第100回全国高校サッカー決勝が10日に国立競技場で行われ、青森山田が大津(熊本)を4-0で下し、3年ぶり3度目の優勝を果たしました。青森山田は決勝では1983年度以降初めて相手に1本もシュートを打たれることなく完封という快挙もやってのけました。翌日のスポーツ報知では1面で「完全試合」との見出しもおどりました。

そんな青森山田は高校サッカー3冠を達成しました。夏のインターハイ、年末年始の高校選手権、高円宮杯プレミアリーグを全部制したというわけです。性格が全然違う大会で優勝し続けるから大変な快挙といわれています。夏のインターハイはナイターや薄暮ゲームができるようになったし試合時間が短いとはいえ暑いさなかでの短期集中決戦。高校選手権は今年度から連戦廃止になったとはいえ短い間隔で長い時間を戦う大会。そして高円宮杯プレミアリーグは足掛け9か月にわたる10チーム2回総当たり、インターハイや高校選手権の都道府県大会の合間を縫ってやっていきますから常にコンディションを整えないといけません。

そんな中、面白い例えをする話を聞きました。8日にTBS系列のラジオで放送された「日本全国8時です」でスポーツライターの生島淳さんが箱根駅伝を解説している時に大学3大駅伝の特徴を競馬に例えて説明したのです。10月の出雲駅伝はフルマラソンよりちょっと長い程度の距離を6人でつなぐからスピード重視のマイル戦、11月の全日本大学駅伝は100㎞ちょっとの距離を8人でつなぐからスピードとスタミナのバランス感覚が求められるような2000mから2400mの中距離戦、箱根駅伝は片道100㎞ちょっとを5人でつなぐからスタミナと戦略性が求められる3000m以上の長距離戦だと。

高校サッカーもそれに近いところがあるのかなと。夏のインターハイはスタミナも勢いも求められるマイル戦、高校選手権は2400mのような中距離戦、そして高円宮杯は長距離戦。だからこそ全部勝つなんて大変なことかなと感じるところです。ただ、2021年度は高円宮杯プレミアリーグは東西のリーグをやっただけで東西リーグの優勝チームによる王座決定戦はコロナの影響で行われませんでした。もしかしたら青森山田の関係者の中には「王座決定戦をやらないで東日本リーグで優勝しただけなのに3冠なんて」と思う人がいるかもしれません。でも形の違う過酷な戦いを勝ち抜いたこと自体すごいこと、誇るべきではないかと思います。

では、また次回です。
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明けまでしておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。さて、年明け早々驚いた言葉があるので今回はその話を。

日付が変わり2022年1月1日になってすぐ、0時半にNHKのBS1が2022年最初のスポーツ中継としてスキージャンプのワールドカップシリーズ女子のスロベニア大会を生中継。時差の関係で現地はまだ年を越していませんが実況のアナウンサーは「あけましておめでとうございます」と第一声を発してスタート。ドイツとオーストリアで行われている年越し恒例の男子ジャンプ週間に倣って行われるようになったスロベニアで女子ジャンプの年越しシリーズの1日目でした。

普通の大会だったらまず1本目の試技をやりポイント上位30人に入れば2本目の試技に進むという流れですが、年越しシリーズの場合は男子でも女子でもノックアウト方式という方法をとります。1回目をやる前に予選をやります。飛距離と飛形点を掛け合わせた点数を出し上位50人の順位を出します。それから1位対50位、2位対49位というたすき掛けの組み合わせを決めるんです。で、1回目はその組み合わせによる対決方式で行うのですが、それぞれの組み合わせで点数の多い方が2回目に進出。上位に残らなければいけないわけではないから、ランクが下の人でも相手に勝ちさえすればいいわけです。でもここで勝ち残れるのは25人。2回目を戦うのは30人ですから残りの5人はどうするか? 直接対決で負けた25人の中で点数がよかった5人が復活します。日本ではこれを「敗者復活」とか「ワイルドカード」というでしょうが、現地ではなんと「ラッキールーザー」というんです。「リバイバー」とか「サバイバー」とかある程度前向きな言い方もあるでしょうに「幸運な敗者」なんて身もふたのない言い方だななんて正月早々思ってしまいました。世界的にはそれが当たり前かもしれませんが、初めて聞くと違和感あります。オリンピックが近づいていますからこれから慣れてくるでしょうか?

ではまた次回です。
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28日に第100回全国高校サッカー選手権大会が開幕しました。実は史上最速の開幕になります。昨年度までは12月30日に開幕するスケジュールが組まれていましたが、100回の節目を迎えたのをきっかけにしたのか2日前倒しして最速の開幕になったわけです。

主たる理由は選手の体調管理を配慮するため。12月30日開幕になった1994年度以降でも12月30日か31日の1回戦、1月2日の2回戦と勝ち続けたチームは翌日の3日に3回戦を戦わなければなりませんでした(5日の準々決勝以降は連戦はありませんでしたが)。それ以前は…といえば、1月2日に1回戦、3日に2回戦、4日に3回戦という風に3日連続で試合をした後、1日の休みを置いてから6日に準々決勝、7日に準決勝、8日に決勝とまた3日連続で試合をしなければなりませんでした。これでは疲れがとれないうちに試合をまた迎えてしまうことになってしまい、体調管理がかなり難しいものになったでしょう。この辺りを踏まえて2021年度の100回大会からは2日連続で試合をしないことを決め、開幕を前倒ししたわけです。

FIFA(国際サッカー連盟)では試合と試合の間隔を48時間以上置かなければならないという取り決めを主催大会でしているそうです。開催期間が短いクラブワールドカップでもそのあたりが反映されています。国内大会でも義務ではなくてもこの試合の間隔をできるだけとれるように努力をしているかと思います。現に高校選手権が94年に連戦を減らしたのもこの努力目標があったからといわれています。Jリーグの下部組織でないところからでも世界に通用する人材を送り出せるようにするにはこのような努力も必要なのかなと感じるのは私だけでしょうか?

最後に、先週のブログで触れた女子プロ野球について続報があったので一言。女子プロ野球リーグが無期限活動休止になり事実上消滅してしまったとか。女子プロ野球機構のサイトで「役割は終わった」という公式のコメントがあったそうなので開店休業状態ではなくなったと考えた方がいいかもしれません。この決断は残念ですが、このことを教訓にして運営基盤がぜい弱でないリーグが作られることを期待したいと思います。

次回の更新は1月7日の予定です。それでは、よいお年を。
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マリナーズのアドバイザーとして活躍しているイチローさんが、恒例となった草野球「神戸智辯」の試合を18日に神戸で行いました。今回の対戦相手は高校女子選抜チーム。今年夏の高校女子選手権決勝が甲子園で初めて行われたのが大きな話題になりましたが、この開催をきっかけになって生まれた競技力向上のプロジェクトの一環として行われたとか。イチローさんが17奪三振完封してしまったことが大きく取り上げられましたが、その一方で甲子園でプレーした選手を含めた女子選手の奮闘ぶりも各メディアで報道されました。

さて、女子野球といえば両国国技館で行われたファン感謝デーで、巨人が来年春に女子部門を立ち上げることを発表したのがこれまた話題になりました。まずは高校卒業見込み2人と大学卒業見込み1人と契約し、来年更に練習会やトライアウトを行って選手の採用を進めたうえで再来年に公式戦に参入することを目指します。現存最古のプロ野球チームの参入ということで業界内ざわついているようですが、実はおととしに埼玉西武ライオンズレディース、昨年に阪神タイガースウイメンとNPB球団の女子野球参入は相次いでいます。それに巨人は以前から関東の社会人チームや高校・大学の野球部が集まるリーグ戦「ヴィーナスリーグ」を、阪神は「ヴィーナスリーグ」同様に関西のチームを集めて行う「ラッキーリーグ」を後援しています。NPBでも前々から多少なり女子野球に対する興味があったといえるかもしれません。それが女子チーム発足という形で拍車がかかっているともいえるかもしれません。

そういえば、「女子プロ野球ってどうなった?」という疑問を抱く人もいるでしょう。サプリメント会社のわかさ生活が興した女子プロ野球リーグは2009年に関西で産声を上げ、その後愛知や埼玉でもチームが設けられましたが慢性的な赤字経営が響き給料遅配に業を煮やした選手が次々と退団。昨年まではギリギリの人数で試合を行っていましたが、今年になって残っていた選手たちもやめ「開店休業」状態になってしまいました。コロナ渦も影響したようです。リーマンショックがだめを押すような形で「開店休業」状態に追い込まれたマスターズリーグ(NPBのOBが現役時代に所属したチームの垣根を超えたチームで11月から翌年2月にかけて戦ったリーグ)の二の舞になってしまいました。マスターズリーグにしても女子プロ野球リーグにしてもある程度スポンサーは集まっていましたが、運営母体がぜい弱なところがあったから経済の大きな波に吞み込まれてしまったのかもしれません。

ただ、NPBの球団が女子部門を立ち上げたことは光明になるかもしれません。それに女子侍ジャパンに選出される選手がみんな女子プロ野球リーグの選手で占められることもなく、女子プロ野球リーグも関わっている女子野球の統括組織はまだ健在です。わかさ生活がいろいろな意味で一人で抱え込むのではなく、NPBと女子野球の統括組織が協力し合って若い人たちが目標にするようなリーグとして女子プロ野球を復興させることを期待したいです。では、また次回です。
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団体競技ではつきもののオリンピック予選。オランダでは11日からカーリングの世界最終予選が行われています。男女とも参加している日本は、男子が予選ラウンド敗退が決まりましたが、女子は出場権を懸けたトーナメントに進出しています。もちろん日本の戦いぶりにも国民の興味が集まっていますが、思わぬところでも注目されていたのです。

カーリングのフィールドには広告看板が氷に埋め込まれるような形で設置されていますが、その看板を掲げた会社が日本で言うところの「大人のおもちゃ」に関係する会社だったということでNHKがBSでの生中継を序盤に取りやめたというちょっとした騒動になりました。NHKは公共放送という性格上、日本ではあまり知られていない会社であってもアダルト産業の看板が掲げられることは世間的に悪い影響を与えかねないからと判断したとのこと。しばらくして看板が差し替えられたためNHKは生中継を始めることはできました。日本以外の国でも同じような対応をしていたからか、国際カーリング連盟は公式SNSで差し替えた会社の決断に感謝するメッセージを掲載したとか。

日本で言うならアダルトビデオの制作会社や、アダルトグッズを販売するチェーン店、アダルト動画を配信するサイトあたりになるでしょうか。また、筋は違えど18歳未満お断りの業界であるパチンコ業界も警戒されるかもしれません(とはいっても、Jリーグやバレーボールのワールドカップで看板を掲げたりプロゴルフのツアー大会の特別協賛をしたりしているパチンコ台メーカーもある)。「(AVメーカーの)○○のマークだ!」とその筋を知っている人たちは指さして笑うかもしれませんが、世間的にはオランダ以上の風当たりになるかもしれません。日本だったらどうなるのでしょう? では、また次回です。
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