3月25日に新型コロナウイルスに感染したことが判明した志村けんさんが30日に亡くなりました。専門家の話では、詳細がわからず一般論で…という断りがありますが、新型コロナウイルス感染者の2割といわれる改善しない人の中でも数時間ごとに悪化しやすくなる特にひどい状態だった可能性が高かったとか。

私の場合、著名人の訃報を聞くとまず驚きそして喪失感と悲しみが湧いてくるものですが、志村さんの場合は真っ先に喪失感が襲いました。何かしらの大病で闘病している人でなければ「そんなに大変な状況だったんだ」と驚いてしまうものですが、志村さんの場合は感染発覚から1週間もたたずに最悪の結末を迎えてしまったことで驚きよりも先に喪失感が湧いてきました。「8時だヨ! 全員集合」の後継番組を志村さんとともに託された加藤茶さんが訃報直後に出した「志村を奪ったコロナが憎い」というコメントが印象的です。加藤さんは4月1日にフジテレビで放送された追悼番組の弔辞でも「志村、ひどすぎるぞお前。一番若いお前が俺たち差し置いて、天国に逝っちゃうなんてな」(2日付スポーツ報知)と卒直な気持ちを伝えていたのも印象的でした。

志村さんは動物にも造詣が深く、10年以上にわたって日本テレビの「志村どうぶつ園」で犬やチンパンジーと仲良く交流してきました。専門家は「ここまで動物と心を通わせる人はいない」と驚いていたとか。「志村どうぶつ園」は訃報後最初の放送となる4日に追悼企画を放送することになっていますが今後については公表されていません。日テレでは「行列のできる法律相談所」「幸せボンビーガール」のように本来の司会者が降板した後も他のレギュラー出演者が持ち回りで司会を担当して番組を継続させている実績があります。ただ、ほかのレギュラーが志村さんのような力を発揮できるかどうかはまだ未知数です。志村さんが安心して休めるようになるにはまだハードルがありそうです。ですが、これまで志村さんが築き上げた笑いの功績というのは簡単に否定されるようなものではないはず。無念の思いはありますが志村さんの存在を誇りたいです。ご冥福をお祈りいたします。
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大相撲春場所が22日、無事千秋楽を迎えました。

横綱同士の結びの一番で優勝が決まるという展開になって白鵬が44度目の優勝。優勝を決めた後は無観客のため土俵下ではなくインタビュールームで、しかも髷を整えながら優勝インタビューを受けていたとか。更には表彰式の直前には八角理事長の挨拶、幕内力士全員集まる中行われ表彰項目が極端に減った表彰式の後はいつものように出世力士の手打ちと神送りの「閉会の儀式」も行われました。「閉会の儀式」がすべて終わったのは午後5時45分ごろ。NHKの中継枠はテレビ・ラジオ共に午後6時まであったため、珍しく最後までフォローできたわけです。実況のアナウンサーも「珍しいことに神送りの儀式もお伝え出来ます」なんてご丁寧にコメントしていました。

無観客自体異例のことですが、高校野球のように閉会式終了までテレビで見られるのも新鮮でした。それに観客の歌声が聴こえず、おそらくCDか何かの音源だったろう「君が代」のメロディも新鮮に聞こえました。でも、そんなことは毎回あるとは思えません。それでも最後までやり遂げられた、熱い取組がいつも以上に展開された、歴史に残る場所になったかもしれません。表彰式前の八角理事長の言葉が詰まったような挨拶にも表れているかもしれません。

歴史的といえば、富山出身者として111年ぶりの大関となった朝乃山。111年前といえば1909年、優勝掲額制度が始まり近代相撲の起点となる年で、その時に大関になったのはのちの横綱・太刀山。大正時代最高のスターアスリートと言われている人です。その年以来の大関は内容のいい相撲を11番並べたということで実現しました。初めはあまり盛り上がっていなかった大関どりは日に日に注目され、今様の言葉で言えば「バズった」ということで朝乃山は大関にたどり着けました。昇進の向上には母校・富山商高の校訓「愛」「正義」を盛り込んだとか。初心忘れず、太刀山以来の横綱へと期待したいところです。

では、また次回です。
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発熱による隔離者が3人出たものの新型コロナウイルスの感染者を出さずに消化している大相撲春場所。無観客という異例の状況であっても盛り上がっています。

異例といえば実況席。普段ならNHKのテレビ用メイン実況席以外の実況席は客席の中に設けられますが、今回は土俵上やその周りにいる人たちに声が聞こえないように防音壁つきブースが客席の奥に設けられました。しかも土俵に面したところにはアクリル板が張られています。テレビを見ると向こう正面の両端、左右に白いブースがあるのがわかるでしょう。推測するに左側(東方)にNHKのテレビとラジオの向正面放送席、右側(西方)に民放の放送席(TBSのニュース音源収録やabema TVの生中継用?)の放送席が配置されているようです。野球やサッカーのスタジアムよりも放送席とプレイエリアとの距離が近いからこその配慮かと思いますが、貴重なものを見させてもらいました。

普段なら歓声でかき消されるような音も印象的です。集音マイクは通常通り配置されているので四股や頭のぶつかり合いの音、細かいところでは塩まきで土俵に塩が落ちる音もマイクに収められていました。興味深い、面白いと思う音もあれば、あまり聞きたくない音も。土俵下に落下した時に体のどこかを強打した音だったり、相手に投げ飛ばされ負傷した力士が立ち上がれずあげるうめき声だったり。ただ、見方を変えれば土俵に上がればだれもが目いっぱい相撲をしていることがわかる音ともいえるかもしれません。普段実感できないいろいろなものを知ってこそ、当たり前の幸せをかみしめることができるのかもしれません。千秋楽まで走り切ることをいまはただ期待するだけです。

では、また次回です。
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第92回センバツ高校野球の開催中止が11日に発表されました。1週間前には無観客開催を前提に準備するとしていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の問題が改善されず中止の決断に至りました。太平洋戦争による「中断」はあったものの単発の「中止」はセンバツで初、夏を含めても米騒動で全国的な動乱が起きた1918年の第4回大会以来ということで102年ぶりになるとか。

新聞各社の読者アンケートを見るとどれも賛否が拮抗しています。簡単に答えが出せるものではないことがうかがえます。テレビや新聞で見た限りの上っ面な情報の流れを見ると中止を後押ししたのは2つの事実だったかと思います。
1つは高体連加盟種目の春季選抜大会が軒並み中止になったこと。中止を免れたのは正月に開催されたサッカー(全国高校サッカー選手権と全日本高校女子サッカー)とバレーボール(春高バレー)だけ。高校野球は高体連に加盟している競技ではありませんが「野球だけ特別なの?」という批判的な声が各方面からあったとそうです。
もう1つは、センバツ中止発表の前日にNPBが公式戦開幕を遅らせることを決めたことです。先週紹介したJリーグとの合同連絡会議で専門家から「予定通りの開幕は勧められない」という答申があってNPBは3月20日の開幕、Jリーグは3月後半からの公式戦再開を断念する決断をしました。高野連は「高校野球は独自の考えで決断を下す」と強気の態度を見せていましたが、特にNPBの決断を高野連は重く受け止めたかもしれません。

決断の後には救済策の検討が待っています。球界関係者の間では「初出場校と21世紀枠の学校だけ集めた特別大会を開く」「甲子園での特別練習を行う」「夏の甲子園につながる地方大会で特別シードを与える」「『中止』は暫定的なものとしておいて秋に延期する」などといった案があります。私は、何がいいか正直思いつきません。やる人たちのダメージができるだけ小さなものにすることが大事だろうとは思いますが、ここは高野連サイドがどんな答えを出すか見守るしかありません。

では、また次回です。
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響はスポーツにもあらゆる形で現れています。NPBとJリーグが合同の対策会議を立ち上げ早期正常化を目指し、ほかの競技団体との情報共有にも力を注いでいます。そんな中で大きな決定がいくつか下されました。

競馬・競輪などのギャンブル系レースは2月27日以降全て無観客開催になり、インターネット投票と電話投票のみ受付するようになりました。インターネットが生活に浸透したからこその選択だったかもしれません。もしインターネット投票が一般的でない時代なら軒並み中止になっていてもおかしくないでしょう。現に2月29日と3月1日の中央競馬の売り上げは昨年の同じ週と比べて2割減に留まり、ネット投票申込件数は4割近く増えたとか。

一方、大阪で8日開幕予定の大相撲春場所と甲子園で19日開幕のセンバツ高校野球は無観客での開催を前提に準備を進めることを決めました。チケットの払い戻し総額はいずれも億単位になるもののテレビ放送権が確保されたため損失はある程度抑えられるそうですが、ファンが立ち寄らないため会場周辺は盛り上がりに欠けてしまうとか。大相撲でもセンバツでも無観客ではアスリートのモチベーションが上がらないのではないかという心配もささやかれ、無観客とはいえ開催を強行するよりも中止にする勇気も必要ではないかという意見も一部ではあります。一方で「健康な成人だけ集まるイベントならふつうにやればいい。地位ある人がイベント中止を訴えるのは脅しと同じ」という意見もあります。でも、無観客開催というのは最大公約数的な精いっぱいの決断だと思います。可能な限りのことをやって、そして検証する。これが必要なのかなと思いますが。

では、また次回です。
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