ後、着地がバラバラになる。
しかもレフトブロッカーは自分の攻撃ポジションに戻りきれず、センターもクイックも入れない。
結果的に見え見えのバックセンターからのオープン攻撃となり、ブラジル3枚ブロックが付いてきれいにシャット!なんて場面が第3セットにありました。
第3セットは中継されなかったんでしたっけ?
3枚ブロックを使うならばキルを狙いたいよなぁ。あるいは相手アタッカーのスパイクミス。
でね、カウンターが失敗する可能性が高くなる以上、これはバンチリードの主目的から外れてくると思うんだ。
本当はいつものようにだらだらといろいろ思ったことを書いていきたいのですが、
今週末は今年の全日本男子の本番の試合!
男子は世界選手権の出場をかけてガチンコで戦わなくてはいけないので、すでに意識はそちらのほうに向かっています。
それにしても本番なのに地上波放送は深夜か…
金曜・日曜はTBSチャンネルのライブ、土曜の試合は地上波で見ることになるかな。
とても大事な試合なので、放送予定を…
8月28日(金)
18:29〜20:10【LIVE】 TBSch 日本×カザフスタン
27:55〜28:50 TBS 日本×カザフスタン
8月29日(土)
14:29〜16:10【LIVE】 TBSch 日本×イラン
27:13〜28:40 TBS 日本×イラン
8月30日(日)
14:29〜16:10【LIVE】 TBSch 日本×韓国
27:12〜27:42 TBS 日本×韓国
*9月3〜5日にBS−TBSにて再放送
イランがクセモノってダルさんが言ってました。
ええとまぁ、本番に向けて男子モードに切り替え中なのですが、フジテレビ実況が連呼した「バンチリード」という言葉が完全に誤解をあたえている状況を数多くのブログで見ております。
長くバレーブログをやっているような所でも「きれいなバンチリードブロックが決まった」というような表記があったり。
おそらく3枚ブロックでキルできた場面を見て書いているのでしょうが、このように「バンチリード」という言葉が単独で間違った用法で広まり始めています。
ブロックが決まる場面の事を言っているのであれば、待ち受け陣形用語である「バンチ」は関係ないだろう?とか思うわけでして。
このように「バンチリード」という言葉が独り歩きしはじめることでますます混乱が拡大して、今後修正に時間がかかることになりそうです。
とりあえずはてな別館のほうでブロック用語の解説をしておきました。
これを順番に読めば今回のフジテレビの中継が何かおかしかったことがわかるはずです。
ブロック用語 分類
ブロック用語 目的による分類
ブロック用語 跳び方による分類
ブロック用語 守備範囲による分類
ブロック用語 防御陣形による分類
チームの基本ベースとして「バンチリード」を選択するというのは(ようやく)バックアタックが前衛攻撃とコンビネーション化されつつある女子バレーにおいて有効な策だと思いますが、さまざまな選択肢を組み合わせて、相手チームの攻撃戦術や試合中の状況に対処していく…というのが高いレベルのバレーボールの考え方であり、「バンチリードシステムの完成」=「全日本女子の強化」=「オリンピックでのメダル」では決してありません。
当ブログよりもバレーファンへの影響力がはるかに大きい戦術的にバレーを扱っているブログで、ライター本人が誤解をしているかもしれないと感じた表記を見つけてコメントで指摘したのですが、ご本人はきちんと用語を理解されているようです。
ただ、ライトなバレーファンへ誤解を生みかねない表記というものへの問題意識はあまり感じていらっしゃらないようなので、自分のコメントへのレスが自分のコメントが誤読だという指摘と以前から(自分も読んでいる)いくつかのブログできちんと理解しているというものでした。
本当はアクセス数の多いそのブログのようなところで、戦術的な視点の薄いバレーブロガーやライトなバレーファンへの、正しいバレー用語の浸透と戦術的にバレーを見る視点の波及を担っていただきたいところですが、ブログを書く目的も人それぞれなのでこの件に関しては引いてきました。
ちなみに自分のリードブロックの解説では、意識的に「読む」という日本語表記を排除して、「予測」「反応」という単語を使い分けています。
これなら割とバレー初心者にも用語が誤解無く簡単に伝わりやすい。
優れた本を読んでしまうのが一番手っ取り早いと思うのですけれどもね。
はてな別館にはこの後に攻撃と防御の進化の変遷を追記するつもりですが、その前に生で見てきた全日本女子vs.ブラジル戦で、ちっともリードブロックをしていないのを見てあわててメモを取ってきた極端な事例がいくつかあったのでこちらに書き記します。
8月23日ブラジル戦
この日のセンターには「日本一ブロックがいい」とアナウンサーに言われるキラが起用されていました。
キラというのは井上香織。デンソーの8番で全日本の4番の人妻です。
まぁ、何をもって『日本一』とか『世界一』という言葉を使っているのかは、アナウンサー本人を問い詰めてみないとよくわかりません。
でもまぁ、キラといえばデンソー鬼ブロックの要。
そしてそのブロックに多く見られる傾向は「バンチリード」ではなく「ゲス(guess)ブロック」であることは国内女子バレーを解説の川合俊一や中田久美より数多く見ている戦術系バレーファンには周知の事実です。
まぁ確かにキラのサイドへのチャージは速いのですが、速いがゆえにゲス(guess)であることが見ていてわかりやすい。
あらかじめ「予測を元にしたブロック」をいけないとは自分は思っていないことをあらためてここに書いておきます。
その予測がデータに基づいたものだったり、何らかの狙いがあった上ならば、状況によってそれを上手く使おうとすることが『戦術』です。
いけないのはそうしたプレイを実況ばかりか解説者までも全て「バンチリード」と括ってしまっている事。
これが間違った形で浸透してしまったら、10年後シニアに出てくる選手の多くが間違ったリードの解釈を持つようになってしまい、修正に余計時間がかかることになります。
ブラジル戦ではやはりキラにリードブロックをしていない場面がわかりやすい形で見られたので、メモを取ったわかりやすい場面を列記しておきます。
放送を録画してある方はこの辺を意識してもう一度中継を見直してみると面白いと思います。
この日の放送は見ていませんが、その場面で実況や解説が「バンチリード!」と叫んでいたら、目一杯馬鹿にしてやってください。
第1セット、中盤2度目のTTO前。
ブラジルにトスミスが出たのですが、センターのクイックのタイミングでブロックに跳ぶ。
これはリードブロックならばあり得ない反応であり、コミットも用いているあるいはコミットになってしまっている、ということがとてもわかりやすい。
少し後の2度目のTTO明け。
センターのクイックに反応(あるいは予測)してブロックに跳んでしまい、相手ライトからの攻撃に大きく遅れて1枚ブロックにしてしまう。
これも「リードブロック」ではない証明です。
TOでベンチから「キャッチが返ったら相手センターにコミット」などの指示が出ていたりする事もありますが、そのあたりを中継では何か伝えてくれていたでしょうか。
第4セットでのキラが相手レフト攻撃に対し、ライト側ストレートでブロック。(センターブロッカー:テン/竹下佳江)
その直後、今度は同じく相手レフト攻撃に、センター側クロスで立て続けにブロック。(ライトブロッカー:テン/竹下佳江)
この場面などは柳本カントク時代のブロックスイッチ策が相変わらず使われています。
場当たり的な策も戦術のひとつですが、システム化できない戦術は安定した戦闘力にはならない。
全日本初選出のアタッカーを多く起用しようとして、セッターは全日本暦が長い竹下で行くというのはもっともな選手起用だと思います。
まぁ竹下のセッターとしてのポテンシャルが急降下している部分もやたら目立ったのですが、その辺は機会があれば書きます。
ただ、あえて低い選手を選んでいる以上、バンチリードブロックシステムの完成どころかスタートにも立てていない。
初選出のアタッカーも国際試合で戦闘力が発揮できた場面が多かったので、秋の大会にはブロックの高さをある程度揃えられるセッターを起用してブロックシステムに着手してもらえればいいなと思っています。
個人的には岡野弘子推しで。横山だとますますセンターが使えない気がする。使ってもブロード。
この日つるじが東京体育館に来ていた…って唐突に小声で言っておく。フールマンの追っかけをしていた。
リードブロックが出来上がってくると、サイドへのブロックの後、ブロッカーが着地してコート内に振り返るタイミングまでがきれいに揃うブラジルのようになってくるのかなぁ…なんてことを感じました。
動きに無駄が感じられず、キレイなんだ。これが。
相手攻撃枚数が多いところをなんとか全てワンタッチしてカウンター…これがバンチリードブロックの主目的だと思うのです。
一方日本は相手レフトから3枚ブロックで跳んだ後、着地がバラバラになる。
しかもレフトブロッカーは自分の攻撃ポジションに戻りきれず、センターもクイックも入れない。
結果的に見え見えのバックセンターからのオープン攻撃となり、ブラジル3枚ブロックが付いてきれいにシャット!なんて場面が第3セットにありました。
第3セットは中継されなかったんでしたっけ?
3枚ブロックを使うならばキルを狙いたいよなぁ。あるいは相手アタッカーのスパイクミス。
でね、カウンターが失敗する可能性が高くなる以上、これはバンチリードの主目的から外れてくると思うんだ。





(その1)をアップしている尻から案の定、(その2)以降で書こうとしていた内容を先にこちらで書かれてしまった・・・(苦笑)。 『強行突破 SPORA別館』より引用 この日のセンターには「日本一ブロックがいい」とアナウンサーに言われるキラが起用されていました... [ReadMore]