大相撲九州場所が24日に千秋楽を迎え、2019年の大相撲の主要日程が終わりました。といっても、12月には九州沖縄地区を中心に巡る冬巡業がありますが、その辺は来年への準備というところでしょうか。九州場所を終えて年間成績が集計されましたが、なんと幕内の年間最多勝は小結朝乃山。年間最上位が小結という力士が最多勝になったのは初めて、勝ち星は史上ワーストの55勝というんです。名古屋場所制定前で年5場所だった1957年でも最多勝は59勝までいっていることを考えるといろいろな意味で歴史に残る令和元年になったかもしれません。

横綱白鵬が春場所で15戦全勝、九州場所で14勝1敗と出れば強さを見せてはいましたが、休場が多くて勝ち星が伸びず。鶴竜も名古屋場所で優勝したもののこちらも休場がかさんでしまいました。そして大関陣は豪栄道以外は全員1度は関脇転落を経験。栃ノ心に至っては2度も関脇転落し、2度目の返り咲きは叶いませんでした。横綱・大関が上位陣が無事に場所を務め安定した成績を残せなかったため、年間勝利数上位は関脇以下の力士の名前が並ぶ有様。玉の海の病死や北の富士の引退で北玉時代の終焉を迎えた1972年、5月の千代の富士引退から横綱の「引退ドミノ」が始まった91年のように複数回優勝できた力士がいない年にはなりませんでしたが、戦国時代といわれた91年から93年にかけての雰囲気に似ている気がします。

93年は若貴フィーバーが最高潮になり曙が横綱になった年。その翌年には貴乃花が横綱になりました。93年の再来なら2019年の年間成績上位だった力士から横綱・大関が現れるかもしれません。一方、やくみつるさんの「2020年に向かって白鵬は力を温存している」という予言通りになれば白鵬が復活して50回優勝への道を驀進するかもしれません。2020年の大相撲はどうなるんでしょうか?

ではまた次回です。
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日本初の国際招待競走として設けられた中央競馬のGⅠ「ジャパンカップ」。39回目の今年ついに外国馬の参加がなくなったことが競馬業界では衝撃的な出来事として受け止められています。

「ジャパンカップ」の生みの親と言われるJRAの元副理事長は「優勝賞金を倍(現在は3億円)にするなり、JRAの担当者が各国の競馬団体や馬主、厩舎関係者に熱意をもって勧誘するなりして活気を取り戻してほしい」と週刊誌や新聞で語っています。日本の馬が「ジャパンカップ」よりもフランスの「凱旋門賞」や香港国際競走を下半期の目標に据える傾向や同じ距離の「凱旋門賞」の優勝タイムよりも10秒近く早くなり「ガラパゴス馬場」と一部競馬メディアでたたかれる東京競馬場の芝コースも活気を失う要因とも言われています。ファンがどうこう言っても始まらない部分がたくさんありますが、JRAがどんな改革をするのか見守っていきたいです。

ところで、日本の競馬独特のものはいろいろとありますが、馬券のシステムで独特なものといえば枠番連勝でしょうか。11日発売の週刊大衆に掲載された競馬評論家・井崎脩五郎さんのコラムで1981年の第1回ジャパンカップに参加した外国馬関係者とのエピソードがありました。欧米には枠番連勝の制度はなく逆に日本には欧米で当たり前の馬番連勝の制度がまだない(馬番連勝が日本で採用されたのは平成になってから)。そのため日本の枠番連勝をどう買えばいいかと外国馬関係者は井崎さんに相談したそうです。井崎さんはどう説明したかというと、「あなたのAは隣の馬番のBとワンチームを組んでいて、AとBのどちらかが2着までに入れば当たりになります」。団体競技でもないのにチームって変な感じがするかもしれませんし、自分が本当に応援している馬がだめでも別の馬が上位に入ればセーフなんていうルールも不思議に見えたかもしれません。でも、まだ見ぬ強敵を求めて意欲的に世界の強豪が日本に集まっていたのは間違いない事実です。ガラパゴス化といわれかねない日本の競馬が輝きを取り戻すのを期待しましょう。

では、また次回です。
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アジアとアメリカ大陸のオリンピック出場枠が懸かった大会として行われている第2回世界野球プレミア12。前回は6か国1組の予選リーグをやった後に各組上位2か国による準決勝と決勝を行う方式でしたが、今回はU-18ワールドカップなどでも採用されているスーパーラウンド制で優勝を争います。

今回はまず4か国1組のオープニングラウンド(1次リーグ)を行い上位2チームが勝ち抜けます。それを受けて行われるのが2次リーグにあたるスーパーラウンド。勝ち残った6か国が単純に総当たりするわけではありません。オープニングラウンドで同じ組に入った国同士は対戦せず、オープニングラウンドの結果をそのまま持ち越しにしてしまいます。つまり、スーパーラウンド第1戦はオープニングラウンドの3試合のどれかが兼ねているということになります。今回の侍ジャパンの場合はオープニングラウンド最終戦の台湾戦がスーパーラウンド第1戦を兼ねたことになります。それ以外の4か国とは普通に対戦し、2位までになれば決勝、3位か4位なら3位決定戦へ進めるというシステムです。出場国数が12か国と限られているし、野球は連戦を組みやすい競技特性があるから開幕から2週間で優勝を決められるスーパーラウンド制が使いやすいのかもしれません。これがもしサッカーで使われるとしたら…。

サッカーでもワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグで2次リーグ制が敷かれていた時代がありましたが長続きせず、1次リーグが終わったらすぐ決勝トーナメントという方式が定着しました。限られた大会期間で試合数を詰め込まれることがやる方からも見る方からも不評を買ってしまったようで2次リーグ制は浸透しなかったようなんです。でも、参加が8チームか12チームだったらコンフェデやクラブワールドカップで盛り上がりそうな気がしますが、サッカーがよくわかる人からすると「野球と一緒にするな」といわれそうな気もして怖いところもあるような。8チームなら4チームずつでオープニングラウンドをやって上位2チーム勝ち抜けにして、スーパーラウンドで反対側のグループのチームと2試合ずつやる。そしてスーパーラウンド1位と2位で決勝、3位と4位で3位決定戦とすれば最大6試合消化で、オープニングラウンドと準決勝・決勝の従来型の大会の最大消化数より1試合多い程度ですみます。特にクラブワールドカップは1度負けたら終わりですから、この方式でチャンスが生まれるとヨーロッパ以外のクラブはやる気になりそうな気がします。

では、また次回です。
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国内のプロ野球はシーズン全日程を終えて秋季練習を行っていますが、セリーグ優勝の巨人原辰徳監督がこれからのプロ野球のために大胆な提言を2つしました。

ひとつはセリーグでのDH制導入。日本シリーズでパリーグのチームが7連覇しているのはDH制があるからと考え、バッティングに秀でている選手を今まで以上に加えられるし、投手は切れ目のない打線と戦うことで技量向上が期待できるのではないかと考えているようです。そんな原監督の考えについて、スポーツ報知が巨人ファンに向けてネットでアンケートをとったところ約4分の3の人が賛成しているとか。見ているファンとしては、ピッチャーが打席に入って攻撃の流れが停滞するよりもDHが打席に入ることでいつ点が入ってもおかしくない状況を作るべきと考えている人が多いようですが、私はリーグのアイデンティティを守るためにはDH制は導入すべきではないと思います。セリーグもパリーグもDH制を使うようだと、これまでできたセリーグの個性が壊れてしまいそうで怖いんです。それを犠牲にしてでも強くしないといけないという気持ちはわかりますが、若手選手の育成の仕方などリーグの土台を揺るがすことなく見習えるところから取り組む方がいいと思いますが。横浜DeNAの中畑清前監督もDHだけがパリーグが日本シリーズで勝てる要因ではなく一貫した育成体制を確立していることも要因なんだとスポニチのコラムで語っています。

もう1つはFAの人的補償を廃止すること。新たな選手を迎え入れることがうれしいことだけでなく、誰かと引き換えになることで悲しいことにもなってしまうからというのです。私はこの意見には賛成します。FA移籍で大物選手が加わるのと引き換えに若手選手が新天地に向かうことで飛躍のチャンスを掴むこともありますが逆に信頼関係にあった指導者と選手を一方的に引きはがすことにもなってしまいます。というか、プロ野球選手会が出場機会に恵まれない選手のために提案している「現役選手ドラフト」がFA人的補償の機会がない球団に魅力的なものになれば、原監督の不安はすぐに解消できるとも思っていますが。

これからのための提案は決して無益になるとは思いません。きっと何かのヒントを与えてくれると確信しています。では、また次回です。
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ラグビーワールドカップ日本大会は11月1日の3位決定戦と2日の決勝を残すのみとなりましたが、10月29日に発売された2つの週刊誌に日本大会での「おもてなし」について同じテーマの記事が書かれました。

そのテーマとは喫煙所。ラグビーワールドカップの開催会場には形はどうであれ喫煙スペースが設けられたとか。広いところもあれば狭いところもあるし、テントに灰皿を置いたようなところもあったそうです。ただ、会場によってはどこにあるかわかりにくく通路をあちこち歩きまわるような人もいたとも書かれていました。細かいところでトラブルが起きてしまいましたが、愛煙家はもちろん、多くのファンから好印象を持たれたそうです。組織委員会ではあらゆる文化を背景にする人が集まるので喫煙所の設置をとがめることはなかったとか。試合を楽しめるようにするためにできる限りの配慮を採るのがおもてなしと考えれば、喫煙所というのは決して害になるだけではないというのが記事の主張のように見えました。

さらに記事では来年のオリンピック、パラリンピックでここまで寛容にできるかが問題ともしています。IOCでは最近のオリンピックで「煙のないオリンピック」を実現させるように開催各国に求めています。ですから開催都市では禁煙を徹底するようになっています。東京もご多分に漏れず飲食店での全面禁煙が進むようになりましたし、公共施設での喫煙所も少なくなりました。極端に言えば、たばこは自宅でなければ吸えないくらいになってしまいます。タバコを吸わない人に煙の害が及ぶ受動喫煙を防止するためとはいえここまで制限するのはどうかという声があるのも現実ですが、ラグビーワールドカップ日本大会の組織委員会が下した決断の流れに逆行していると考える人もいるかもしれません。でも、寛容さというのは喫煙所を設けるだけではありません。喫煙所というのはone of themであって、これからどんな形で寛容なおもてなしができるかというのが求められるかもしれません。

では、また次回です。
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