デリケートなことだし言い方一つ間違えたら「不謹慎狩り」に遭ってしまいそうで触れるのはよそうと思っていましたが、思うところがあったので今回は触れようと思います。貴乃花部屋が解散したのを受けて千賀ノ浦部屋に移った幕内力士の貴ノ岩が付け人に暴力を振るったために引退を決断したとか。

昨年10月に当時の横綱日馬富士が巡業先の飲食店で貴ノ岩にけがを負わせるような暴行を起こし後に引退という一件をきっかけに角界は大揺れとなりましたが、この一件の当事者がこんなことになるなんて思ってもいませんでした。が、この一件があったとき、貴ノ岩はなぜ注意を受けなければいけなかったのか、なぜ殴られたのか、なかなか納得していなかったようだと一部で報じられていました。そういう経緯があると、忘れ物について言い訳した付け人に対して暴行を加えたことは瞬間的には貴ノ岩にとって大ごとに感じなかったかもしれないなと思いました。当事者意識というか問題認識の仕方が大方の人と違っていたと言えばいいのか…。でも、事情聴取などしているうちに事の重大さに気付いたから引退を決断するに至ったのはまだよかったとも思うし…。

その一方で引退をあっさり受理した相撲協会にも疑問の声があるようです。「本当にいいのか?」と再考を促すような動きがあったといいますが、一般的な引退と同じような対応するのは確かに首をかしげてしまいます。事情聴取で得た情報から引退が本当に妥当なのかを検討して、引退届を却下して出場停止処分を下すような選択もあってよかったのかなとも思います。暴力とは違いますが法律に触れるような行為をした選手に引退勧告をすぐにしないで反省を促す時間を与えることが多くなりました。そのトレンドに乗るべきだというわけではありませんが、相撲協会にもそういう考えもあっていいのかなとも思います。その期間を経ても引退する意思が変わらなければ受理やむなしと考えればいいでしょうが。何度考えても難しいものです。

では、また次回です。
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年明けにアジアカップがあり、鹿島アントラーズがクラブワールドカップに出場する関係があって、決勝が12月9日に行われるという異例のサッカー天皇杯。決勝は浦和レッズベガルタ仙台の顔合わせになりました。レッズは連覇を果たした2006年度以来12年ぶり、ベガルタは初の優勝を目指します。これと並行して女子サッカーの皇后杯も行われていますが、こちらは例年より遅い元日に決勝が行われます。

さて、天皇杯で初の決勝進出となったベガルタですが、これまでの女子の記録を上回る快挙を果たしたことになります。女子チームはこれまで皇后杯でベスト4に3度進んでいますが、男子チームの天皇杯での最高成績はベスト4進出1回と女子の成績をやや下回っていました。個人的にはベガルタは皇后杯を先に手にするだろうと思っていましたが、男子が女子の記録を上回るようだと一気に…ということもありそうな気もしてきました。東北勢初の天皇杯制覇もかかるということですから、宮城県ばかりでなく東北中盛り上がりそうだし。NHKは地上波で放送する予定がなかった準決勝を東北ローカルで生中継していたそうですが、決勝もサブチャンネル延長を駆使しながら東北限定地上波中継となるのでしょうか(台風や大雪のような災害報道でもない限り大河ドラマを飛ばすわけにはいかないので)。

女子と男子のチームを両方持つJクラブとしてはリーグのアベックVと天皇杯・皇后杯のアベックVが大きな目標になります。ベガルタレッズも男女とも勝ち残っているため今年度に達成する可能性があります。特にレッズとしては悲願と言っても大げさではないでしょう。男子チームはJリーグ誕生以後、2005年度・2006年度と天皇杯を2度制していますが、女子チームは前身含め4度も決勝に進んでも東京ヴェルディ傘下の日テレベレーザに3度、選手すべてプロというINAC神戸レオネッサに1度阻まれています。前にもこのブログで話しましたが、INACに敗れた時にはなぜか皇后杯決勝のあとに控えた天皇杯決勝に進んだ鹿島アントラーズサポーターの一部がINACの応援に加担したのが不思議に感じたのを覚えています。今年度の皇后杯決勝の舞台は男子チームがガンバ大阪と何度も激戦を演じ嬉しさも悔しさも味わったパナソニックスタジアム吹田というのはただならぬ因縁を感じます。男子も女子もタイトルとなれば、浦和の街は年末も年始も大騒ぎになりそうですが。

では、また次回です。
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25日まで行われた大相撲九州場所は貴景勝が初優勝。小結の優勝は2000年夏の魁皇以来、初優勝3人の年も2000年以来と、いろいろな意味で歴史に残る優勝となりました。部屋の解散・統合があった最初の場所で優勝というのも歴史的なものになったかもしれません。

貴景勝といえば小学校の卒業文集で披露した人生設計が注目されています。「中学卒業を機に貴乃花部屋に入門(プロ入り)し18歳で三役、20歳で横綱に昇進。そして優勝は35回以上」というもの。実際には埼玉栄高校に進学したため貴乃花部屋への入門が設計よりも3年遅くなっているものの、入門から三役初昇進までの所要期間はピッタリなんだとか。貴景勝(本名・佐藤貴信)を勧誘した埼玉栄高校の監督は「中学卒業してすぐにプロになっても壊れる危険があるからまずは高校で鍛えなさい。佐藤君にとって決して遠回りにはならないはずだから」と説得したといいますが、大相撲でもこういうストーリーが聞かれるようになったのかと感じています。プロ野球では甲子園で活躍した高校生が即プロ志望届を出さずに大学で4年鍛えそれからドラフトへという話を昔から聞きますが、大相撲は中学卒業即プロ入りというルートが当たり前だった時代が長かったのを考えると時代が進んだなって。

力士は立身出世のためになるものというイメージが人々の間に定着しているからか、アマチュアでの実績をひっさげてプロになる人が異質に見える時代が長かったから時代の進歩を感じるようになったのかもしれません。本気でプロを目指す気持ちは変わりないでしょうが、強化・育成の考え方は時代によって変わっていくのかなとも思います。貴景勝のような努力を重ねてトップクラスへ上がっていくのが当たり前になる時代はもう来ているでしょうか。

では、また次回です。
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17日にJ2が終わり、松本山雅FCが1位、大分トリニータが2位になってJ1返り咲きを決めました(J1昇格は松本山雅は2015年以来4年ぶり、トリニータは2013年以来6年ぶり)。更にJ2の3位から6位のチームとJ1の16位のチームによる変則入れ替え戦でJ1に加わるもう1チームが決まります。

先に昇格を決めた2チームだけでもいろいろ背負っているようです。松本山雅は2015年にJ1に初めて昇格も1年ではね返されてしまいましたが、反町監督が再建に尽力して返り咲きを果たしました。一方、トリニータはかつてナビスコカップ(現在のルヴァンカップ)で優勝したしたのに低迷を極めてJ3にまで転落してしまったこともありました。そこからの立て直しですから大変なものです。入れ替え戦に進むチームも久しぶりの昇格を目指すところばかりなので、各チームのサポーターの思い入れも物凄いものかもしれません。大相撲では幕内下位の力士が大きく負け越して十両に落ちても次の場所で優勝してすぐに幕内に戻るケースがまぁまぁありますが、Jでは最近お目にかかりません。まぁ、柏レイソルのようにJ1返り咲き即優勝なんてことができるくらいでないとそういう芸当もできないかもしれませんが。

大相撲でも長いブランクを経て上位に返り咲くケースが増えています。膝の大けがで1年棒に振ってしまい幕下の下位まで落ちたあとに大関にまで上り詰めた栃ノ心はもちろん、アキレス腱断裂から2年以上かけて番付を十両まで戻した豊ノ島も大変話題になりました。リハビリや医療の技術が進歩したからといえばそれまでかもしれませんが、こういった人達の後を追おうという思いの人が多くなったから簡単に諦めない人が多くなったのかなと思います。J2のチームも「いつかはJ1に」と諦めずに戦い続ける気持ちというのが大事なのかもしれません。

では、また次回です。
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今週もまた競馬の話です。
11日の京都競馬で12レース中11レースで外国人騎手が騎乗した馬が勝つという珍事が起こりました。前日10日の終盤2レースでも勝っていたため外国人騎手13連勝という記録も生まれました。

JRAでは1994年から最大3ヶ月まで中央競馬のレースに騎乗できる短期免許を外国出身の騎手に交付するようになり、外国人が多くのレースに騎乗しGⅠレースを制するのが当たり前のようになりました。地方競馬所属でも中央競馬の騎手に負けず劣らずの実力を持つ人もまた、中央競馬対地方競馬の対抗戦で存在感を増すようになりました。やがて、地方競馬所属の騎手と外国出身の騎手が、これまでのライセンスを放棄するのを条件に中央競馬の無期限ライセンス(一定期間の更新は必要)を試験に合格すれば取得できるようになりました。

「騎手の中途採用」が始まり、地方競馬出身の騎手や外国人騎手が年間勝利数ランキングの上位を占めるようになったのでこの日のような珍事がおきても不思議でない状況だったかもしれません。自分の馬に誰を乗せるかを決める調教師や馬主の間では「勝つためには生え抜きの騎手にこだわってはいけない」という考えが広まり、こういった騎手達へのオファーが増えたそうです。ただ、こういう考えは日本独特だという人もいるとか。中央競馬の短期免許を取得した経験があるドイツ人騎手によると、海外ではGⅠは自国の騎手に勝たせてあげたいという考えが支配的でよそ者には冷たいというんです。しかし、日本の場合は勝てる騎手なら日本人でなくてもいいじゃないかと考えられているので欧米よりも人種的にフェアだという印象があるそうです。お金を賭ける競馬だからこそ勝てる騎手ならいいという考えが成り立つのかもしれません。ただ、だからといってファンの間では生え抜きの中央競馬の騎手達を否定的にみていることはなく、「生え抜き達もガンバレ」という励ましの声も絶えないようです。切磋琢磨しあって世界に誇れる日本競馬を築けるようにしていけばいいでしょう。

では、また次回です。
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