今年に入ってから劇場では6本,映画を観ている。

1月の『パディントン』に始まり,2月は『ザ・ウォーク』と『残穢~住んではいけない部屋』を2日連続で(!!),そして2日間限定公開だった『デヴィッド・ボウイ・イズ』。

3月はタランティーノの『ヘイトフル・エイト』を観に行きたかったのだが,上映時間が毎日夕方1回だけで,夜働く身としてはキツい。休みの折り合いもつかず,泣く泣く見送り。

実は同じ事情で2月にも観たかったが見送らざるを得なかった映画が,『クリード~チャンプを継ぐ男』。

今は劇場が満員になることなどほとんどないから,よほどのメジャー作品でないと日に何回も上映しないらしい。

『デヴィッド・ボウイ・イズ』は,いくら休みでなくとも,仕事中睡魔に襲われるかもしれなくとも,観に行くつもりでいたが,観に行って本当によかった。

そして,今月も『幸せをつかむ歌』と『クーパー家の晩餐会』を鑑賞。

今月はきれーいに毎週木・金曜日が休みなのだが,たまたま毎月1日のサービスデーや木曜のレディースデーにぶつかってくれ,また,5連勤最後の仕事を終えた後観に行くにはちょうどよい時間に上映してくれるので助かるのである。

大女優,メリル・ストリープが実の娘とまさに母娘の役柄で共演,ロック・ミュージシャン役で実際に歌っている…というので興味を持って観に行った『幸せをつかむ歌』だが,これがなかなかいい映画だった。

音楽で成功したくて家庭を捨てた女が,元旦那から娘が離婚して精神的に参っていると知らせを受け駆けつけるのだが,捨てられた恨みで心を開いてくれない娘と少しずつ心を通わせてゆき,娘を元気づけるために歌う…というストーリー。

やはり血筋なのか,娘さんは演技が確かで,メリル・ストリープのギターも歌もちゃんと形になっており,上手かった。

エンドロールを見たら,彼女にギターを教えたのがニール・ヤングだという(!!)。

劇中で彼女が歌う70~80年代の名曲がなかなかいい味出していたから聴きたくなって,部屋に帰ってレコードをあさって聴いた(笑)。

バンドのメンバー役で共演していたリック・スプリングフィールド(いつからのだよ!!)も,情けないながらも一途に主人公を想い健気にサポートする。

もう60前だと思うが,かつてのアイドルもなかなかカッコいい歳の取り方をしていた。

一昨日観に行った『クーパー家の晩餐会』は,『幸せをつかむ歌』の前の予告編を観て観に行こうと決めた作品なのだが…

離婚を決めた熟年夫婦が,クリスマス・イブに4世代11人の家族が集まる晩餐会を最後の楽しい思い出にしようと奮闘する話。

楽しい思い出にするために離婚を決めたことは内緒なのだが,家族には全員,秘密や嘘があった。

じいちゃんはお気に入りのウエイトレスに会うために毎日ダイナー通い,長男はクリスマスを前に失業してしまい隠れて就活中,娘は不倫の真っ只中,子供の頃から姉にコンプレックスを抱いていた妹は万引きで逮捕。

そんな家族の秘密を全部知っているのは飼い犬のラグスだけ。

物語はラグスの視点で語られてゆくのだが,吹き替えの声がスティーブ・マーティンみたいだなぁと思っていたら大当たりだったというね(笑)。

あまりに完璧過ぎる主婦で,妹(マリサ・トメイ)からも娘からもウザがられているシャーロット役には,私の大好きなダイアン・キートン。

彼女が主役であるように宣伝はされているのだが,見終わってみたら私にとってはじいちゃんのバッキー役のアラン・アーキンが主役に映った。

元教師で妻には先立たれ孤独な老人だが,孫ほども年の離れた,内気で人づきあいの下手なウエイトレス(アマンダ・セイフライド)の人生を導こうと名画のDVDを貸してあげてはテーブルに呼んで感想を聞く…という,いやらしい下心全くなしの心温まる交流に,私の常日頃目指している『気持悪さとカッコよさとの両立』を見てしまった。

ウエイトレスを辞めて他の町へ行こうとしているルビーを引き留めようと苦しい言い掛かりをつけ(可愛い)ているうちに,彼女を傷つける暴言を吐いてしまうが,すぐに後悔して謝りに再度店に出向き,厨房にまで乗り込んでゆき,人生を変えようとしている彼女を励ますところに純粋な想いを感じ,不覚にももらい泣きした。

こんなふうに人を愛したい,こんな人に想われたい…という,まさに見本のようなシーンだったから。

仲直りした2人は一緒に晩餐会に出席するが,宴もたけなわというところで停電となり,バッキーは軽い脳卒中で意識を失ってしまう。

救急病院に搬送され,家族と出席者全員ついてゆくのだが,処置室に運ばれる前の意識朦朧のバッキーに,ルビーが駆け寄ってキスするシーンでまた泣いてしまった。

最後にはルビーは,バッキーの失業中の孫・ハンクと何となくいい感じになるのだが…

それすらもバッキーは微笑ましく見守るのである。

下手をしたら孫ほども年の離れた娘と自分がくっつこうなどとは,間違っても思っていない。

ルビーの幸せを考えて,自分はひたすら優しく見守るつもりでいるのだ。その姿勢にも大いに共感。

「バッキーと同じ笑顔だわ…」

バッキーとの交流がなければ,孫のハンクに心が揺れるハズもない。この台詞にズキッとしてしまった。

いやぁ…じいちゃん,カッコよかったわ…!!

『幸せを…』のストリープやスプリングフィールドもそうだったが,こういう壮年パワー炸裂な映画に感動するようになったってことは,私も年を取ったのかね?

いや,たまたまいい作品だったからだ(笑)。

他にも,不倫を隠すために空港のバーで出会った軍人(これが鈴木 亮平似のナイスガイ)を偽の婚約者として晩餐会に連れて来た娘,大嫌いな姉に高価なものなど買いたくない→姉のために金など使いたくないという理由でアクセサリーを口の中に入れて万引きしタイーホされた妹,片想いだと思っていたクラスメイトの女の子と宿り木の下で吹き出しそうになるくらいの下手なディープキス(このシーンを思い出すだけで10分は笑える)を繰り広げる中学生の孫など,様々な群像劇が展開。

ひじょうにハッピーな気分になれる映画だったが,公開時期はクリスマスにして欲しかった(笑)。

でもまあ,クリスマスにテレビで放送するにはいい映画だ。

そんな訳でたくさん書いて気が済んだので,あとは本を読んで寝るよ。

部屋の中でも映画(ケーブルテレビ)を観てるのだが,最近面白かったのは『アメリカン・サイコ』。

あれを観て笑っちゃうなんてよくないとは思うけど…おっかしいんだもん(笑)。



画像は先週からずっと塗りっ放しのネイル。
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4件のコメント


  1. by猫の足跡雪の橋 on 2016年4月16日 @20時47分

    はじめまして。
    突然失礼をいたします。そちらの空模様が不穏とアチラで拝見しました。私のいる地でも春の植物の生え方がなんだかこの春は違和感があります…こちらにアチラのコメントを本当に失礼いたしました…。もうひとつ、不躾なことを御願いいたします。愛すべきタマネギアタマさんへ、いつもいつも見ています。応援をしています、と。大好きな個性の方だと、この場で伝言をさせてください。お辛そうな今、気持ちは傍にいます、と。
    そして、お二方暖かな『なう』をありがとうございます。

  2. byタマネギアタマ on 2016年4月16日 @22時14分

    タマネギは自分の頭の皮を剥いて涙を流したり時には笑ったりいろいろ思い出したりしています。つよいこころが欲しいな…いつも負けてしまうから。ありがとうございました。

  3. by美香輔 on 2016年4月17日 @4時29分

    >猫の足跡雪の橋さん
    いらっしゃいませ。コメントを確認次第すぐ,クロ姐さんに『なう』で知らせましたよ。貴女がふいにいなくなってから彼女はだいぶ沈み込んでいましたから,伝言出来て本当によかったです。
    こういうことがあると,ブログをやっていてよかったなと思いますね。

  4. by美香輔 on 2016年4月17日 @4時32分

    >タマネギアタマさん
    こちらに直接は初めてですね(笑)。いらっしゃいませ。大好きな人から伝言が来てよかったよかった。私も嬉しいです。
    あちらにはあなたを好きな人がたくさんいるのですから,嫌なことは吐き出して,眠った後は元気に食べて働いて下さい。及ばずながら私も見守っています。
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