春のテニスでもっとも問題なのは風です。

テニスは気象条件に左右されるスポーツですが
とりわけ風が強いとプレイが難しくなります。

特に僕は風が苦手です。

と言うのも、強打で相手を打ち抜くテニスではなく
相手の裏をかいてコントロールするテニスだから。

緩いボールは風の影響を大きく受けます。

狙った通りにはなかなかコントロールできません。

とりわけ生命線はロブです。

速いサービスが入った時のロブリターン。

短いボールを打って前におびき出してのクロスロブ。

ボレーボレー戦の途中でのロブボレー。

追い込まれた時にセンターに高々と上げる逃げのロブ。

これらのロブの精度が風の影響で落ちると
テニスが苦しくなってきます。



先日の週末。

土曜日は屋外、日曜日は屋内でした。

土曜日は風が強くてかなり苦労しました。

それも少し斜めの横風。

風上、風下なら影響も計算しやすいのですが
斜めからの横風は計算が難しいです。

ただ助かるのはスマッシュも難しくなること。

高いロブは、コート外に押し出されさえしなければ
かなり威力のある「必殺技」になります。



逆に日曜日は屋内ですから無風です。

ロブもかなり狙い通りに上げられます。

ただ、屋内ではスマッシュも打ちやすい。

単に風がないからというだけではなく
屋根があると打つ時に遠近感が掴みやすいし
そもそも高々と上げると屋根に当たってしまいます。

意外と屋内もロブ使いには善し悪しなのです。


まあ環境に合わせてテニスを変えるのが一番。

風が強い時は風の影響を受けないボールを打つか、
風を利用して相手を戸惑わせる。

風上からなら低めの速いスピンロブが
影響を受けにくい。

スライスロブは風に乗って落ちてきませんから
入りさえすれば難しいボールになります。

逆に風下からのロブは思いっきり振っても入るし
相手もスイングと軌道でアウトと思いこみやすいので有効。

無風でも雲ひとつない青空やナイターでの夜空は
遠近感が掴みにくいので高いロブを上げる。

いろいろ工夫していけばロブひとつでも
かなり使える武器になります。


あと、ロブを上げたらロブで返ってくることも多いので
スマッシュやハイボレーの練習も不可欠。

できたらドライブボレーもできると良いんですけどね。


ロブが巧くなったら、次は決めにいくプレー。

テニスの技術は単体ではなくつながりですからね。
[Web全体に公開]
| この記事のURL

土曜日にサークルでテニスした時のこと。

クリタ・マッキーvsK下・K橋という男ダブをしました。

みなサークル歴が10年を超える古参メンバー。

お互いの手の内もバレバレです。

結果から言うと僕たちが負けたのですが
その差はサービスだったと思います。

特にK橋のサービスが深く入ってきて、
たださえスピードがある上にラインに乗って
イレギュラーするので手がつけられません。

ほとんどサービスポイントだけでキープされてしまいました。

対して僕のサービスは中途半端でした。

ファーストの確率が悪く、入れにいったセカンドを
叩かれて優位に立たれてやられました。

結局僕のサービスを落としたワンダウンで負けました。



サービスはもちろん速いにこしたことはありません。

しかし「良いサービス」とは速さだけでもありません。

普通に考える「良いサービス」とは

「速い・深い・高い」です。

りターナーの時間を奪い返しにくいからです。

逆に言えば「遅い・浅い・低い」は打ち頃になります。

教科書的に言えばそういうことです。



しかし「速い」は体力的に限界があります。

また「高い」も弾まないオムニコートでは難しい。

だったら「深い」を目指すしかありませんが、
これがまた意外と狙いにくいもの。



じゃあどうするか?

実は僕が狙うのは「遅い・浅い・低い」です。

教科書的にはNGな、へなちょこサービス。

ただし僕が狙うのは極端に浅くて弾まないサービス。

中途半端に浅くて弾んでしまったら打ち頃ですが、
全然飛んでこないサービスというのは逆に打ちにくいもの。

特にグリップを厚く握ってスピンをかけて沈めようと
待ち構えている相手なら、弾まない浅いボールは苦手。

しかも弾まない低いサービスは持ち上げなくてならないので
リターンが浮いてきてファーストボレーが打ちやすくなります。

土曜日の試合で僕が中途半端だったと思ったのは
K橋に張り合ってなまじ力のあるサービスで対抗しようと
力んで打ってしまったから。

僕がやるべきことはファーストから緩いへなちょこサービスを
ポテンと浅く弾まないように打つことだったのです。



実はこのサービスが一番有効なのは山本麻友美プロでした。

プロの世界にはそんなサービスは存在しないですからね。

僕たちとテニスを始めた頃はかなり彼女も戸惑っていました。

残念ながら最近はすっかり慣れられてしまい、
打つのを見破られて強打を喰らいますが。

さすがこのあたりの対応力の高さはプロです。

まあそれでも僕たちが全力で打った「良いサービス」は
山本プロにはむしろ「打ち頃」のサービスなので、
相変わらずへなちょこサービスを織り交ぜています。

要は相手に的を絞らせなければ良いのです。



つまるところ、サービスはボールの威力も大事ですが、
それ以上に「コントロールと配球」が大事ということです。

そこがうまくいけば「へなちょこサービス」でもキープできます。


そう、一番大事なことはサービスゲームをキープすること。

テニスはサービスの速度を競う競技ではないですからね。

[Web全体に公開]
| この記事のURL

昨夜のいつものナイターテニス。

山本麻友美プロと僕とK下くん、S井くんの4人参加、

……の予定だったのですが。

K下くんが家庭の事情でコートまで来ながらドタキャン。

もう始まっていますから今さらどうしようもありません。

3人ということはシングルス?プロ相手に?

それはきっついなぁと思った時。

山本プロが「あいつら入れましょう」。

あいつら、とは、山本プロの教え子のジュニア2人。

たまたま同じコートで前の時間帯に部活中でした。

帰ろうとしているところを呼びとめて連れられてきました。

AちゃんとMちゃん。

2人ともこの春に高校に入学したばかりの15歳女子。

「下手くそですよ」

山本プロは言いますが、なんのなんの。

サービスは僕たちオジサンよりも速いくらいだし、

ストロークもガンガン打ってきます。

さすがジュニア。思いっきりが良いです。



軽くアップしたら早速ゲーム。

まずは山本プロ・S井くんvsジュニアペア。

ジュニアとプロがガツンガツンと打ち合う中、
ひとりオロオロしているS井くん。

これヤバイんじゃないの?と思って見ていたら
プロのボールに押されてS井くんにチャンスボールが。

でもS井くんにはこれは「ピンチ」ボール

と思いきや、なんときっちりスマッシュを決めたS井くん。

僕とプロが2人して「おおっ!」と驚きます。

これで少し楽になったS井くん。

その後も笑いを取ることもなく淡々とプレー。

見事に4-1で完勝しました。

まあ落としたのはS井くんのサービスゲームでしたけどね。

それにいつもみたいにS井くんが狙われることもなかったし。

その後もクリタ・山本vsジュニアペア。

クリタ・S井vs山本・Mちゃん。

クリタ・S井vs山本・Aちゃん。

どんな組み合わせでやっても山本プロの完勝です。

さすがに山本プロは教え子をあしらうのは上手です。

まあ僕たちも教え子ですけどね。

ジュニアには僕たちが「兄弟子」だから
「兄さん」と呼べと言っておきました。



それはそれとして、オジサンとジュニアは良い勝負。

ボールのスピードはジュニアの方が上ですが、
試合運びや技の引き出しはオジサンの方が上。

だからやればやるほど、スピードに慣れてきた
オジサンのいやらしさが生きる展開になりました。

もしジュニアvsオジサンという対決をしたら
多分我々オジサンの勝ちでしょう。

恐らくS井くんの弱点であるフワッと浮いたボールは
さすがに彼女たちは打ってこないでしょうし。

こちらは彼女たちの苦手なスライスや
緩いボールを使ってボレーミスを誘いますから。



ただ来年の春になったらわかりません。

15歳の1年の成長速度は、
我々の10年分くらいに相当すると思います。

と言うか、我々は成長どころか衰えていますし。

昨日だってナイターでボールが本当に見えませんでした。

30歳の山本プロでさえ「見にくい」と言っているのに、
全く平気そうなジュニアたちとは全然見えている世界が
違うんだろうなぁ思いました。

「兄さん」としては、彼女たちの成長が楽しみです。



[Web全体に公開]
| この記事のURL
「スマッシュ」と言ってもテニス雑誌の話ではありません。

テニスの技術のひとつであるスマッシュです。



以前にも書きましたが、テニスを始めた若い頃。

スマッシュなんて練習しなくても打てました。

ゆっくりと落ちてくるボールを叩くだけ。

なんて簡単なんだと思っていました。

実際本当に簡単に打てました。

少し深いボールをジャンピングスマッシュするのも楽勝。

むしろジャンプした方がタイミングが取りやすいくらい。

子どもの頃から野球、サッカー、バスケットボール、卓球と
球技にはいろいろ慣れ親しんできていたので、
どんな技術よりもスマッシュが一番簡単でした。

正しいスマッシュのフォームを知らなくても、
パコーンと力任せに叩きこんでOKって感じでした。



でも、それは若かったからこそ。

40代も半ばにさしかかった頃、異変は起きました。

ボールに対する遠近感がわからなくなってきたのです。

特に雲ひとつない青空に溶け込んでしまうような
高く上がったロブとか、かなりヤバイです。

夜空にボールが消えて行くナイターテニスなんて
全然距離感がつかめません。

ある大会で1試合に3回スマッシュを空振りした時は、
自分に何が起きているのかわからずすごいショックでした。

しかもボールを見上げるとバランスもおかしくなりました。

後ろに下がりながらジャンピングスマッシュなんてしたら
着地で転びそうだし、下手すると捻挫をしそう。

これらは加齢による視力とバランス感覚の衰え。

それに気づいた時には愕然としたのを覚えています。



それ以降ロブを深追いしてスマッシュするのはやめました。

ペアが上に強いなら任せます。

そうでもなければ一旦落としてもう一度作り直し。

でもダブルスで自分に上がったボールを
ペアに任せてばかりでは、試合に勝てないんですよね。

自分の上ばかり狙われてしまうし陣形は崩されるし。



で、そこからまた変わったのが3年前。

山本麻友美プロとテニスするようになってからです。

プロとアップするとスマッシュ練習が多くなります。

何本スマッシュを打っても打っても返ってきます。

しかも絶妙にロブを散らされるので実に良い練習になります。

ロブへの入り方。

体の向き、捻り。

ラケットの担ぎ方。

コースの打ち分け。

それらを意識しながらスマッシュを何本も打ち続ける。

上達しないわけがありません。

めちゃくちゃきついですけど。



その成果が最近ちょっと出てきた感じがしています。

スマッシュをミスすることが少なくなってきました。

守備範囲も広がってきました。

なんだ、加齢を言い訳にしてサボってただけか。

スマッシュがダメになったのも、感覚だけに頼ってきたから。

ちゃんと練習すれば良いんじゃん。




スマッシュをきちんと決められるかどうかは、
特にダブルスでの勝率に大きく影響します。

プロとアマで一番大きな差を感じるのはスマッシュ力です。

プロの試合では、相手にロブを上げさせたら
その時点でほぼポイントを取ったも同然。

アマの場合は逆にロブを上げた方がポイントを取れたり。

ましてロブ合戦になりがちな女子ダブルスではなおさらです。

もちろんミックスダブルスでも女性の上を狙うのは常道。

でも、その割に女性はスマッシュ練習しないですよね。

相変わらずストロークばっかり打っている。

これ以上ストローク打ってもそれほど上達しないよ。

スマッシュ練習をその半分もすればメキメキ巧くなるよ。

いつも彼女たちの練習を見ているとそう思ってしまいます。



社会人のテニスは限られた時間しかありません。

練習は効率を考えて「選択と集中」が大事なんですけどねぇ。


[Web全体に公開]
| この記事のURL
テニス好きには2種類います。

1つは「上手になりたい人」。

もう1つは「勝ちたい人」。


この2つは似て非なるものです。

上手になりたい人は練習が大好きです。

教科書のような、もしくは憧れのプロのような、
スーパーショットを目指して努力します。

テニス雑誌を愛読し、プロのプレイを観戦します。

スクールにも熱心に通います。

フォームはなるべく美しく。

ショットも糸をひくような華麗な球筋を目指して。

ゲームをしていても勝ち負けよりも
いかに会心のショットを打てたかにこだわります。


勝ちたい人は試合が大好きです。

遠くても朝が早くても厭わず試合に出ます。

そして、とにかく負けず嫌いです。

どんな相手にだって負けることはイヤ。

何をしても勝ちたい。

美しくなくても良いし、笑われても良い。

カッコつけたって負けるんじゃ意味がない。


上手になりたい人は「美しい球を打つ」人です。

勝ちたい人は「相手の嫌がる球を打つ」人です。


「巧くて弱い」上手になりたい人と、
「変で強い」勝ちたい人。

当然、勝つのは勝ちたい人。

でも仲間から好かれるのは上手になりたい人。

ただテニスコートでエライのは強い人。

だから尊重されるのは勝ちたい人。

残念がられるのは上手になりたい人。


しかし、本当にこの2パターンだけなのか?

有名ブログの「ちきりんの日記」
「研究者・勝負師・芸術家」という言葉が紹介されていました。

将棋の谷川浩司17世名人の言葉だそうです。

研究者=上手になりたい人

勝負師=勝ちたい人

では芸術家は?


これがプロなんでしょうね。

人にプレイを見せて魅了できる人。

テニスでお金を取れる人。

山本麻友美プロのプレイを見ていると
対戦していても感心して見とれることがあります。

フェデラーなんてもう最高のテニスアーティストです。


これはなかなかレベルが高い話になってしまいました。

どんなに熱心に研究して練習しても、
どんなに試合に出て頑張ってみても、
我々はアートなテニスはできるようになれません。

一握りの才能あるプレーヤーだけの特権です。

谷川名人もプロ棋士の話をしているのですから。

だから一般プレーヤーは研究者か勝負師の
どちらかに収斂していくのです。


まあ、時々ひとりよがりなアートなテニスをする人はいます。

見ていて面白いですが、何を目指しているのかは理解不能。

大きな意味ではそれもアートなのかも知れません。

アートは自由ですから。

売れない芸術家。

楽しみのテニスなら、それもまた良いと思います。

ペアはイヤでしょうけどね。

[Web全体に公開]
| この記事のURL

6件中 1~5件目を表示


1 2 >>