珍しく映画を観に行かない休日で,時間があるのとようやく気分がノッたので書き始める。

最近とみに仕事のストレスが半端なく,毎日家事と美容をするだけで精一杯で,とにかく録画した映画を観るかさっさと寝たい。

休みの日は休みで映画の上映時間に振り回され,3日(火)なんて,朝9時半からシアターキノ,いったん帰宅して夕方スガイで2本鑑賞…というハードなものだった。

今日は久しぶりにアラームをかけずに好きな時間まで眠って,ちまちま小腹を満たしながらブログを書こうと思う。

ルチオの子を中絶したダリダに,さらなる悲劇が起こる。

元夫で仕事でもサポートし続けてくれたリュシアン・モーリスが,拳銃自殺。

ダリダと別れた後は若い女性と再婚したリュシアンだったが,別れてみてどんなにダリダと過ごした時間が幸せだったかと心のどこかで後悔し続けており,それを紛らすためにのめり込んだギャンブルで大金を失ってしまったからである。

次々と悲しいこと,つらいことに見舞われ,それでも歌い続けるダリダ。

この悲しみを歌にこめよう…そう思ってオランピア劇場でのショーで歌うことを希望したのが『灰色の途(みち)』という曲であった。

この『灰色の途』はセルジュ・ラマという歌手の有名な曲で,交通事故で恋人を亡くし,自らも重傷を負い生死の境をさまよった後,病床で書き上げたもの。

とにかくひどく暗い歌なので,劇場の支配人は難色を示した。

だが,歌うことで自分の気持に決着をつけ立ち直ろうとしている姉の希望を何とか叶えてあげたいブルーノが,金の力に物を言わせて支配人に承知させた。



もう夢は見ない
タバコも吸わない
語る話さえもう持ってはいない
あなたがいないと私は汚れている
あなたがいないと私は醜い

修道院の大部屋に収容された孤児のように
自分の人生を生きたいとはもう思わない
あなたが去ってしまえば私の人生は終わる
私にはもう人生がない
私のベッドさえ駅のプラットホームに変わる
あなたが行ってしまえば

私は病気なの
完全に病んでいるの



この歌のシーンはまさに「絶唱」。

「私は病んでいるの」「完全に病んでいるの」のリフレインには鬼気迫るものを感じた。

だが,悲しみと苦しみがすべて歌に込められ,観衆は感動の余り総立ちで喝采するのだった。

『灰色の途』は本当に悲しい歌だが,美しい曲でもある。

一度耳にしたら忘れられない曲だ。

続く。
[Web全体に公開]
この記事の前後の記事(新着順)
・さらなる栄光の影で
2018年07月06日  [Web全体に公開]
・ベサメ・ムーチョ~パローレ・パローレ
2018年07月06日  [Web全体に公開]
【閲覧中】灰色の途
2018年07月06日  [Web全体に公開]
・一男去ってまた一男
2018年06月22日  [Web全体に公開]
・愛に向かって生きる存在
2018年06月22日  [Web全体に公開]

0件のコメント

ゲスト さんとしてコメントする

お名前:
コメント:
パスワード:

※この記事へのコメントはWeb全体に公開されます。