MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)の出場権をめぐる戦いが10日に大方終えました。これまで男子が30人、女子が14人それぞれ出場権を獲得していますが、4月までに世界記録が認定されるレースに出て一定要件を満たす結果を出せれば人数が増えるとか。

おととしの夏から始まったMGCですが、素人目に見てもかなりの成果があったかと思います。世界選手権でもオリンピックでも、一応の目安を出しても最後は選考レースでどれだけインパクトを与えたかどうかという話になっていましたが、要件を満たせば着実に目標に近づけるようになる仕組みはやる方にしても見る方にしてもスッキリするものとなりました。先駆けとなったのは競泳。選考会の決勝で2位以内になりかつタイムの要件をクリアしなければいくら実績豊富でも代表権確保はできないというルールが定着しました。これを見習ったかどうかはわかりませんが、やる方のモチベーションも見る方の興味も例年以上のものになったかもしれません。

見る方のリスクはあるかどうかわかりませんが、やる方のリスクとして心配なのは「使い詰め」。6週間でフルマラソン2戦というのは、川内優輝選手のような市民ランナー上がりで「練習はレースですればいい」という主義の人ではない限り選ばないやり方ですが、何とかしてMGCの権利を得ようと血眼になる陣営がそういうやり方をとるようになっています。9月に行われるMGC本番に悪い影響を与えてしまわないか心配なところもあります。まぁ、これをきっかけに使い詰めでも体力的なダメージが小さく済むようなやり方が見つかればいいですが。

では、また次回です。
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バスケットボールの男子日本代表が2月24日にワールドカップへの出場権を獲得し、東京オリンピックの推薦枠確保に前進したと大きな話題になっています。2リーグ分立を良しとしない国際バスケ連盟が代表戦を組ませない措置をとる異例の事態から見事に立て直したことも注目されています。

日本バスケ協会が提示したプロリーグ構想に反発したチームが日本リーグから脱退してbjリーグを旗揚げしたことに端を発した2リーグ分立。新日本からUWF、全日本からノアと、本家のやり方に反発して別の団体を旗揚げするプロレス界のように見えました。プロレス界もバスケ界も分立直後は交流する余地はまるでありませんでした。バスケ界では「bjリーグのチームと関わらないように」と都道府県のバスケ協会からバスケ教室などのイベント企画をする団体などにお達しがあったというし、プロレスではノアと全日本がほぼ絶縁状態になっていたといいます。しかし、徐々に雪解けが進んで団体間の交流が進んでいきました。そして、バスケ界はBリーグで再度統一を果たし、プロレス界も団体対抗戦や他団体の選手に門戸を開いたトーナメント大会を開催するようになりました。

女子バスケの方はアジア最強を常に争う位置にいるため、男子と違い「安パイ」にならないホスト国と考えられていました。ただ、男子の一連の動きが女子の足を引っ張るようなことになりかねないとも言われていました。ここは妄想ですが、プロレス的に言えば「こんなていたらくがいつまでも続いていたら天国の力道山先生に申し訳ない」という思いが働いたのかもしれません。それが実って、男子の立て直しに成功したので女子の方も推薦枠を得るのは確実となりそうです。1つになることは確かにすごいことです。

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将棋の女流名人戦で里見香奈名人が2月18日までに挑戦者伊藤沙恵女流2段を3勝1敗で破り、「V10」を達成したことが将棋界で大きな話題になっているとか。しかし、記事にあった表を見てみるとタイトル奪取したあと9連続防衛に成功したということ。つまりこれ、ボクシング的に言えば「V9」となるわけです。

将棋の「V」の回数の数え方ってボクシングやプロレスと違うところがいろいろあって興味深いです。ボクシングでもプロレスでもチャンピオンにタイトルマッチで勝つか該当者なしの状態を脱するための王座決定戦に勝つかすれば新チャンピオンになりますが、この時はまだ「V1」ではありません。その後の最初の防衛戦に勝って初めて「V1」となります。その後防衛を連続で重ねていけば「V」の回数は増えていき、敗れてベルトを失えばその数は止まります。その後ベルトを奪還できてもまた「V」の回数は振り出しに戻ります。プロレスだと通算成績を集計するためにベルト獲得回数を数えることがありますが、それはあくまでも奪取した回数のみ数えるのであって防衛回数を足すことはありません。ただ、将棋だとタイトル奪取回数も防衛回数も一緒にカウントして「タイトル獲得○期」と表現しています。

藤井聡太7段が8段になるための条件として「7段で通算190勝」「竜王位奪取(防衛できなくても可)」とともに「タイトル獲得2期」というものがあります。これ、ボクシングやプロレスなら「ベルトを奪取してその後2度防衛」と受け取られるでしょうが、将棋の場合は「タイトル奪取後防衛1回」でも「2つのタイトルを奪取」でも「1度タイトルを失った後に奪回」でもありなんです。ボクシングやプロレスは現状の強さを求めるのに対して将棋は実績の積み重ねが求められるのではと考えています。リストラ規定に引っ掛からなければ加藤一二三さんみたいに76歳まで現役でいられるというシステムもあるわけだし。

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21日に日本高校野球連盟の理事会が行われ、この春の県大会のローカルルールとして投手1人につき100球までという球数制限を採用することを発表した新潟県高野連に再検討を求める決議をしました。

大きな理由としては強豪校優位に触れる可能性があるからということ。部員数がある程度確保できてピッチャーをやりたい人がそれなりにいればいいけど、そうできない学校のほうが多いようでは…というわけです。日本高野連としては部員20人程度いれば100球の球数制限を回せると考えているようで、それを満たせる学校は全国の3割程度しかないとはじき出しています。チーム唯一のピッチャーがもし試合の途中で100球投げ切ってしまったら普段ピッチャーをしていない誰かをピッチャーに仕立てないといけなくなるわけで、甲子園が目標というより永遠の夢と思っている学校としては夢と考えることすらできなくなってしまうかもしれないと高野連は考えたのではないかと思います。だから「やるなら全国的に足並みをそろえてから」という提言に至ったのかもしれません。

肩やひじを酷使させるのを避けるための制度ということで球数制限をすべきという声はかなり前からありましたが、満遍なく浸透させるためのプロセスについてはあまり議論されてはいなかったのも確か。制度導入で恩恵を受けられる人が十分いないまま見切り発車でやってしまって「野球の魅力がそがれてしまった」とか「チームマネジメントが難しくなる」とか混乱が生じてしまったら元も子もありません。肩やひじを酷使させないためにどうするかという議論を行うための機関を設けるということなので、そこでの議論をまずは見てみたいです。なんというか、競技人口が多い種目で新しいことをやるのは本当に難しい気がします。

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12日に競泳の池江璃花子選手が白血病で闘病していることを本人のツイッターで公表したのを受け、日本全国を巻き込む大騒ぎになりました。「世界と対等に渡り合い勢い盛んな選手が突然こんな病に…そりゃぁもう大騒ぎさ!」といってしまえばそれまでかもしれません。ただ、その騒ぎ方が最近にないものになっているのが気になります。

白血病だということが明らかになった途端に骨髄バンクに登録するにはどうすればいいかという問い合わせや献血希望者が殺到しているとか。その一方で「支援を」とコメントしたタレントさんを「芸能人の傲慢」と糾弾する人が現れたり「これは試練かもしれない」と語ったキャスターに対して「あまりに軽率」という批判がネット上でザワついていたりするそうです。アンチがいない上に物凄い訴求力をもつ人が病床に伏せるようなことがあるとその病気についての興味が増してくるのは自然なことでしょう。でも、ただただ見守っているよりも何とかしてあげたいという気持ちにまでなる人がたくさん現れるようなケースは記憶にありません。

世界中の水泳業界関係者への衝撃も半端なかったようです。「ライバルが1人消えた。これはチャンスだ、シメシメ…」という下心は国内外の業界関係者に多少なりあるかもしれません。ただ、下心を忘れてしまうくらいの衝撃があったから「病気に打ち勝ってまたプールに帰ってこい」というメッセージの方が伝わってくるのだろうと思います。当事者がそういう思いに駆られている中、連続ドラマを見る感覚で競技を見ている身としては池江不在で自由形短距離やバタフライの勢力図がどう変わるか考えてしまうところですが、そういう行動が不謹慎に思われやしないか不安になってきました。

情報番組のコメンテーターとしても知られる内科医のおおたわ史絵さんは13日の「5時に夢中」(MXなど)で「一言に白血病と言っても種類がたくさんある。具体的な病状が公表されていない限り、池江選手の症状がどんなもので、どんな治療法があって、どれくらいの期間で復帰できるか、断定的なことは言えない。今は池江選手本人や周辺の人達が治療に専念するための環境を壊さないようにすることが重要。入院先を探ってパパラッチのように突撃取材することなど、あってはならない」とコメントしていました。積極的な支援ができないならこれくらいの配慮が妥当なのかなとも思っています。とにかく回復を望んでいることには変わりありません。

では、また次回です。
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