5勝2敗防御率3.16の今村と11勝3敗2.42の石川、先発を見て試合前からソフトバンク有利と見た。パリーグ最高勝率を獲得した石川は昨日のバンク先発千賀ほどの速球はないが、緩やかなフォームから150キロのストレートを投げたり、スリークウォーターから投げる曲球は高めからコントロールよくストライクゾーンに沈んでくる。当てるのが巧みな松原が見逃し三振に討ち取られた初回と6回の「パワーカーブ」という初耳の決め球ががまさにそれである。5回ウラランナー1人置いてウィーラーに低めのストレートをうまくホームランされたが、巨人はその2ランによる2点のみ、いっぽうバンク打線は2回に甲斐のソロ、3回にグラシアルの2ラン、7回にはデスパイネのグランドスラムが飛び出し11-2と大きくリード、最終回にはランナー2人置いて大竹の悪送球というおまけまでついてバンクが13-2で圧勝。

投打共にソフトバンクがまざまざと巨人に力の差を見せつけた2戦目である。初回3失点2回甲斐にソロを浴びで2回持たずにマウンドを降りた今村、打線もクリンナップに大きな差が出た。坂本、岡本に各ヒット1本づつ無得点に対し、バンクは柳田、グラシアルがヒット2本づつ。柳田打点1、グラシアルは3回に2ラン打点2、また打点こそなかったものの栗原が4安打の固め打ち。シリーズ2戦で8割以上の打率には恐れ入る。7回鍵谷がデスパイネにストレートを満塁ホーマーを喰らったが、ストレートが走っていたのは分かるがグラシアルをうまく討ち取ったために過信し過ぎたきらいがあった。工藤監督は4番にグラシアルを第1戦目から入れている。昨日菅野からインコース攻めにあい詰まりながら2本のヒットを打ち、今日も2ランを放つなどホームランバッターにありがちなアナや空振りが少なく、選球眼もいい。バレンティンが4番に定着できないのも派手さがある代わりもろさ、アナが目立つからだ。ヒットこそなかったがヤクルトから移籍してから数年経つが川島が競争率が高くレベルが高いソフトバンクの1軍でスターティングメンバーとして日本シリーズに出ていること自体、素晴らしいことだと思う。陰ながら応援したい。

工藤監督の1戦、2戦のリクエストで気づたことを取り上げてみたい。1戦で巨人の1番吉川のデッドボールの判定に工藤監督がリクエストを要求、ビデオ判定の結果、バットのグリップに当たっていることが判明し、ファールの判定に変わった。また2戦の巨人岡本の深いショートゴロを周東がファーストにワンバウンド送球、塁審のセーフの判定に工藤監督がリクエスト、わずかに送球が早くセーフの判定が覆ってアウト。細かい点だが、こういうところもしっかり見逃さない工藤監督の「確かな目」にもソフトバンクの強さの秘訣があるのではないかと思う。

2回にソロホーマーを打った甲斐は今攻守ともにプロ野球界NO1の捕手だと思うし、今季捕手に泣いたヤクルトにとって見習うべき選手だ。走者の足元に送球できるコントロールの正確さと速さ、さらに打撃面での貢献という点でヤクルト捕手にとって恰好の手本である。

明後日からソフトバンクのホーム球場で第三、四戦が行われる。4連勝で一気に優勝をソフトバンクが決めてしまうのか、それとも巨人が意地を見せてどこまでくい下がれるか。いずれにしても既に2勝しているバンクの優位は間違いない。


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