交流戦前最下位に沈み、最多11の借金をしていたころは、わざわざ負け試合を見に球場まで足を運ぶ気など全く起きなかったし、最下位にいる間は絶対球場へ観戦に行かないことに決めていた。

ところが交流戦首位。直後が苦手の東京ドームということもありすぐには結果が出なかったが、選手に自信のようなものが確実に出てきたことが徐々に感じられるようになった。

これまで1勝しかしてなかった中日を3タテ。2位以下は団子状態とはいえ、2位に浮上したヤクルト、ここまで来たら観戦を妨げる理由はない。むしろ微力ながらファンとして球場で熱くサポートしたい思いで務め帰りに球場に向かった。

横浜のラミレス監督が野球は「勢い」が非常に大事といっていたが、交流戦6勝11敗と大きく負け越し、12チーム中11位だった阪神が前のカードDeNAに3連勝している。その立役者が交流戦後にファームから上がったばかりの陽川という選手で初戦3ランを放ちチームに勢いをもたらしたのが要因だと思う。

昨年のファームの本塁打、打点王というから着実に力をつけた選手。3割7分という打率を見て試合数が少ないし、たまたまだろうと思っていたら、3回2打席目で山田から会心の当たりで3ランを放った。そのスィングを見て素人目からしても要注意打者であることは間違いなさそうだ。ヒットは1本だったがエラー。死球で出塁。山田は2回俊介にも左翼席にホームランを打たれ3回で5失点。巨人戦に続き先発不合格。ストレートのMAX139キロ。体格からして球質が重そうだが見かけ倒しという感じだ。

阪神の先発秋山は前回ヤクルト打線を8回4安打0失点に抑えているので先発を比較しても厳しい戦いが予想された。3回に陽川のホームランで1-5とされた時点でダメかと思ったが、今日は打線が噛み合った。3-6で迎えた5回裏なんと秋山に6連打で7-6と逆転。手ごわい秋山を最短KO!ラミレス監督がいう「勢い」とはこのことだ。相乗効果によって打てなかった選手までその気にさせる力を与えてしまう。

バレンティンまで大振りをせず確実にミートバッティングに徹している。雄平も外角は内野の頭を超える流し打ち、芸術的バッティングセンスを披露したのが川端だ。地面すれすれの外角に流れるボールのスライダーをバットを払うようにしてレフト前に。スタンドで思わず「上手い!」と叫んでしまった。

6回8-8の同点に追いつき、7回、これまで4打席抑えられていた西浦が2,3塁にランナーを置いて2ストライクと追い込まれながら桑原の厳しいボール球をタイムリーヒット。勝ち越し2点打。これで勝利に大きく前進と思われた。

しかし交流戦勝利の方程式だった中尾、近藤、石山の中で健在なのは中尾だけ、近藤、石山に不安あり。8回近藤は1安打されたが抑えきり、最終回守護神石山。16試合無失点記録を続けていた石山は交流戦あけの巨人戦で失点、このゲームも鳥谷にいきなり2塁打されたあと新外国人ナバーロに粘られた末、ライト前にヒットを許し1点を返され、最後は陽川にレフトへのヒット性の大飛球を浴び、同点かと思われたが、この回からレフトに入った田代の好守でゲームセット。薄氷の勝利だ。鳥谷、ナバーロには低めのフォーク決して甘いコースではないが、0点台の防御率を維持し、絶対的な守護神だった石山にも球威に衰えが出てきたのか。

ただ2番手で投げた大下は変化球のコントロールも素晴らしく原口に風でスタンドに運ばれた(青木の3塁打も風でレフトの判断ミス)
が、その1安打のみ2回3三振を奪うなどこの先勝利のセットアッパー、抑え候補としても楽しみだ。特に5回表3番福留、4番糸井を連続三振に討ち取ったのは圧巻だった。中尾は交流戦後も相変わらず安定している。

打では青木が素晴らしい働きをしている。春先は待ちきれずに体が突っ込んでいたように感じたが、今は自分のポイントにしっかり球を呼び込んでとらえている感じを受ける。しかもリードオフマンとしてナインを奮い立たせ勝利に導いている。自分の成績が思うようにいかないときは、他の選手を叱咤激励しても「結果が出てないのに自分はどうなの」と思われがちだが、自分がこれだけ毎日のようにしっかり結果を残せば、言われなくても他の選手も身近な手本とするはずだ。

借金を完済したばかりで、再び借金生活は御免だ。これからは一つで多く貯金を伸ばそう。中盤くらいまでハフに持ち応えてもらってそれまでに先制点を。勝利を祈る。


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