13日に行われた第98回全国高校サッカー選手権の決勝は静岡学園が3-2で逆転勝ちし青森山田の連覇を阻みました。首都圏開催になって初めてとなる90分での2点差逆転勝ちというおまけつきです。

静岡学園の優勝は24年ぶりではありますが、その時は決勝でのPK決着のルールがなかったため鹿児島実と延長引き分けでの両校優勝。単独での優勝は初めてです。今年度の高校ラグビーを制した桐蔭学園と同じ構図になりました。Jリーグのユースチームなどのクラブチームと高校のサッカー部が同じ土俵で戦う高円宮杯プレミアリーグを制した青森山田に勝てたことも今年度の初戦にOBのカズが激励してくれたことも選手・関係者にとっては本当にうれしかったでしょう。しかも、静岡学園らしいサッカーを最後までやり切れたという評価を多くのメディアや評論家から受けていますから大きな自信になったかもしれません。

さて、高校サッカーというのはクラブチームと高校の部活が共存共栄しているという特徴があります。野球の場合は高校生でクラブチームを編成する場合は社会人野球の範疇にあるものとされるし、私の知る限りではほかの競技はクラブチームは少数派という印象。サッカーに近い共存共栄ができているのはチーム数が少ない水球くらいでしょうか。チーム数が多い中で同じ土俵で戦えるような土壌があるのはサッカー独特のものがあるかもしれません。学校の部活とクラブという2つの系統でチームが成り立っているのが日本独特といえばそれまでかもしれませんが、微妙にタイトルの色合いが変化して部活だけの大会とクラブも部活も同じ土俵で戦うような大会の両方でモチベーションを高く維持できるようなことになるかもしれません。

高校サッカーというか、日本のサッカー独特だったのが同点優勝。実は延長でも決着がつかなければPK戦で決着をつけるというやり方が世界的に定着したのもまだあまり時間がたっていないようなんです。それ以前はといえば、トーナメント戦で勝者を決めなければならない場合は再試合が当たり前だったとか。それが決勝であろうと何日か後にやって白黒つけるまでやるというのです。しかし、日本の場合は決勝については再試合はやらずに双方優勝にするという考えが支配的だったようで天皇杯でも1度だけあったそうです。今は世界的になるべく選手に負担がないようにするためということか、延長で決着がつかなければ再試合ではなくてPK戦という流れが支配的になったようですね。

では、また次回です。
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2020年最初の投稿です。今年もよろしくお願いします。

まずは元日早々驚きました。新国立競技場で最初のスポーツイベントとなったサッカー天皇杯決勝。ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズに2-0で勝ち、チーム創設から丸25年で初のタイトルを獲得しました。

記事を見て気付きましたが、三木谷浩史オーナーがヴィッセルの経営に関わったのは2004年で楽天イーグルス創設の前の年だったんですよね。初年度にはトルコ代表のイケメンストライカー・イルハン選手が鳴り物入りで加入したもののケガに泣いて1年で退団してしまい、違う方向で話題を提供してしまいました。その教訓を生かして欲しいという気持ちがあってか、イーグルスの初代GMになったマーティ・キーナートさんは現実主義での補強でメジャー屈指の強豪に成り上がったアスレチックスを描いた本「マネーボール」を三木谷オーナーに送ったとか。三木谷オーナーはイーグルスについて2年か3年である程度の実績を残したかったそうですが、考えたとおりにはなりません。クライマックスシリーズ進出まで5年、日本一まで9年もかかりました。

イーグルスが日本一になるまでには田中将大投手や岩隈久志投手、メジャーの名スラッガーだったアンドリュー・ジョーンズ選手、野村克也監督や星野仙一監督(後の球団副会長)のようないろいろなタレントとの出逢いありました。それと同じようにヴィッセルでもいろいろなタレントとの出逢いがやはりありました。とりわけここ数年の出逢いというのはチームに大きな衝撃を与えたかもしれません。ワールドカップ優勝経験者のイニエスタ選手やビジャ選手、ドイツ代表のポドルスキ選手と、一見すると現実主義からかけ離れているように見える大物が集まりましたが、彼らがチーム全体の意識を高くしたようです。彼らにインスパイアされた選手やスタッフの努力が実り、イーグルスから6年遅れはしましたが大きなタイトルを勝ち取ったわけです。

三木谷オーナーは「Jリーグは世界屈指の選手達が憧れ目指し、日本人選手が海外に渡るのを恥ずかしく感じるようなリーグになって欲しい」と3日付のスポーツ報知に掲載されたインタビューで語っていました。NPBについてもMLBと肩を並べる存在になって欲しいと考えているかもしれません。壮大な夢への第一歩がこのタイトルになるのかもしれません。アジアチャンピオンズリーグでヴィッセルがどんな形で存在感を見せるのか、楽しみになってきました。

では、また次回です。
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ラグビーワールドカップが終わって1月半、業界はもう次の4年間に向けて動き出しているようです。27日には恒例の高校ラグビーが花園で始まり、年が明けると新国立競技場で2つ目の公式試合となる大学ラグビー決勝、そして代表メンバーが敵味方に分かれた戦うトップリーグという具合。前々からラグビー好きの人達にとっては日常がやっと戻ってきた感じでしょうか。ワールドカップをきっかけに好きになった人達にとっては未知の世界かもしれません。未知の世界に足を踏み入れる人達がラグビー業界の日常をどう感じるかが日本ラグビー界のこれからに関わってくるかもしれません。

ラグビー業界にとってワールドカップの前に経験した大きな挑戦と言えばスーパーラグビー。オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど南半球のラグビー大国が代表チームとは別のチームをいくつも結成して戦うリーグ戦で、日本も「サンウルブズ」と言うチームを立ち上げ戦いました。ただ、代表チームとは顔ぶれが大幅に違うためか勝ち星を伸ばせず苦戦続き。ついには次のシーズンをもって除外対象になってしまいました。ですが、最後のシーズンにはワールドカップで得たことを反映できるような戦いをしようと息巻いているそうです。単純な考えかもしれませんが、苦戦をしながらもラグビー大国の戦い方を体感できたからこそワールドカップであの成果を残せたのではないかとも思います。

そんなサンウルブズのような挑戦を競泳界がしようとしているのです。あまり大きく取り上げられていないので知らない方も多いかもしれませんが、この秋に「インターナショナルスイミングリーグ」という競泳の国際大会が誕生しました。アメリカやヨーロッパの主要都市を本拠地とするチームによる対抗戦を何度も行い、そこで得た総合成績を争うというものです。日本的に言えばインカレやインターハイの学校対抗、国体の都道府県対抗のようなものを数ヶ月の間に対戦相手を変えながら何度でもやるような感じです。その大会に2020年秋から行われる2年目のシーズンから東京を拠点とするチームとカナダのトロントを拠点とするチームが新たに参入することになり、東京チームの責任者を北島康介さんが務めることが22日に発表されました。その日まで行われた1シーズン目のチーム陣容を見てみると、オリンピックや世界水泳でメダルを獲得した経験のある各国のトップスイマーが拠点を置く国に関係なくそれぞれのチームに加わっています。日本からは瀬戸大也選手がパリに拠点を置くチームに参加し、21日の400m個人メドレーで短水路世界新をマークしていたりします。そうなると、詳しいことはまだ明らかになっていませんが、来年秋から加わる東京チームは日本代表チーム(通称トビウオジャパン)をそっくりそのまま送り込むものではなく、サンウルブズのような「(ラグビーでいう『日本代表になる資格がない』)外国人選手も加わる日本代表に準ずるチーム」になるかなと思っています。

YouTubeの公式チャンネルでレースをいくつか見ましたが、日本人選手が日本選手権やジャパンオープン以上にショーアップされた空間で世界の強豪と戦うことは2021年の福岡やその次の2023年の世界水泳や2024年のパリオリンピックに向けてプラスになるだろうと思っています。これまでだったら調整のために使っていた時間を手抜きなしのガチンコ勝負に使うことに体調不良やケガのリスクを感じる選手や指導者は少なくないでしょう。でも、短水路とはいえ何度も顔を合わせることで世界の壁を越えられるかもしれないと自信を間違いなくつけられると思うのです。だからこそ東京チームに期待を寄せたいと思っています。

1週休んで次回は1月10日に更新します。良いお年を。
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13日から15日にかけてフィギュアスケートの平昌五輪女子シングルの金メダリスト、ロシアのザギトワ選手の処遇をめぐる騒動が世界中のメディアの注目を集めました。フィギュアスケートの業界では大きな大会の結果をめぐって時々「場外乱闘」が起こりますが、今回の騒動も「場外乱闘」に似た雰囲気になっている気が。

私が言うフィギュアの「場外乱闘」というのは結果が悪かった選手の陣営(本人ではない)が勝者の演技に対する得点にケチを付け、勝者側の陣営(これも本人ではない)が正当性を訴えるというもので、2010年のバンクーバー五輪男子シングルで大技を繰り出し成功させたのに銀メダルに終わったプルシェンコ選手(ロシア)の陣営が大技を使わずに金メダルを獲得したライザチェク選手(アメリカ)を猛烈に批判したこととか、2014年のソチ五輪女子シングルで銀メダルだったキムヨナ選手(韓国)の点数が不当に低すぎると本人そっちのけで世論が大騒ぎしたことなどが当てはまると思っています。今回の騒動は明確な対決構造があるわけではないですが似た雰囲気があると思うんです。

ザギトワ選手は13日にロシアで放送されたテレビ番組で、世界選手権への代表選考になるロシアの国内選手権に出場せず競技活動を休止すると語ったのですが、その理由として「私は五輪や世界選手権で勝った。人生における全てのものを手にした」(スポニチ15日付)と説明したために「事実上の引退」と世界のメディアが報じてしまったのです。それを知ったザギトワ選手は15日になって本人のインスタグラムで「活動休止も引退するつもりもない」と釈明。しかし、ロシアフィギュア界の重鎮が「もう戻れる場所はない」とコメントするとまた騒然としてしまい、どこに着地するのかわからなくなってきました。その一方でプルシェンコさんが「休止は(今後の)コーチをはっきりさせるためでもあるだろう。別のコーチの下に行く可能性を排除しない」(スポーツ報知17日付)とザギトワ選手の陣営を批判しています。業界全体を巻き込む場外乱闘どころでない大乱闘になってしまいそうです。

フィギュア選手の活動休止は有力者であればあるほどメディアで大きく扱われます。日本人でも浅田真央さんや安藤美姫さんの活動休止、活動再開で大きくわきましたし、高橋大輔選手の休養、復帰断念というニュースが流れたときには残念ムードが漂ったものです。でも今回のザギトワ選手の場合は再開するにせよ復帰断念とするにせよ、ロシアは騒然とするかもしれません。

では、また次回です。
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東アジア選手権などの代表日程の関係もあってか、今年のJリーグアウォーズはJ1終了翌日の8日に発表されました。例年ならJ1とJ2の入れ替え戦が終わったあとに行われていますが今年は異例の早さです。

JリーグのカレンダーはJ1からJ3までのリーグがすべて終わり、その後J1とJ2の入れ替え戦も終わってシーズンが終わることになっています。それを受けてJ1からJ3各カテゴリーの優秀チーム・選手を表彰するJリーグアウォーズが行われることになっています。ただ、今年はまだ入れ替え戦の最中でJ2の上位どころは表彰対象になってもアウォーズに参加できない状況になってしまいました。クラブワールドカップや代表日程などJリーグや日本サッカー協会だけでは何ともできない、避けられようがない原因があるなら仕方がないかもしれません。でも、Jリーグなどが何とかできそうなことがあるのにこんなに早くなるのは少々納得できません。

心情的にも、すべて終わって来年への体制が固まったところでやってこそ1年を振り返りそして優秀な成績を残した選手やチームを祝福することがJリーグアウォーズだと思うんです。天皇杯が終わるのを待たなくてもいいので入れ替え戦が終わって落ち着いた16日から20日の間にやるのが今年はよかったのかもしれないと思うのは私だけでしょうか?

では、また次回です。
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