ちょいと夏休みを取って
ブラスト!見に行ってきました。
ブラストの感想を一言で言うと、音楽の海老一染之助・染太郎。
あまり予備知識を入れずに行ったのですが、ボレロでシンバルの人が何回仕事をするかとか、変な楽しみ方をしてきました。
序盤一瞬落ちかけたけれども、ドラムバトルで目が覚めてからは一気!面白かった。
音楽系はローリング・ストーンズの東京ドーム以来か。
スタンダードなマーチングドリルバンドも見たくなりました。
バレー以外のイベントはずいぶん久しぶりだったので、いろいろ思うところがありました。
客層はバレーと比べて大人です。うん。通路を走り回る小学生がいない。
価値を知る大人は2時間のパフォーマンスを楽しむために1万円を惜しみなく出すってことがよくわかった。
バレーボールは価格設定を見直せばもっと収益を上げられるんじゃない?
ワールドグランプリ決勝ラウンド、3試合も見てコートエンド席で3000円って、安すぎでしょう。
国際大会3試合ならコートエンド席で6000円でも安い。
ブラジルとかロシアとか中国とか世界選手権やオリンピックのメダリスト候補がいるのよ。
日曜日、東京体育館に行ってきます。
サーブレシーブ技術のところで書いていて、少し別枠で触れておきたいと思った言葉があります。
「意識化」「無意識化」という言葉。
ここに出てくる『意識』というのは、ユングだとかの心理学の用語とは関係ありません。
心理学用語とも関係があるのかもしれませんが、フロイトの本を少し読んだところで飽きてしまった自分には関連付けて話せません。
前回のサーブレシーブの手の組み方のところで
意識化→選択→無意識化という流れについて触れました。
バレーボールでは流れの中で無意識に行っている動作があります。
こうした日頃は無意識で行っている動作を定期的に意識化して見直していく作業には意味があります。
武富士バンブーの夏場の練習を頻繁に見に行っていた年がありましたが、オーバーパス・アンダーパス・スパイクフォームを分解してポイントごとの体の動きを意識して確認しながら練習をしておりました。
本番の試合から離れた夏の時期にこうした練習をじっくりと行って、徐々に分解したものを再統合していく個人技術育成のスケジュール。
残念ながら学生時代から頭脳を鍛える訓練をする機会を与えられずに、長い長い練習時間をひたすら耐えてきたタイプが多い女子選手の中には、こうした練習の目的も理解できず、実際のプレイへのフィードバックが全くできていない選手もいました。
「夏場の練習は強度が低いから楽」なんてことを思っていたのでしょうか。
自分の目にもがっかりだったのですが、やはりコーチ陣も気になったようで、かなりマンツーマンで考えるヒントを与えていました。
でも考えるという土壌が学生時代に養われていないと暖簾に腕押し。
こうした分解(意識化)→再統合(無意識化)という作業を武富士バンブーの石原監督はJTでも行っているようで、少し前に「ああ、石原イズムの練習方針でやらせてもらえているんだ」と安心できるようなJTファン系ブログの練習見学レポートを見かけました。
こうした練習方針で伸びてくる選手ってのはね、不調の時に自分の技術の見直しも早くできるようになるし、故障も少なくて息の長い選手になれる期待も持てます。
そして何より技術を論理的に考えることができるので、将来は指導者としての期待も膨らんでいきます。
試合時期から遠い夏場の今の時期に、こうしたステップを無視して監督がいつもいつも怒鳴り声を上げているようなチームもシニアレベルですらまだまだあるんですよね。
こんなのは義務教育を終えていない中学生までだろうと思っているのですけれども。
高校男子ではさすがにそんな学校は通用しませんが、高校女子だとそのようなチームがほとんどです。
怒鳴り声のショック効果で一時的に好成績を上げる場合もありますけれども、選手の主体性を奪うような方針では長期的な目で見た時にはさらに意識の低い選手を生み出すだけで良い事ではありません。
面白いのはこうしてスポーツで培った習慣が実社会で仕事をする上でも生きる事。
数ヶ月前、猛烈に書類を扱っていた時期に谷間があって、自分の作業工程を見直す余裕が生まれました。
「あれ?この作業、自動化できるじゃん」
自分がこうつぶやいたのを聞いていた当時よく話をしながら仕事をしていた女性は「その前の段階できちんと一緒にチェックしていれば大丈夫ですよ」と即答。
自分の言う「自動化」というのは分解・再統合後に無意識化できることで作業効率が上がる所。
彼女の言う「チェック」というのは再統合の後の意識の持って行き所。
だいたいどんな仕事をしてもポイントを早めに見極めて作業スピードも速いほうに入る自分ですが、彼女はずば抜けて速く、しかも正確だったのでした。
最初はスピード勝負を挑んで張り合ったりもしていたのですが、エースポジションで培われた『無理でも行っちゃえ』的なA型らしからぬ自分の性格もあって、彼女ほどの精度を保てないため、その時はすでにスピードで張り合うのはやめていました。
ああ、この人はスポーツ的に仕事をしていると思ったので聞いてみたところ、やはり学生時代はバドミントンに入れ込んでいたとのこと。
しかもスポーツ名門校でもなく指導者がいない中で、勝ちたいのでいろいろ考えながらやっていたというタイプ。
スポーツの実社会における効用ってこういう所にもあるんだなと思ったのでした。
スポーツチームはこういう事をもっとアピールして自らの存在価値を高めていけば良いのに。
きちんと考えてスポーツをやってきた人は、全く別の仕事でもポイントの認識が速くて仕事の効率が高まるよ。
と、引退したバレー選手たちの再就職の援護になりそうな事を言いながら今日はおしまい。