風呂あがりの私のすっぴんを見て,「こっちの方がかわいい」と子供たちが言ってくれたのは何年前のことだったろう。

前回帰ったとき,カッツは,「化粧なしなし,キモキモババアだ!!」とぬかした。

何をぉ~っ,このブタ野郎~っ,もうお前には来年からお年玉はやらん…!!と鬼の形相で追い回したのは記憶に新しい。

明け方トイレに起きるまで目も覚めずに眠ったが,その後は何だか妙に眠りが浅く,なかなか就職出来ずに時給の安い単発のバイトしか見つからなくて,だんだんメジャー感がなくなる自分の夢を見た。

まめにカットとカラーリングが出来なくなり,ボーボーの白髪混じりの頭,古い化粧品ばかり使っているため微妙に流行遅れのメイクで実家に帰った私を,スーザンとカッツが,
「オバサン,誰なんですかー?!」
「知らない人はうちに入れられませーん!!」
と拒む。

傍らではみかんまでもが毛を立て,背中を丸めてシャーッ!!とか言ってる(笑)。

「お母さーん,キモいオバサンが入って来ようとしてるよー!!助けてぇー殺されるぅー!!」

スーザンがノエミさんを呼んだところで目が覚めた。

仕事がない=金がない=化粧品や服が買えない→メジャー感喪失&地味なオバサンまっしぐら…普段,こうなることだけをひたすら心配しているせいで,変な夢を見てしまった。

悪童たちが起きて来ないうちにさっさとメイクしよう…と思って布団から起き上がると,カッツがなぜかその日の朝はいつもより早い登校とかで,ランドセルを背負って降りてきた。

スーザンはお母んの作る朝ごはんが大好きなので,下でモーニングセットを摂取ちうだった。

遅刻しそうになっても,もりもり食べてからじゃないと登校しない(笑)。

2人とも,すっぴんの私を見ても「助けて殺される」とは騒がなかったので,とりあえずホッとした。

「おはよ~…」と声をかけても,みかん氏だけは愛想がなかった。



何だよその顔…お前はリサ・ラーソンの描く猫か。

塞ぎこんで眠ったのに意外にも空腹で,私もお母んの朝ごはんをもりもり食べた。

食べ物がいいせいか,実家にいれば嫌でも健全な思考にならざるを得ない。

多分,自宅で一人で過ごしていたら,飲まず食わずでうだうだ横になり続けていたろう。

実家にいてよかった。

朝ごはんの後はずっとみかんをおさわりしていた。



顎の下と尻尾のつけ根をかいぐりかいぐりすると,うっとりするのだ。



ちょっと,ふっくらしたよね。

手脚が長いから,これくらい肉がついたってまだまだ痩せ猫だけど。



ホントにパソコンデスクの椅子が好きで…どいてくれないから別の椅子を持ち出して使ったよ(笑)。

みかんをさわっているうちに元気が出てきた。

くよくよしていても仕方がないので,その日は予定通り映画(3本)は観て,その後仕事を探そうと思った。

少し前から節約のため映画も少しリストラしなくちゃなぁ…と思っており,前の日は早く実家に着きたいため『スゥインダラーズ』と『セラヴィ!』をあきらめたのだが,この日はレディースデイなので,観られるものはガッツリ観ておくことにした。

観たのは『EVA~エヴァ』『オンネリとアンネリのおうち』そして『グッバイ・ゴダール!』。

その代わり,昨日金曜日は『インサイド』(『屋敷女』のリメイク)をリストラしたよ。

部屋に帰ってきたときも,映画館にいるときも,職場の仲良しさんや辞めた後も仲良くしてくれる人たちからメールが来て,心配してくれる,何か役に立ちたいと思ってくれているのが分かり,じ~~~んときた。

だから,くよくようだうだするのはやめようと決めた。
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