ミホ(石田瑞穂)のお話の続き。
開幕はライト起用でチエ(吉澤智恵)・ソラ(澤畠文子)のレフト対角だと思っていました。
相手ライトへのブロックディフェンスを中心とした編成。
ソラが車体で最も警戒しなくてはいけない高橋翠もしくはレナタとマッチアップするローテを多く作って、ブロックで仕留める。
こんな戦術を取ってくるかなと思っていたのですけれども外れた。
レフト起用となると見る目が厳しくなる。
でもこの日のミホはとてもよかった。ほめてあげる。
まず一番にほめてあげたいのがディグ。
ミホの連続ディグで車体の猛攻をしのいでいた後にチャンスボールが来た。第3セットだったかな?
「よーし。チャンボ。来た来た。ここで仕掛けろ!」と自然に声が出る。
間合い充分でセッターにきれいにボールが返り、センターを使うと思っていたら、トスはサイドへ。
自分もウラをかかれたのが心地よい。
これが武富士バンブーらしいバレーなんですよね。
自分が最初に「いいなぁ、このチーム」と思ってファンになったのはこんなところ。
位置取りが良いので素人受けするような派手なフライイングレシーブなどではありませんが、そのかわり強力なスパイクをしっかりと正面でガシッと受けてカウンター攻撃につなげる。
一本で決めきれなくても少しずつ相手を崩していって、さらにブロック&レシーブでカウンター攻撃をしやすい状況を作っていく。
それが理想的な形でできました。
印象に残ったディグはこの時の2連続の他に1本ありました。
位置取りの良さ。
これはライトにアユが入ったことで右翼の高さが増したことに加えて、アナリストチームがうまく機能していることも大きいかもしれません。
アナリストチームも今年のバンブーのポジティブな強化策のひとつ。
今シーズンはミホに限らずガシッと受けてカウンターという場面が多く見られそうで楽しみです。
3セットで勝負がついたのでスパイク本数は控えめ。
バンブーはリーグの中でもセンターが使えているチームに成長してきているので、レフトが打ちまくるような試合は今後そうそう見られなくなってくるかな。
決定率は53%とレフトとしては合格点以上。
試合展開にも左右されるけれども、レフトは女子の場合40%が合格ラインです。
スパイクで一番良かったのはノーミスでこの決定率をたたき出せたところ。
前回リーグでまずかったパターンのひとつが、イェレナのスパイクミスに続いてミホがスパイクミスをしていた場面。
開幕戦で石原監督が「安易なところにスパイクを打たず、ミスを恐れずに厳しいところ、厳しいところを狙っていこう。」とタイムアウト中に言っていた言葉が自分の頭に残っていて、こういう方針の影響かな…と思っていたりしたのでした。
仕掛けが感じられるミスはミスにカウントしない自分が見ていても、ここは勝負を急ぐなという場面でのせっかちなミスが多かった。
開幕戦で理想的な結果を出せたのでほめてあげる。
サーブレシーブも上出来の72%。
あまりAキャッチ率が高いとつるじが太るから、センターが使える範囲でもうちょっと適度に散らしてもOK。
審美競技じゃないのだから数字を上げることに意識を持っていくのは大間違い。
1・2歩動かしたところでバンブーセッターならAキャッチと一緒です。
これができていれば判定員の評価が0%だってかまいません。
横や後に弾かないこと。
今シーズンはオープンでドカンといくのは難しいので、これだけは肝に銘じておきましょう。
第2セット途中の都築を下げる選手交替ですっかりバンブーペースになりました。
第1セット25-23。第2セット25-19。
第3セット、監督が怒鳴りまくる画像が大モニターに映し出される
たぶん「この選手は怒られ役」なんていう独りよがりの指導法なんだろうな。
『気持ち』の部分をやたら強調する指導者によくありがち。
怒られたら選手が発奮するなんてウソ。監督に対する殺意が芽生えるだけ。
他の選手もそれを見て発奮なんかしない。
怒られ役にもなれないような選手は自分が怒られないようにより消極的なプレイをする。
今西は決定率もまずまず。
怒鳴られながら「武富士のディフェンスフォーメーションの穴を教えてくれればいいのに」とか思っていそう。
自分も怒られ役にされていたのでだいたいいつもこんなことを思っていました。
まぁ自分の場合は毎度毎度怒鳴られてくだらないので状況を改善しましたよ。
「外から見たことを伝えねぇで何言ってるんだ!いつもふざけやがって…」
で、コートに戻る時に「あいつぶん殴ってバレー部辞めてやる!」と聞こえるように捨て台詞。
この日は試合後に何も言われず、張り手もワンマンも無し。
しかもチーム全員中国料理店で夕食をおごってもらいました。
以後怒られ役も免除。
だいたい放っておいてもイエロー貰う選手をそれ以上発奮させてどうする。
中学時代はベンチでイエローを出されたこともある。
この時葛和監督がすべきだったのは船崎へのセンターの使い方のアドバイス。
それからバランス良くアタッカーを使えているバンブーの誰をまず潰すのかという意思統一。
自分が車体の監督だったらまず、船崎・翠前衛時に「捉まってもかまわねぇからツーを連続でやれ」と言う。
第3セット、すでに車体は中央からの攻撃が無いことはバレバレでした。
相手ミドルブロッカーに中央線を意識付ける。
そして点差はどうあれ、仕掛けてやろうという意思が状況を改善させるはず。
本当は今西を怒鳴っているヒマなんてないはずです。
この時バンブーの石原監督は円陣を組んだ選手の後をうろうろと歩いていました。
宮下コーチが「葛和さん、まともな対応策を授けてなさそうだから、今までの方針どおりでいいんじゃね」と選手に伝えている。
たぶんね。
あ、三宅アナが写ってる
第3セットは25-18。
イニシアチブを車体に取らせることなくバンブーが圧勝しました。
試合後、体育館を出る時に宮下コーチがいたので「お見事でした」と声をかける。
第2セットでのセンター多用や相手に主導権を渡さない試合展開は本当にお見事でした。
アナリストチームの即時状況分析の力も感じられました。
徐々に一方的な試合展開となったのですが、それでもまぁ少しバンブーにも課題が…
サーブ効果率。
Vプレミアリーグのサーブ効果率算出方法には少し疑問もあるのですが、それでもサーブ効果はもうちょっと全体的に向上させたいですね。
今のバンブー、サーブでワクワクできないのがサーブ攻撃論者の自分としてはもの足りない。
試合後はチームのお見送り。
けっこういい時間ですっかり暗くなっていたので選手に声をかけるつもりは無かったのですが、二枚替えでとてもいい働きをしたアヤ(池浦文香)が近くを通りがかったので「おつかれさまでした」と一声かける。
2枚替えの選手が3セットでスパイク7本って、実際すごい数字じゃないですか?
あ、バンブーのバス。
リーグで一番カッコ悪いと思っていたのですが、今回判明したのはパイオニアのバスのほうが可哀想な感じでした。
久光のバスは以前のカラーリングのほうがワルっぽくてカッコよかったんだけど…
試合後はお魚を食べに行ったり、カラオケに行ったりして遊びました。
1名我が家に宿泊。
てめぇ、脱ぎ捨てて帰った靴下を回収に来い!
触りたくないので脱ぎ捨てた場所にそのまま置いてあるのです。