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kaz10000の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めてバレーボールを愛するようになったか

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プロフィール

kaz10000
バレーボール馬鹿一代。 バレーボールついったー #vabotter です。 バレーボールを通常の3倍楽しめる特殊技能を持っています。 学生時代にやっていたポジションはレフト。 バレーボールについて考えていきます。 敵は多めですが、強力な味方も多いからへっちゃら。
リンク集
問題は同じところにあるのだ 次に間に合わなくなった女子の話。  2010年09月02日(木)
アクセス数をきっちりチェックをしているわけではないのですが、8月31日のアクセス数が過去最高数だったのでびっくりしております。
どこかで根が恥部キャンペーンでも張られているのかとリンク元を見てみたけれども、どうやら目立つものは全く無いし。
最近、アンチ俺の働きが悪いな。
ひょっとしてみなさん、政治や軍事に絡めてバレーボールの話をするの、好き?
Vチャレンジリーグのエントリーで全日本のことに触れたり、男子バレーのエントリーで女子バレーについて語ったり、ジャンルを気にせずバレー話をし続けるのが当ブログ。
バレー以外のどんなことだって、バレーに話を帰結できると信じてる。

SPORAでも根強い人気の野球や格闘技系のブログを押さえて、ファンブログ総合1位になっていました。2位・3位あたりに飛び込むことはあったけれども、総合1位も初めてじゃないかな?
できるだけきちんと更新して5位以内をキープして、「バレーもけっこう根強い人気あるんだぞ」ってところを示したいところ。
そうなりゃGAORAのVリーグ中継ももっと充実してくるかもしれない。



さて、前回の続き。
今回のワールドグランプリは局地的な戦術的勝利だったけれども、戦略的敗北と私は考えています。

男子の場合はまだ2年後のロンドンオリンピックで、私自身が設定した勝利条件をクリアできる期待が残ります。
しかし女子の場合はもうオリンピックは前回の北京以上の成績はほぼ期待できない。
北京よりは内容のある試合をやって、予選リーグを突破できるかもしれないけれども、トーナメントに進んで1勝できるかというと、これはちょっと難しい。

女子の場合も『大会の位置付け』『大会の使い方』が問題なのですよ。
それに加えて、『戦力の育成』を結局できなかったことが致命的。
『戦力の育成』というのも戦略面の要素。
この先展開が予測される戦いに合った戦力を、必要になるタイミングに間に合うように育成していくことが必要です。


日テレG+で8月に放送された今年6月のモントルー。
ワールドグランプリファイナルの最終戦で当たったアメリカとの試合が、ワールドグランプリ後に再放送もされていたので先日見ていました。
全日本女子の『チームマネージャー』という職務についている荒木田裕子(*リンク先PDF注意)が解説。
振り返って前の試合を見ていると、解説者の認識の間違いにあらためて気付くこともあるのですよね。

ちなみにモントルーの荒木田解説はなかなか良かったのでした。
昔の人なので、現代戦術に合わせた試合分析なんてことは最初から望んでいない点は、某団体の長である解説者や指導者の道を目指しはじめた元天才セッターとは異なっていますが。
でも、協会の全日本強化の担当者として世界のバレーボールを俯瞰視する目線のいろいろな話は、日頃からバレーボールを追っているものとしては目新しい話は少なくとも興味深く聞けたし、日頃はあまりバレーボールを見ない視聴者にとっても面白かったのではないでしょうか。

ただ、話の中で、「バレーボールは分業化されることになって、一次は大型化されてきたセッターも世界では小型が増えてきた」という認識を示していたのですよね。
こういう認識の元にワールドグランプリの選手起用があったのか…と。
もちろん荒木田裕子の一存で選手起用が決まるわけではないでしょうが、同じチームのスタッフですからね。監督の考え方の影響も受けているでしょうし、監督にも影響を与える立場です。

「分業化ゆえにセッターを小型化している世界のチーム」というのがどこを指しているのかはよくわかりませんが、オリンピックで頂点を目指す世界の強豪チームというのは合理的に判断してコートに立つ選手の身長が揃うことを目指しています。
セッターだけはやや小さいというチームはあっても、「小型でもいい」と考えているわけではなく、チームを回していく上でのバランス的な妥協点なのでしょう。


1936年のスペイン内戦を経て、ドイツ空軍が採用した4機編隊(ロッテ)による組織戦闘の効果が認められ、戦闘機による空中戦の考え方が一気に変っていった時代。
空中の部隊が組織化されて、1940年の英本土上空の戦いではレーダーによる地上管制も用いられて戦闘はシステム化されていく。

一方1939年にノモンハン事変で貴重な大空中戦の経験を積みながら、その時主力だった九七式戦闘機から次期戦闘機の開発に当たって「より優れた格闘旋回性能を」とやらかしたのが日本陸軍。
しかも中島飛行機が開発したキ43(一式戦闘機『隼』)は、九七式戦闘機よりもはるかに高速ながら、格闘戦能力が劣るとして採用が見送られていたのでした。
このキ43は対米英戦争開始に先立ち、爆撃機を援護できる航続力のある戦闘機が必要になったのであわてて正式採用されたのだけれども、1941年12月の開戦に運用できる状態で部隊に配備されていたのはわずか一個戦隊だけだったとか。
話を聞いていて、こんなエピソードを思い出したのですよね。

必要なことに目を向けず、これから先の戦闘がどのように行われるようになるかという想像力を働かせることができず、常に自分たちの想定どおりの戦いができることを前提とした戦闘準備を行う。
敗戦から何も学んでいないんだよなぁ。



suis annex weBLOGのT.wさんがこんなことをついったーでつぶやいています
アメリカ女子がヒュー・マッカーチョン監督に変わって、まず手をつけたのは、ブロックをバンチ・リードにしたことではなく、セッターを長身のグラスにしたこと。 #vabotter


私としてはトリノ国際大会からワールドグランプリにかけて、4回対戦したイタリアが面白かった。

7月29日 トリノ国際大会2010 日本vs.イタリア
この試合でイタリアは189センチの長身セッターのロンドンをスタメン起用。
ワールドグランプリ2010 ブラジル大会 対イタリア >>追記あり
ここでもイタリアはロンドンをスタメン起用。
伸び盛りの選手は試合での経験からフィードバックできることが多い。
ほら、1週間で一方的に負けていた日本相手に競り合えるところまで成長する。
敗因はサーブレシーブ? ワールドグランプリ ブラジル対イタリア
その次の週にはイタリアはセッターロンドンでブラジルに勝つ。

さらに翌週。日本とイタリアは3度目の対決をします。
この週はいよいよファイナルを睨んでイタリアはロビアンコを主戦セッターに据えています。
日本対イタリアのついっとはまとめていないので、けっこう面白かったイタリア対オランダの一戦などをここに残しておきます。



そしてワールドグランプリファイナル。
日本はイタリアに勝利しましたが、イタリアは要所でロビアンコに変えてロンドンを起用できるようになっていました。
イタリア対ポーランド戦でも、調子が上がらないロビアンコに変ったロンドンはしっかりと戦えるようになっている。

ワールドグランプリを振り返ると、イタリア正セッターのロビアンコの調子はかなり悪かったけれども、そこを若手のロンドンを起用しながら上手に戦ってきた。
さて、秋の世界選手権。イタリアはどちらのセッターを起用してくるでしょうか。
ベテランのロビアンコも今回のままというのは考えられませんし、ロンドンは育ち盛りの上に自信もつけたはず。


何を目指してどのように戦力を充実させていくのか。
日本もサイドアタッカーの江畑の成長なんてことは言われていますが、真鍋監督の昨年の選手起用を見て以降、ある程度以上Vリーグで活躍できている日本のサイドアタッカーならば、うまく使い分ければ誰でもそれなりに通用するという風に私は考えています。

次のロンドンオリンピックももう、竹下が主戦セッターで仕方がないのかもしれません。
しかしサブセッターはどうするのでしょう?
世界選手権はサブセッターの育成に使える大会ではありません。
もし来年のワールドグランプリをサブセッターの育成に使うにしても、相手は今年のワールドグランプリで育てられ、世界選手権の修羅場を踏んだ選手が相手になります。

さまよえる「オリジナル」よりも、「大会の位置付け」「大会の使い方」「戦力の育成」といった、強い他国がやっていることをしっかりと研究して倣って欲しいのだ。


最後に千酔亭日乗の人のついっとを引用。
今年のワールドグランプリと全日本女子バレーを象徴する言葉だと思っています。
4年スパンでチームを仕上げる強豪。年ごとに完成品を作ろうとする日本。 #vabotter #WGP2010


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Posted at 22:30 | 全日本 | この記事のURL | コメント(1) | トラックバック(0)
問題は同じところにあるのだ まずは修正がききそうな男子の話から。  2010年08月31日(火)
ワールドグランプリ。全日本女子は最終的に第5位ですか。
一方の全日本男子は、ワールドリーグ予選で韓国に2連敗して来年の出場権を得られず。
男子のほうは、期待して長野まで2週続けて応援に行っただけに、けっこうダメージが大きかったのでした。

女子は5位といっても、これは久々に自力でもぎとった堂々の5位と言ってもいいでしょうね。
ファイナルで、ブラジルとイタリアに勝利。
アテネオリンピックや北京オリンピックの、12チーム中5位(実質8位)などよりもしっかりと戦って収めた成績。
現時点での戦力を考えると、ワールドグランプリという戦いにおいてはかなりの成果を収めたと言ってよいでしょう。

ただし、男子も女子も同じ問題が浮き彫りになってくる。

戦 略 的 敗 北

オリンピックからオリンピックまでの4年間のサイクルの中で全日本のバレーを考えていくにあたって、男女共に同じ過ちを犯してしまっているのです。



その過ちとは『大会の位置付け』『大会の使い方』
『大会の位置付け』というのは100%戦略面の問題。そして『大会の使い方』というのは戦略的な要素の大きい戦術面の問題。

『戦略サーブ』なんていうアホな用語は私もけっこう馬鹿にしてきたおかげか、さすがにそろそろ耳にしなくなってきました。
しかし、『戦略』と『戦術』という用語を意識的な使い分けをできずに、いつまで経っても戦略というものが立てられないのが昔からの日本人の特性のひとつとして知られています。
日本人は『戦術』好き。でもね、最近は『戦略』って言葉を使うのがカッコイイと思ってよく使われる。
そういえば『国家戦略局』っていうのを民主党が作ったよね。
でも過日、参議院予算委員会を見ていたら、答弁によると「内閣のアドバイス機関」として民主党は考えているらしいよ。
そりゃ軍隊で言うなら大隊や連隊本部みたいな仕事じゃねーの?
『戦略』っていうのは状況に応じて対応することではなく、進んでいくための基本的な方向性・枠組み・方針なのにね。

バレーボール全日本チームの強化を考える時に、私は戦略面を担当するのが協会サイド、戦術面を担当するのが監督を中心としたチームスタッフと大まかに考えています。

こういうことは軍隊で考えるとシンプルでわかりやすい。
日本の自衛隊を例に大雑把に言えば、戦略面を担当するのが防衛省(文官)と統合幕僚監部(武官)。それを統括するのが内閣府。
戦術面を担当するのが陸・海・空の各部隊。
実際は単純に割り切れない部分も多いので、軍隊のように大規模な組織だと上級司令部のようなものが設けられて、ある特定の戦域の戦略面を担当したり、組織の枠を超えた部隊の戦術的運用を担当したりするけれども、そこまで話を広げるとかえってややこしくなる。

要するに協会サイドの役職の人々が戦略面担当で、監督以下スタッフおよび選手が戦術面担当である。と、考えるとわかりやすい。

『戦略』と『戦術』を区分して考えることができないために、滅茶苦茶なことをやっているのが多くの日本人の特徴なのですよね。
全日本には「君の人気や話題性が必要だから」と、戦術指揮官が戦力として起用できない故障選手を実戦部隊に押し込んだりするのはよくある例でしょう。
中には自分が現役時代の戦訓で頭が停止したまま、現代戦術や戦力構成などを学びも考えもせずに現役選手に直接指導しようとしたりする人もいることでしょう。

ああ、いた。しかもバレーボール協会ではなく似たような競技の別の団体(=戦略担当組織)の長なのに、銃剣突撃を教えたがるような人が。
すでに40年前には歩兵の突撃が機関銃に制圧された経験を持ちながらその戦訓を生かせず、第一次大戦で発展した諸兵科連合も浸透戦術も機動突破も学ばず、第二次大戦において日露戦争の時の頭で銃剣突撃をさせようとするようなもの。
しかも日露戦争当時だって坑道作戦(工兵)や砲兵、しまいには28サンチ砲(海軍砲)なんかの協力も得ていたのに、そういうことだってすっかり忘れている。

そういえば立場が逆で、「バレーボールへの注目度を高める」という戦略的目的のために、TV出演などの媒体露出に必要以上に妙に積極的で、CGで顔を金色にしたりして率先して番宣CMに出演したりするような戦術指揮官もいた。

シンプルに合目的性で考えたらおかしな話です。



まぁ、男子のほうの失敗は『大会の位置付け』という戦略部分の失敗が大部分です。
大きくカテゴライズするとスケジューリングの問題ですね。昨年も男子はこの失敗をやらかしていました。
今年のワールドリーグ出場に関して、予選回りとなってしまって、そこで敗北しています。

一応この時の敗因のひとつである『選手のピーキング』という戦術面の要素が大きい問題は、今年の大量召集という形でフィードバックされていました。
ただ、『大会の位置付け』という問題は改善されていなかったのですよね。
世界選手権という、オリンピックに向けたマラソンで言うところの「折り返し地点」…「35キロ地点」に例えたほうがいいかな?
とにかく、そこに向けたスケジューリングに力が注がれていた様子が感じられないのです。

ちなみに昨年の敗戦後、私はこんなことを書いています。
参照:グラチャン
とりあえず男子はワールドリーグをTBSに任せておいて、来年は6月に南米武者修行・7〜8月にヨーロッパ武者修行をやって世界選手権に備えよう。
夏場のヨーロッパではイタリアを拠点にヨーロッパ中をバス移動で転戦しよう。
ボロボロになりながらイタリアに戻った時に「ああ、やっと帰ってきた」と選手たちが思えるようになれば、世界選手権もよい状態で戦える。
名付けて「イタリアを精神的ホームにしてしまおう」作戦。
すでに越川が実行に移している。

タイトルと全く関係の無いところで文章を書いていたりするので、探し出すのに苦労した。

こうした取り組みができず、しかもワールドカップイヤーのワールドリーグ出場権を逃したのは、かなり手痛い。
ワールドリーグに出場できないのは、オリンピックイヤーだけでいいのにね。
オリンピックイヤーだけはあの大会が邪魔になる。


長野での韓国との戦いで気になった部分は、ワールドリーグで充分に揉まれてきたチームと主戦セッターを欠いた新設チームとの錬度の差でした。
ラリー中でも積極的にセンターのクイックを使ってきた韓国。
1日目にセンターを全く使えていなかった近藤や、使っても「テンポ」の理解がまだできていなさそうな今村と、韓国のセッターとの力量差は歴然としていました。
そのクイックになかなか対応できず、センターコミットで対応しても好きに決められる日本。
それからサイドからの攻撃がクロス中心になっているにも関わらず、いつまでもストレートを閉め続けるブロック。
これなどは後ろから「クロス締めろ」ってけっこう叫んでいたのですけれどもねぇ。

セッターの経験不足や他の選手の試合感不足もありますが、こうしたベンチワーク・スタッフワークで対応できそうな部分での試合感不足というのも実際に見ていて強く感じたのですよね。
分析によって出ていた指示もあったかもしれませんが、すぐにアジャストするにもやはり実戦での練磨が必要になってきます。
ようするに、兵棋演習と部隊訓練だけで満足な対抗演習もやっていない部隊を、いきなり重要な拠点攻撃に投入してしまったようなもの。

次に韓国と当たった時にどうかということを考えると、センターのクイックを連続で止めたセットは確実に取っているので(所詮時間差「ナイスコンビ」のチームなので、クイックの使用が減ればあとは比較的簡単)、たとえ次も全日本新人セッターで戦うにせよ今回のような敗戦はイメージできないのですよね。
選手個々のパワーも韓国に負ける要素はほぼ無いし、やろうとしている基本戦術も『時間差』主体の韓国バレーは『位置差』を主体とする全日本と比べると古臭い。
セッターにきちんと動ける宇佐美・阿部級が一人いれば、おそらく楽勝でしょう。


では植田監督やスタッフワークがまずかったのが敗因かというと、それをヒステリックに追求するのも違うでしょ。
ワールドリーグ予選の敗戦ぐらいで「監督をやめさせろ」なんて言っていたら、それこそ継続的な強化は誰にもできない。
ワールドカップイヤーからオリンピックまでは一気に事が進んでいくことを考えたら、強化方針が見えない監督を除けば世界選手権の成績で監督を交代させることにも私は否定的です。

それに、来年のワールドリーグに参加できないのはチーム強化の点では不利にはなるけれども、女子と比べたら致命的なことにはなっていない。
だってさ、今年の全日本男子は大量招集をした上に、フィジカルトレーニングによって体力と意識の底上げはかなりできている。
このおかげで、来シーズン以降確立変動を起こす選手が発生する可能性は飛躍的に高まった。
さらに新人セッターに、来年の大会出場権をかけた大事な試合を任せるという貴重な経験を積ませたんだぜ。
しかも2人も。

後は来年度召集後の、ワールドカップまで、あるいはオリンピックまでのスケジューリングを上手に組み立てることが大事なのではないかな。

そこをうまくできれば、私が勝手に考えている全日本男子の目標
・オリンピック出場権獲得
・オリンピック予選リーグ突破

このラインは充分に狙っていけるのではないでしょうか。

もちろん、長中期スケジュールというものは、戦術指揮官の希望を聞きながらも戦略担当者が主導権を持つべき仕事です。
予算も大きく関わってくる問題だしね。


長野の試合の感想は時間があって気が向いたら書くことにします。

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Posted at 01:00 | 全日本 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
システムではなくて約束事の構築がはじまった その4  2010年08月26日(木)
長野にいます。
全日本男子はなんと韓国に2連敗。
いやぁ参りました。来年のワールドリーグ出場権を得られなかった。
全日本男子は、ホーム&アウェイのワールドリーグでこれまで多くの選手を試して強くなってきたのに。

主戦セッターの宇佐美が手術明け。サブセッターの阿部が故障。
これはやはり大きかったなぁ。
今村、そして近藤が全日本セッターデビューとなったのだけれども、やはりまだいろいろと粗は目立つ。
今村はもう全体的にトスが低く流れる傾向。
バレーペディアを読み込んで、「高く速いトス」を理解しないとまずいな。
近藤のほうがトス質はよかったけれども、1日目はセンターを使えていなかった。途中投入の2日目は使えていた。

それにしても韓国を侮っていました。
6番のキャプテンセッターが良い。積極的にクイックを使ってくる。
『同時多発攻撃』ではなく『時間差』のレベルなのだけれども、ラリー中もクイックが軽々と飛び出してくるとなると、ミドルブロッカーの対処も難しい。

結局一時的に日本のブロッカーが止めてみても、センターの選手交代をしながら試合全体で使ってくるので、最終的に負けてしまう。
日本が2日間で取った2セットは、いずれもこのセンターのクイックを連続してブロックできたセットだけでした。

それからサーブがエグイ。
全てのサーブが白帯スレスレをえぐってくる。
練習のサーブと違って点を奪いに来るサーブなのだから、レセプションも練習どおりにいかなくなってくる。

やはりワールドリーグで修羅場をくぐってきたチームと、「生きた」相手との実戦をやってこなかったチームの差というのが出ていたな。
フィジカルも重要だけれども、今回は実戦で得るものの効果を軽視しすぎでした。


一方の女子はワールドグランプリファイナルの第1戦、対ブラジル戦で9年ぶりの勝利だそうです。
地上波中継を深夜見はじめましたが、寝てしまった。
20回戦って1回勝てるかどうかの相手に、今勝ってしまった。

世界選手権で勝てばよかったのだけれどもなぁ。
まだブラジルには10回戦って1回勝てるところまで、日本のシステムがシフトできているとは私には思えません。

どこかの大会前の真鍋監督のコメントに「アタッカーの準備が整わなくても、トスの精度が悪くても『速い』二段トス」なんていう話が出ていたけれども、実際はそんなことは見た範囲ではなかったような。
『世界一速い』と真鍋監督が豪語していた竹下-山本のホットラインのブロードが軽々と止められていた場面は見ました。
きちんと見ていないけれども、やっぱり取ったセットというのは@クイックが使えてAサイドアタッカーに十分な間合いを持たせるトスが上げられたセットなんじゃないの?


序文が長くなりました。
ここからはワールドグランプリの東京ラウンドの続きです。


それにしてもオランダ戦の竹下のディグの本数は驚異的でした。

後半はオランダが意識的に竹下にファーストタッチをさせていたと見ていますが、まぁその「パンケーキ職人」っぷりには感心はしたので、その時のフロアディフェンスのフォーメーションを確認しようとバレー教本を開いたわけですよ。

一般のシニアレベルでは、ペリミターと呼ばれるディフェンスフォーメーションを組みます。
サイド攻撃の場合、ブロックが2枚として、フロアディフェンス4枚が、コートの周辺部(ペリミター)に位置します。
通常、ペリミターフォーメーションでは、フェイント担当のレシーバーは置きません。
インナーに1枚・クロスに1枚・ブロックの延長線に1枚・ストレートに1枚。
この場合は4人のフロアディフェンスが強打やワンタッチに備えながら、フェイントにも対応する。

それが竹下がフェイント担当としてブロックに跳ばないことにより、ローテートインフォーメーション(マンダウン)になる。
これは実は、たいして強打の無い、せいぜい高校女子バレーレベルまでしか使われないシステムです。
男子の場合は中学の頃にたまに見かけたな。高校でこんなことをやっていたら、アタッカーは楽ちん。
なぜなら強打やワンタッチボールに対応するのはたった3人になる。
空中でコースを選択できるアタッカーならば、やりたい放題できる。

国際大会レベルでもなかなか女子にこうしたアタッカーがいないということが、なんとか成立させている原因だろうけれども、高校男子並みのスパイクに晒される他のレシーバーは大変だよなぁ。

しかし竹下が後衛の時はペリミターフォーメーション。
つまりフロアディフェンスが4枚。
相手オポジットがクロスにバシバシ打ち込んできても、クロス方向のフロアディフェンスの守備範囲が狭くて構わない。

つまり竹下はフロアディフェンスにおいても、他の選手よりもずいぶんと楽ちんなんじゃないの?

そして竹下が前衛の時に相手レフト攻撃に対応するこちらの前衛レフトは、ググッとライトのほうまでブロックに詰めている。
「なんで木村がこんなところにいるんだよ!」って、テレビを見ていてびっくりしたもの。
しかも真鍋監督は『速い二段トス』なんてことをまだ言っているんでしょ?
これではディグが上がってトスが上がってきたって、助走スタート位置まできちんと戻ってスパイクを打つのはものすごく難しい。
空中でブロックやフロアディフェンスを見切って打つ余裕もなくなるのだから、相手を崩すことも難しくなる。

どう考えても論理的じゃない。

こんなことまでさせられて、「日本は二段トスからの決定率が低い」なんてことを言われたりする。
「日本人は高さが無いから速さだ」なんていって、アタッカーの準備状況も構わないトスを上げようとする。
二段トスの攻撃力を高めるために何をするか…ではなく、「速いトス」が目的となってしまう。

二段トスが速くて相手のブロックが割れまくったから、日本はブラジルに勝てたのかなぁ?
帰ったら録画を見てみることにします。
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Posted at 07:30 | 全日本 | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)

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