4時間20分という長い死闘の末、ヤクルトが阪神に勝ち越し、再び3ゲーム差としてマジックを9とし大きく優勝に向けて前進した。

初回、先発ガンケルのボール球に手を出さず好球必打の手本のようなバッティングでいきなり塩見が粘り四球で出塁し1アウト満塁という願ってもないチャンスをもらいながら、オスナの久々のヒットによる1点しか得点できなかったのが後々響いた。

3回先頭打者青木がガンケルからソロホーマー。3,4番もその勢いにつられて・・・と思いきや3,4,5番が簡単に三者凡退に倒れる。いつもよりヒットは打たれながらも序盤3回を0に抑えた石川だったが4回表満塁から2点タイムリーを浴びたあと、村上のサードゴロエラーで2点勝ち越されてしまった。しかし2点は奪ったもののガンケルの曲球にヒットを打つのは難しい中でコントロールがままならないガンケルを矢野監督が3回で降板させたのは幸いした。

5回裏先頭打者塩見が代わった馬場からソロホーマーを放ち、1点差としたときはヤクルトナインから行けるという感触を得たはずだ。その回代わった及川が連続3四死球を与えマウンドを降りた。無死満塁のチャンスに代わった小川一平からオスナが初回に続く2打点目の外野フライ犠打で同点に追いついた。

さらに6回裏代わったアルカンタラから元山がヒット、バントで元山が2塁に進塁後、またしても1番塩見の2塁打で5-4と勝ち越し、さらに山田のタイムリーで1点追加し6-4と2点差とした。それを8人のピッチャーで最後まで守り抜いたのが大きい。特に7回を投げた今野、8回を投げた清水は安心して見ていられた。逆に6回から投げた石山はいきなり大山に2塁打を浴び、連打で1死しか取れずスワレスと交代するなどハラハラドキドキさせられ放しだった。

一戦目の奥川が先発したとき2塁打2つを含む3安打の活躍の村上が2,3戦目は絶不調、それが影響したのか守備面でも痛いエラーで勝ち越しを許すなど一時はガッカリ、チームが逆転してくれたから良かったが、負けていたらムードが一気に悪くなるところだった。それを帳消しにしてくれる活躍を見せたのが塩見の1点差に迫る一発と勝ち越し2塁打だった。今日だけは村上にとって塩見にいくら感謝してもしきれないはずだ。巨人の岡本が調子を落とし、打点、ホームランを追い越す絶好のチャンスだが、村上の方も不調続きではそれどころではなさそうだ。いずれにして大事なゲームに勝てたことが何よりだ。


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先発秋山と高橋、共に1失点と好投したが、投球内容と気合で高橋が圧倒していた。お互い5回投げてマウンドを降りているが8三振の高橋と3三振という奪三振数がそれを物語っている。Max151キロの速球で真っ向から勝負する高橋と137キロで打たせて討ち取る秋山のピッチングスタイルにも、その違いがはっきりしていた。

1点を争う好ゲームも7回不運な勝ち越し打で阪神がリードした。1死ランナー一人置いて島田の当たりが一塁ベースにあたり大きく跳ね右翼線への2塁打となりランナーが生還、阪神に1-2と勝ち越された。勝利を呼ぶ男今野も残念ながら不運な勝ち越し打を許し、結果的にこの1点が自身の初の黒星に繋がった。ただ反省点としてはボールが外角高めのだったということだ。今野の球は非常に重いので低めに配球していれば詰まっていたと思う。

このゲームでいい働きをしたのが2番の青木と6番攻守の要中村である。共に2安打を放ち、青木は最終回ショートのエラーを誘う満塁のチャンスメイクをつくるなど最後まで活躍、また中村はチーム唯一の打点を挙げた他、近本の好捕に遭ったがホームラン性のレフトフライを放った。

8安打と相手よりヒット数も多く押し気味に試合を進めながらチャンスに主力の3,4番に1本が出なかったのが悔やまれる。最終回、1死満塁としたあと山田が内野フライ、村上が初球の厳しい内角ストレートをぼてぼてのピッチャーゴロに討取られゲームセット。160キロを超すストレートを投げるスワレスからヒットを放つのは難しいし、力むなというは難しいが、塁が埋まっているのだからワイルドピッチもなきにしもあらず、コントロールを乱しての四球の可能性もある。あの場面は早打ちせず好球必打でじっくり攻めてほしかった。

巨人、阪神との5戦中4勝1敗。十分すぎる戦いをしている。阪神にあと1勝をしてマジックを10に減らすためにも今日のゲームは何が何でも勝ちたい。相手はガンケル。身体の背後から腕を回して投げるスリークォーター気味の曲球はバッターに捉えにくい。大振りをせず捕手のミットに収まる寸前までボール、ストライクを見分けてコンパクトに打てるかが課題だろう。

9月19日、甲子園で巨人が大城の2点タイムリー、吉川の3ラン、坂本の2ランなど2回に一挙7点を上げてガンケルを攻略したゲームは印象的だった。あんなに打たれたガンケルを見たのは初めてだがランナーを出すことによってガンケルの投球リズムを崩すことが一つの攻略法になるかもしれない。特に低めのボール球に手を出し相手の術中にはまることは避けたい。しばらくぶりの対戦になるのでしっかり対策を練って試合に臨んでもらいたい。一戦必勝!

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